吉村県知事へ松くい虫被害対策に関する要請書を提出
11月28日、JA鶴岡の保科亙組合長、JA庄内みどりの田村久義組合長、JAそでうらの五十嵐良弥組合長が連名で、山形県の吉村美栄子県知事へ松くい虫被害対策に関する要請書を提出した。併せて、庄内開発協議会の佐藤聡鶴岡市長が「松くい虫被害対策の強化について」の要請書を提出した。
庄内砂丘地の防風防砂林によって海からの強風・砂の飛散を防ぎ、農地や家屋を守ってきたが、その防風防砂林の松枯れ被害が甚大となっている。
メロンをはじめとする農業への影響や倒木による2次被害で道路や農地、電線、ハウス施設など生産者や市民の安全面が懸念されていることを報告。
保科組合長は「当JA管内では倒木による人身事故も発生してしまった。昔、松が無かった時代には砂で家が埋まったことから、松を植林し今の状況となっている。この松が無くなった時のことも含め検討いただき、十分な措置をお願いしたい」と要請した。
同日、吉村知事はJAそでうら管内の松枯れ・松くい虫被害の現場を視察し、現状を確認。被害の深刻さを認識した。
吉村知事は「海岸林の再生を重視し、伐採と植栽の順序や抵抗性の高い樹種の導入、既存植栽の見直しなどを検討しており、鈴木農林水産大臣や林野庁にも要望している。また、県主導の新プロジェクトの立ち上げも検討している」と述べ、国・県・市町村の連携をはかり、関係者と一体となって取り組んでいくことを話した。
現地視察する吉村知事㊧と説明する五十嵐組合長㊨
要請書提出(左から保科組合長、五十嵐組合長、吉村知事、田村組合長)
庄内開発協議会の要請書提出(左から矢口明子酒田市長、佐藤市長、吉村知事、髙橋務遊佐副町長)




















