第51回通常総代会を開催
JA鶴岡は6月20日、荘銀タクト鶴岡で第51回通常総代会を開催した。総代500人のうち本人出席333人、書面議決が83人で出席総代は416人。
議長には、北支所の五十嵐憲一総代を選任した。2022年度事業報告および剰余金処分案、第13次地域農業振興運動計画、令和5~7年度中期経営計画、固定資産(西郷支所)の取得など全11議案を提出し、原案通り全て承認した。
販売事業では、昨年同様にコロナ禍で業務用米の需要減少は変わらず、21年産米の在庫が増加したことで22年産米の販売進度が遅れている。青果物は6月上旬の低温の影響によりメロン販売額が11.3億円、だだちゃ豆が7.3億円となったが、ミニトマトが5.6億円、花卉が初めて6億円を超える販売高となり好調な結果となった。
購買事業は、資材の原材料費の高騰による価格上昇に加え3月の好天による肥料の前倒し供給等により計画を上回った。生活・農機・燃料については計画を上回ったが、自動車については半導体不足の影響が続き計画・前年を下回った。
産直事業では、産直品の売上が初めて4億円を超え3店舗の合計が9億円を超えた21年度を上回り過去最高の9.3億円となった。
信用事業は計画を上回ったが、有価証券の売却による収益がなかったこと、農林中金からの特々配の減少により前年を下回った。共済事業は、計画を上回りましたが、LMAの減員や新型コロナの感染拡大、農業資材の高騰等が推進活動にも大きく影響し前年を下回った。
事業総利益は前年対比97.3%の20.2億円。事業利益は1.3億円で、事業外収益として受取配当金および賃借料、雑収入があり経常利益は2.5億円。当期剰余金は1.9億円となった。
当期未処分剰余金は4億円。1%の出資配当や生産資材の供給高に対する事業分量配当金などを除く1.5億円を次年度に繰り越した。
第13次地域振興運動計画では「魅力(かち)ある100億円安定産地 鶴岡」をスローガンに「多様な経営体による農業生産の維持向上と食の安定供給に取り組む産地」を目標に「多様な経営体が安定継続できる生産基盤の構築」の他、3つの基本方針の実現に向け取り組む。
議事に先立ち、22年度高品質米生産共励会を行い、品種別に5人の生産者を表彰した。
事業報告をする佐藤茂一組合長
役員の補充選任議案に投票する総代
高品質米生産共励会表彰者の皆さん