稲作総合実績検討会を開く

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JA鶴岡や鶴岡市などで組織される鶴岡地域良質米生産推進協議会は12月24日、令和6年度稲作総合実績検討会をJA鶴岡農業振興センターで開いた。生産者や市、JA関係役職員46人が出席。
保科亙組合長は「今年の作況は94となったが昨年と違い品質が良い状況となり良かった。今年は、米の値段に関する話題が先行し、作柄に関する話が置き去りになっている。来年に向けて課題を洗い出し対策を検討していきたい」と述べた。
検討会では耕種指導係が令和6年産米の作柄概況を報告した。4月中旬以降の好天による高温障害、5月17日の強風による植え傷み、7月25日の集中豪雨被害と各生育段階で稲の生育に不利な気象条件だったが、適切な水管理による稲体の活力維持を重点的に指導を行った。
主要品種の推定収量は平均で10㌃あたり568.8㌔。品質状況は全品種の平均1等米比率は93.83%、2等米比率6.07%。食味の指標となるタンパク値は「はえぬき」「雪若丸」で過去4年の平均値と比べ高い傾向となったが、「つや姫」は平年値を下回った。次年度の対応として初期生育の確保と登熟環境の向上、平年より多発したヒエ対策などが課題としてあげられた。
また、肥料高騰対策展示圃(ほ)の結果を報告した。今年は試験開始から2年目となり、前年の課題を踏まえた施肥設計で試験を行った。品質面では全量1等となったが、収量面では地域や圃場により差があった。来年で試験最終年になるが、課題検証を通じて栽培技術の向上を図っていく。
庄内総合支庁農業技術普及課シニア専門員の本間猛俊氏より「水稲低コスト栽培 高密度播種のポイント」、山形大学学術研究院プロジェクト教員の市浦茂氏より「スマート農業技術についてのご紹介」と題した講演を聞いた。

試験結果を報告する指導係。

 

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