「田川焼畑赤かぶ」の生産に向け伝統の焼畑を実施

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JA鶴岡の生産者組織である田川焼畑赤かぶ専門班は8月20日、田川地区少連寺の杉伐採地で焼き畑作業を行い、17人が参加した。
赤カブ「田川焼畑赤かぶ」の一番の特徴は毎年異なる杉伐採地を山焼きすること。長年にわたり蓄積された天然の腐葉土と、山焼きによってもたらされる大量の灰によりカリウムやカルシウムなどのミネラル成分がたっぷりとカブに吸収され、また山を焼くことで病害虫の発生も防ぎ、最高の生育条件のもとで栽培される。
一度山焼きしたら、同じ場所で作業できるのは70から100年後になることから、毎年圃場(ほじょう)の条件や栽培面積によって収穫量も増減する。山の急斜面での作業となり、危険が伴う重労働だが主役として活躍しているのは平均年齢70歳以上の生産者たち。朝早くから約1㌶の圃場で焼き畑を行い、まだ煙の立つ熱い山肌に種子をまいた。田川焼畑赤かぶ専門班の長谷川喜三班長は「メンバーの高齢化も深刻化しているが、焼き畑で育てた赤かぶを待つ人がいることが励みとなっている」と話す。
収穫は10月中旬頃から始まり、地元を中心とした県内の加工業者へ販売される。2017年度は28人の生産者が約2㌶の圃場で14㌧の出荷を目指す。


火が一度に燃え広がらないよう、上から下に向かって少しずつ燃やしていきます。


伝統の焼き畑農法を守り続けている生産者ら。

 

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