ネットメロン精算報告会を開く
JA鶴岡と西郷砂丘畑振興会は9月5日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で、2025年度ネットメロン精算報告会を開いた。生産者、JA役職員、市場関係者など約130人が参加した。
出荷数量は昨年よりも2500㌜ほど少ない46万5500㌜であったが、平均単価は2520円台と過去最高を更新。販売高は5年連続で11億円を突破し、11億7640万円となった。
西郷砂丘畑振興会の田中善明会長は「輸送問題に対応するため、集荷時間割やパレット積みについて皆さんにご協力いただき感謝申し上げる。今年は春先の低温・日照不足で経過し、6月下旬からは高温少雨と今までになく肥培管理が困難であった。端境期の軽減や極端なピークの解消など課題は多くあるが、平準出荷を重視し対策を講じながら、鶴岡の高品質で安心・安全なネットメロンを消費者にお届けするため専門部の皆さんからもさらにご協力いただきたい」とあいさつした。
JAの担当者が春先の低温による奇形果や6月以降の高温による日焼け果の発生、つる枯れ病やべと病などによって秀品率や出荷数量が減少したことを説明。販売についてはピークが平年より1週間程度遅れたため、他産地と競合することがなく、スムーズな産地リレーができたこと、また、事前商談による企画販売などの有利販売を行うことができたことを報告した。
市場関係者からは、高温期の品質管理徹底の強化や赤肉青肉のセット販売ができる出荷体制、50万㌜を目指した面積の維持・拡大をお願いしたいと要望された。
また、高品質なメロンを栽培した生産者と集落を対象に共励会表彰が行われ、集落の部で西茨が受賞した。
あいさつする田中振興会会長
共励会表彰を受賞した西茨集落の代表佐藤龍一さん