湯田川孟宗部会 安定生産めざし栽培講習会を初めて開催
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JA鶴岡湯田川孟宗部会は6月15日、鶴岡市湯田川の竹林で栽培講習会を開いた。生産者ら20人が参加し、密度管理やウラ止め、お礼肥(おれいごえ)について学んだ。
孟宗竹には豊作年である「表年」と凶作年の「裏年」があり、1年ずつこの周期を繰り返す。湯田川孟宗の収穫量も隔年で増減し、「裏年」である2021年度の出荷数量は、20年度の「表年」12・6㌧に比べて53%減の5・9㌧だった。例年にない不作だったため、栽培管理を徹底することで少しでも豊凶の差をなくそうと初めて企画した。
JAの園芸指導係は「豊凶差を少なくするには親竹の密度管理と、ウラ止めを行い雪害による竹へのダメージを減らすこと、適正施肥の3点が重要」だと説明。より多くのタケノコを収穫するためには施肥が必要で、お礼肥は収穫に感謝をする意味を込めて、孟宗を収穫した際の穴や新たに堀った穴に施肥を行うことで、親竹の活力を高める。施肥の前には必ず除草を行うことや、降雨前後の施肥が最も効果が高いことも伝えた。
五十嵐兵一会長は「親竹の密度は1㌃あたり15本程度が目安。密度管理やウラ止めは地表への日当たりをよくするためにも重要。伐採年齢がわかるように親竹に年数を記入し、6年目の竹を伐採するとよい」と助言。お礼肥の方法や、竹を前後にゆすって先端部分を落とすウラ止め作業を実演し、「来年の豊作と今後の安定生産を目指し、今日学んだこと生かして自分の管理を見直していこう」と呼び掛けた。
孟宗竹の管理方法を確認する生産者