品質の良いミニトマトへ クロマルハナバチ講習を開く
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JA鶴岡ミニトマト専門部は10日、鶴岡市のJA西郷選果場と西郷地区のハウスでクロマルハナバチに関する講習会を開いた。
品質の安定と省力化が期待できるクロマルハナバチの導入を3年前から推進しており、生産者ら約30人が、その特性や給餌方法、ハウスの環境整備や授粉のポイントを学んだ。
管内ではミニトマトの授粉にホルモン剤を使っている農家が多いが、蜂を使った方が自然着果し、ミニトマトの中の種が充実するなど品質が良くなる。省力化も図れるため、専門部ではクロマルハナバチの導入を図っている。講習会は昨年に引き続き開いた。
農業資材などの販売を行う株式会社三洋の担当者とJA園芸指導係が講師を務め、クロマルハナバチの生態に基づいた巣箱や温度管理など、適した圃場(ほじょう)環境、訪花しやすい花の状態を紹介した。
暑さ対策を万全にするため、必要に応じて巣箱に保冷剤を入れることや、直射日光が当たらないように日陰をつくり、風通しが良い所に設置することの大切さも伝えた。
ミツバチ、マルハナバチ専用の恒温カバー「はち頭巾」を活用することで巣内を快適な温度に保ち、はたらき蜂の安定的な利用が可能になることを説明。花粉が少ない場合は餌不足になるため、蜂用花粉を与えるようアドバイスした。
専門部では、今後も定期的に現地講習会を開く。
巣箱の設置状態を確認する専門部員