民田ナス目揃え 高品質出荷を呼びかけ

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JA鶴岡大山園芸振興部会なす班は6月29日、鶴岡市のJA大山支所で在来野菜「民田ナス」の目揃い会を開いた。生産者や関係者10人が参加。

5月下旬から6月中旬の気温が平年より低く、生育が停滞したため出荷開始が例年よりやや遅れている。7月からの本格出荷を前に、JAの担当者がサンプル品を示し、規格を確認した。A品に格付けできるのは品質・形状・色沢が良好で、病虫害・損傷がなく、着色は表面積の6割以上のものと説明。追肥時期の目安や、病害虫防除など今後の管理についても助言した。
長谷川精三班長は「梅雨明けも発表され、連日厳しい暑さが続いている。肥培管理を徹底し、みんなで高品質のものを安定出荷できるよう頑張ろう」と呼び掛けた。

「民田ナス」は、同市で受け継がれてきた在来作物で、昔から地元の人々に親しまれてきた。小粒で、果肉が締まり、歯触りが良く、浅漬けやからし漬けといった漬物が人気だ。同班では、全量を同市の漬物販売会社、株式会社本長に卸している。

本長の本間光太郎社長は「民田ナスにはお客さんがついている。多くの方に漬物を届けられるように昨年並みかそれ以上の出荷をお願いしたい」と話した。

2022年度は生産者5人が48㌃で栽培し、7㌧の出荷量を目指す。出荷は10月上旬まで続き、8月に最盛期を迎える。

「民田ナス」の出荷規格を説明する長谷川班長(左)

出荷サンプルを確認する班員

 

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