大人気「柑橘まつり」を開く
JA鶴岡のファーマーズマーケット「もんとあ~る」は2月22日~23日の2日間、鶴岡市内の2店舗で「柑橘まつり」を開いた。2日間で約4500人が訪れた。
和歌山県のJA紀の里ファーマーズマーケット「めっけもん広場」より直送された「不知火(しらぬい)」や「清美」、「せとか」など人気の柑橘、約10種類を詰め放題できる人気企画となっている。
詰め放題の参加者は袋を手に取り、さまざまな種類の柑橘を詰めながら笑顔を見せた。
JA紀の里の担当者は「全国の直売所でも、これだけお客様が訪れる柑橘イベントは初めて。驚いているし、産地として喜んでいただけてうれしい」と話した。
開店を待ちわびるお客様
柑橘詰め放題を楽しむ客
柑橘まつり大盛況!
伝統食や家庭の味を持ち寄って味わう/女性部上郷支部
JA鶴岡女性部上郷支部は2月22日、鶴岡市の中山地区コミュニティーセンターで「いただきます」を開催。女性部員や豊浦・上郷地区の女性住民32人が集まり、家庭料理・伝統料理31品を持ち寄った。
「いただきます」というテーマのもと、先人の知恵を学び地域の食文化や食材の良さを再発見するのが目的に催し、今年で12回目を迎える。
毎年さまざまな料理が登場し、わらび和え、草餅、ごま豆腐など、多彩な料理をビュッフェ形式で試食し、会話を楽しみながら交流を深めた。
参加者は「毎年たくさん料理がでてくるので楽しみにしている」といった声が多く、地域の食文化が大切にされていることが感じられた。
今年も無事に開催され、地域の絆を再確認する機会にもなり、地元の食材を活かした料理を通じて、伝統が受け継がれていることを改めて感じることができた。
自慢の一品が並んだ会場
第2回あぐりセミナー 庄内産大豆でみそ造りに挑戦
JA鶴岡は2月21日、第2回あぐりセミナーを鶴岡市農村センターで開き、市民ら約50人が参加した。
さとみの漬物講座企業組合(山形市)理事長の新関さとみさんを講師に迎え、毎年大人気企画の「庄内産大豆でみそ造り講座」を行った。
庄内産大豆「リュウホウ」と県産米「はえぬき」のこうじを使い、約4㌔の「天然醸造の18割こうじみそ」造りを学んだ。
こうじと塩を混ぜ合わせ、煮た大豆と一緒にビニール袋に入れ、足で押しつぶし、表面が空気に触れないようにビニール袋をかけた。
自然な温度の天然醸造で造るみそは、季節の温度変化で発酵され、7月中旬に完成する予定。
参加者は「安心安全な食材で楽しく、おいしいみそ造りをすることができた。完成が待ち遠しい」と話した。
「JAの時間」では、経済部福祉課の職員が福祉事業についての説明と新たにオープン予定のグループホームについて紹介した。
みその造り方を説明する新関先生
一生懸命にみそを造る参加者
第49回「ごはん・お米とわたし」作文・図画コンクール「山形県農協中央会会長賞」を受賞!
JA山形中央会が主催する第49回「ごはん・お米とわたし」山形県作文・図画コンクールで、JA鶴岡管内の小学生が「山形県農協中央会会長賞」を受賞し、2月16日に山形市のホテルメトロポリタン山形で開催された表彰式に参加した。
同コンクールには、県内から作文部門に243点、図画部門に1024点の応募があり、作文部門の2部(小学4~6年)で朝暘第二小学校6年生の佐藤誠志郎さんが、「山形県農協中央会会長賞」を受賞。
佐藤さんの作文は、「大切なお米」と題し、入院のために1年間に3回もお米を食べることができない時期があり、食べたいのに食べられないつらい時期があったからこそ、際立って感じられるごはんのおいしさを、においや色、温度など五感を使って表現している。また、お米を食べて元気になるだけでなく、元気だからこそお米のおいしさを味わえるということに気づかされる作品となっている。
同コンクールは、JAグループがすすめる「みんなのよい食プロジェクト」の一環として、これからの食・農・地域を担う次世代の子どもたちに、お米・ごはん食、稲作など、日本の食卓と国土を豊かに作りあげてきた水田農業全般についての学びを深めてもらうとともに、子どもたちの優れた作品を顕彰することを通じて、お米・ごはん食・日本食の重要性を広く周知することを目的として実施している。
また、今回のコンクールの入賞作品集はJA山形中央会のホームページでも見ることができる。
山形県農協中央会会長賞を受賞した佐藤さん
第5回きらめきカレッジ 鶴岡産の花でフラワーアレンジメントに挑戦
JA鶴岡は2月6日、鶴岡市農村センターで女性大学「きらめきカレッジ」第5回を開き、受講生14人が参加した。
「鶴岡産の花を使ったフラワーアレンジメント」をテーマに、市内で「花蔵」を営む三浦淳志さんの指導でフラワーアレンジメントを楽しんだ。
JA鶴岡花き振興部会が生産した白のスタンダードストックやピンク・紫のスプレーストック、黄色のアルストロメリアのほか、リューコリリーネやスターチスなど8種類の花を使用し、花の向きや配置のバランスに注意しながら、1本1本丁寧に挿して素敵な作品を仕上げた。
参加者は「初めてのフラワーアレンジメントがとても楽しかった。心和やかな時間を過ごすことができよかった」と話した。
「JAの時間」では経済部福祉課の藍陽子課長がJA鶴岡の福祉事業について説明し、来月オープン予定のグループホームについても紹介した。
その後、9期生の卒業式も行われ、2年のカリキュラムを修了した受講生8人に吉住徳子理事が修了証書を手渡した。
吉住理事は「2年間で学んだことを活かして、普段の忙しい生活の中で少しでもリフレッシュになればうれしく思う」とあいさつした。
卒業生は「2年間本当に楽しく有意義な時間を過ごすことができた。毎回新しい学びや発見をすることができとても楽しく、卒業がさみしい」と話した。
きらめきカレッジは、管内の20~50代の女性を対象に2年1期の10回でさまざまな分野の講座を仲間と楽しく学び、自分を磨くことを目的に2015年に開校した。
アレンジの作り方を説明する三浦先生㊥
三浦先生にアドバイスを受ける参加者
素敵なアレンジができました♪
9期生の皆さん、ご卒業おめでとうございます!
柿の剪定講習会を開く
JA鶴岡庄内柿専門部は2月6日、鶴岡市青龍寺の生産者の圃場(ほじょう)で庄内柿の剪定(せんてい)講習会を開き、生産者13人が参加した。
県農業技術普及課の担当者は、大玉生産に向けて側枝や優良な結果母枝を配置するため剪定方法のポイントを説明した。
「霜害が懸念される圃場は、十分な高さの結果母枝数を確保させる。1月の大雪被害で多数の枝折れが確認されているため、のこぎりで切り直す等早めの対策を心掛けてほしい」と呼びかけた。
昨年は大玉傾向で推移し、降雹被害もなく豊作基調であった。
剪定のポイントを確認する生産者
庄内産大豆と米でおいしいみそ造り
JA鶴岡女性部は2月11日、鶴岡市農村センターで、毎年恒例の「みそ造り講座」を開いた。女性部員や管内在住の女性60人が参加。
さとみの漬物講座企業組合(山形市)理事長の新関さとみさんを講師に、庄内産大豆「リュウホウ」と県産米「はえぬき」のこうじを使い、4㌔の「天然醸造の15割こうじみそ」造りに挑戦した。
新関さんは「15割こうじみそは、こうじの甘味たっぷりの減塩みそです。材料をしっかり踏んで美味しいみそになるよう頑張りましょう」とあいさつ。
こうじと塩を混ぜ合わせ、煮た大豆と一緒にビニール袋に入れ、足で押しつぶした。容器の中で平らにし、表面が空気に触れないようにビニール袋をかけ、夏の温度上昇で発酵し、8月上頃に完成する予定。
参加者は「煮豆を足でつぶす作業がいい運動になった。できあがったみそを食べるのが今から楽しみ」と笑顔で話した。
庄内産大豆を足で押しつぶす参加者
作り方を説明する新関さとみさん(中央)
女性部員が伝統料理を生徒に伝授
JA鶴岡女性部は2月7日、鶴岡市の県立鶴岡中央高校で伝統料理講習会を開いた。食文化が多様化する中、地域の郷土料理や伝統食などの食文化を次の世代へ継承しようと企画し、今回で8回目。
女性部員13人が講師を務め、同高校の総合学科家政科学系列食物系2年の生徒33人と一緒に、まいたけごはん、庄内風芋煮、ごぼうの甘辛煮、あさつきとえごの酢みそ和え、きなこ棒の5品を作った。
女性部副部長の佐藤雪子さんが料理の作り方を説明後、班ごとに分かれ調理を開始。
庄内の伝統食材である「えご」を使った「あさつきとえごの酢みそ和え」では、生徒から「初めて見る食材だ」と声があった。各班に女性部員がつき、各料理ごとにちょっとしたひと手間を加えることを伝えながら、和気あいあいと調理を進めた。
昔ながらの作り方を学んだ生徒からは「初めて触れる食材、初めて作る料理だった。まいたけごはんの炊きあがる匂いが美味しそうだった」との感想が聞かれた。
作り方を説明する女性部員(左)
鶴岡の伝統の味が完成
鶴岡市農業発展奨励賞 管内から2団体受賞
鶴岡市農業の振興発展に貢献や功労のあった個人や団体を表彰する「2024年度鶴岡市農業発展奨励賞」の表彰が2月4日、鶴岡市のグランドエル・サンで行なわれた。
今年度の受賞者は4団体で皆川治鶴岡市長より各受賞者に表彰状が手渡された。
JA鶴岡管内からは、西郷砂丘畑振興会(会長佐藤重勝氏)と株式会社治五左衛門(代表取締役石塚寛一氏)の2団体が受賞した。
西郷砂丘畑振興会は昭和38年に西郷地区の各農業組織を一本化し、強化するため設立された。新技術の導入や栽培、販売の研修等を積極的に行い、JAと連携した共販体制の確立や組織的な産地強化に尽力し、地区農家の安定した農業経営に寄与している。
石塚さんは2001年に就農した。22年に経営の安定化のため同社を設立。現在は「だだちゃ豆」14ha、水稲12haを栽培し、雇用創出や担い手育成にも貢献している。
佐藤会長は「会員みなさんの努力と栽培技術が認められ受賞できた。これからも会員全員で農業振興に努めていきたい」と話した。
表彰状を受け取る西郷砂丘畑振興会の佐藤会長
表彰状を受け取る株式会社治五左衛門の石塚代表取締役
受賞おめでとうございます!
総代研修会 これからの農業が進むべき道を学ぶ
JA鶴岡は1月28日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で総代研修会を開き、関係者約300人が出席。
研修会では東京大学大学院特任教授・名誉教授の鈴木宣弘先生をお招きし、「これからの農業が進むべき道」と題した講演を聞いた。
保科亙組合長は「令和6年度産の農作物について水稲は作況指数94の不良、『だだちゃ豆』は半作、その他の作物も蒔き直し等を余儀なくされ、甚大な被害に見舞われた。しかし、農作物の単価については水稲を含め非常に高い単価をたたき出すことができた。令和5年度の高温障害に続き、昨年の豪雨など異常気象が頻発している中で、関係機関と連携しながら対策を講じて取り組んでいく」とあいさつした。
鈴木先生は、現在起こっている食料自給率の問題や食料安全保障問題について、農業経済学の観点から実例を交えながら紹介した。
輸入に依存せず安全・安心の高品質な食料供給ができる地域資源循環農業を目指す方向性が子供達の未来を守る最大の希望であり、官民が連携することで「子供を守る」政策強化が社会全体の幸せにつながっていく。
食料危機・農業危機が深刻化している中、各地の農家の踏ん張りが希望の光であり、今こそ協同組合の力を発揮し、ネットワーク強化を強め明るい展望を目指すことの重要性を述べた。
また、「農林水産業は国民の命、環境・資源、地域、国土・国境を守る安全保障の柱であり、大胆な食料安保確立予算の緊急執行のための『食料安全保障推進法』を早急に議員立法で制定し、抜本的に国家戦略を再構築する必要がある」との意見を示し、農政について深く考える研修会となった。
あいさつする保科組合長
講演する鈴木先生。