宮城県の中学生が、農業ライフを体験
子ども達が、自然豊かな農山漁村で地元の住民と交流しながら、自然や文化・歴史を学ぶ「グリーン・ツーリズム事業」が、今年も鶴岡市とJA鶴岡の協力により開催された。
今回は、宮城県仙台市にある西山中学校の二年生140人が、5月11日に鶴岡市を訪れ、農家民泊と農作業を体験した。
市内の農村センターで行われた対面式で、グループ毎に分かれた生徒達は、管内で受け入れを希望した34戸の農家と初めての対面。緊張した様子の生徒達を、農家の方々が温かく迎えた。
福田集落で農家民宿も営む生産者、小野寺喜作さんの家では、10人の女子生徒を受け入れ。生徒達が体験するのは、だだちゃ豆の苗植え作業。
大空と庄内平野が広がり山々の眺望が美しい圃場に、初めて裸足で足を踏み入れた女子生徒は、「土ってこんなにフカフカして気持ち良いんですね!」と話し笑顔で圃場を走っていた。それを見ながら小野寺さんは「自然と触れ合う機会が少ない子供たちに、もっと農業を体験させてあげたいですね」と笑顔。
他のグループでも、田植え、花の手入れ、孟宗掘り、産直への出荷など、農家と一緒に様々な農作業を体験した他、由良海岸でカニ釣りを楽しむなど、充実した時間を過ごしていた。
全日程を終えた閉村式の中で、生徒代表は「短期間でしたが貴重な農業体験をさせて頂き、働くことの大変さや大切さを学ぶことができました」と、お世話になった農家の方々を前に話していた。
近年は、こうした取り組みが全国の小中学校で盛んに取り入れられており、鶴岡が受け入れ体制の整備が進んでいることから、毎年県外から多くの生徒が訪れている。JA鶴岡では、9月にも東京都千川小学校の生徒60人を受け入れる予定。
広いだだちゃ豆圃場で、裸足で感じる土の感触を楽しんだ
農家と一緒に、だだちゃ豆の苗植え作業で笑顔