稲作総合実績検討会

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JA鶴岡、鶴岡市で組織される良質米生産推進協議会は1月26日、令和4年度稲作総合実績検討会をJA農業振興センターで開いた。生産者や関係役職員ら約40人が出席。

耕種指導係が令和4年産米の作柄概況を報告した。6月上旬の低温によって分げつが抑制され、8月の少照・多雨によって登熟に不利な条件となり、主要品種の推定収量は平均で10㌃当たり568㌔。品質状況は全体的に良好で、全品種の平均1等米比率は99.4%。食味の指標となるタンパク値は全品種で過去4年の平均値と比べやや高い傾向となった。課題となった初期生育不足や登熟緩慢などの解決に向けた対応を確認した。

多収栽培への取り組みでは、平坦地660㌔、中山間部600㌔の反収を目指す「はえぬき多収マニュアル」の直近3年の実績を報告。健苗育成、施肥体系、本田管理、土づくりのポイントと、平米当たりの穂数、籾数などを示した収量構成要素について説明した。

県庄内総合支庁農業技術普及課の担当者は「つや姫」の作柄要因の解析と、衛星リモートセンシングを活用した生育診断技術「スマートつや姫」を紹介した。

佐藤茂一組合長は「昨年の作況指数は99となったが、平年以上の収量となった生産者もいる。その栽培管理情報を共有し今後の営農指導に役立てほしい」と述べた。

 

 

 

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