月山高原牧場で放牧始まる
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鶴岡市羽黒地区にある庄内広域育成牧場(月山高原牧場)で12日、繁殖用に育てられている和牛の入牧が始まった。
初日は、鶴岡市、酒田市、庄内町、遊佐町の2市2町の畜産農家から和牛約125頭が運びこまれ、JA鶴岡管内の畜産農家5戸からは26頭が入牧。年齢や畜種などによって8群に分けられた牛たちは、体重や体高の測定や健康状態を確認した後、月山山麓の約96㌶もの牧草地に放たれた。
同牧場は標高約350㍍にあるので夏でも涼しく、また広大な敷地内は高低差があるので足腰を鍛えるのに適した環境となっている。入牧後には安全祈願祭が行われ、牛の健康と成長を祈った。
10頭の牛を入牧させた和牛繁殖経営を営む伊藤長市(鶴岡市森片)さんは「放牧は牛たちの健康増進と農家の負担軽減につながる。広い牧場で元気に駆け回り、足腰を鍛え、健康に育ってほしい」と話す。
春から秋までの期間、放牧し育てる「夏山冬里方式」は昭和51年から導入されている。19日には、乳牛と親子放牧が行われる。今シーズンは43農家より171頭の放牧を予定しており、10月末頃に下牧される。
放牧される牛をひく伊藤さん