けさらん愛、愛サービス 研修会と総会を開催
JA鶴岡助けあいの会「けさらん愛、愛サービス」は3月14日、研修会と総会を東京第一ホテル鶴岡で開き、会員や関係役職員31人が参加した。
研修会では、新潟市支え合いのしくみづくりアドバイザーの河田珪子氏が「ずっとここで暮らし続けたい~支え合いのしくみづくりの実践から~」と題して講演。
河田氏は新潟市と協力して週2回、地域住民の集いの場「実家の茶の間」の運営に携わりながら、地域の福祉の質の向上のために人材育成や研修、講演活動を行っている。
自身が家族を介護した経験から、介護される側の人生を考えて介護しつつ、自分の人生を大事にするシステムを作りたいと考え、生活支援や介護予防の拠点となる高齢者の居場所作りを行っていることを紹介。「実家の茶の間」では、あの人は誰?と聞かない、初めて入って来た人には、よう来たね!と声をかける、いない人の話はしない、などのルールを作り、誰でも参加しやすい雰囲気作りが大切だと述べた。河田氏は「介護は人ごとではなく、皆でできることや助け合うことを考え、助け合いの仕組みづくりを広げていってほしい」と訴えた。参加者は、介護について様々な質問をし、熱心に学習していた。
講演後には健康教室が行われ、皆でオクラホマミキサーとマイムマイムを踊ってリフレッシュ。
引き続き行われた第19回総会では、28年度は、福祉施設でのボランティアやミニデイサービス、配食サービスなどに取り組んだことを報告。29年度は、JAと助けあいの会が一体となって高齢者が元気で安心して暮らせる地域づくりを進める取り組みを行い、新たに市の介護予防・日常生活支援総合事業を検討していくことが承認された。
髙橋信子会長は「講演を聞いて、地域のために私たちにもできることを模索しながら活動していきたい。引き続き会員の皆さんの協力をお願いしたい」と呼び掛けた。
けさらん愛、愛サービスは、地域の高齢者福祉を目的に平成10年に設立された助け合い組織で、会員数は44人。組合員家族を対象にしたミニデイサービスや、手作り弁当の配食サービスの協力などを行っている。
河田氏による支え合いの仕組みづくりの講演
フォークダンスでリフレッシュ