春の味覚市場へ 鶴岡産孟宗の出荷はじまる
JA鶴岡管内では、4月29日から特産のタケノコ「孟宗(もうそう)」の出荷が始まり、JA金谷選果場と鶴岡市湯田川のJA集荷所には、生産者らが孟宗を次々と運び込み、活気づいた。
今年は降雪が多く、平年より気温が低い状況が続いたため、例年より5日ほど生育が遅れているが、品質、収量ともに良好。初日の集荷量は、黄金が約500㌔、湯田川が約460㌔だった。
「表年」にあたる今年は、黄金が約50㌧、湯田川が約12㌧の豊作を見込んでいる。収穫のピークは5月中旬。
地元市場を中心に出荷される「黄金産孟宗」と湯田川の直売所で人気の「湯田川産孟宗」は、いずれも鶴岡市南西部の金峯山麓で産出されている。同山麓は保水力の高い赤土が、滋養に富んだ雪解け水をたっぷりと吸収しており、高品質な孟宗生産に非常に適した土壌条件を備えている。両地区とも、古くから孟宗生産に取り組んでおり、どちらも人気が高い。JA鶴岡では今年から、通信販売向けの商品について黄金産、湯田川産ともに「鶴岡産孟宗」として全国に売り出す。
「鶴岡産孟宗」の注文は、電話やファクス、JA鶴岡の通販サイト「だだぱら」で5月10日まで受け付ける。電話は平日の午前9時から午後5時まで(電)0235(29)9850まで。
JA鶴岡のファーマーズマーケット「もんとあ~る」白山店では、各地区の生産者が「孟宗」を出荷しており、旬な孟宗が店頭に並ぶ。
また、同日JA金谷選果場で行われた目揃い会では、JA園芸指導係が出荷規格を説明。等階級別の品質や形状、一本あたりの重さ、出荷容器ごとの入り本数や量目の他、朝掘り出荷での注意点などを伝えた。
「黄金産孟宗」の集荷に忙しい作業員
集荷された「湯田川孟宗」をサイズ別に仕分ける作業員