田川小学校の児童が農家と一緒に「田んぼ学習」
田川小学校の全校児童が、稲作を通して命の大切さを学ぶ「田んぼ学習」が、5月19日に田川地区の圃場で開催された。
この取り組みは、稲作の田植えから収穫までの作業を体験し、地域の基幹産業である農業や食についての理解を深めようと毎年開催されており、地域の農家とJAが技術指導を行うなどの協力を行っている。
今回は、全校児童45人が田植え作業を体験。最初に当JA大泉支所の宮守徳弘支所長より、田植えの仕方や注意点などポイントが説明された。
説明を受けた児童達は快晴の空の下、裸足で田んぼの感触を感じながら、自然を満喫して大きな笑顔。農家と一緒に、一生懸命に稲の苗を植えつけていた。
同小学校の阿部美惠子校長先生は「児童達には自らが稲を栽培していく作業を通して、命の大切さを学んでほしい」と話す。
田川小学校では秋に稲刈りを行い、12月には収穫した米で餅つきをしながら雑煮餅を食べて年越しをする予定。
田植えのポイントを伝授する 大泉支所の宮守徳弘支所長
自然の魅力を感じながら、一生懸命に田植えをする児童達
各地区で「つや姫」の田植作業を開始
平成22年に本格デビューし、全国の販売店や消費者から高い評価を得た水稲品種「つや姫」の作付が、5月中旬から管内の各地区で本格的に開始された。
平成23年産つや姫については、管内での作付面積は合計で約230ヘクタールとなり、栽培要件を満たす認定農業者ら約256人の農家が栽培に取り組む。
今年で、つや姫を作付してから5年目を迎える上清水の加藤健市さんは、5月16日に上清水集落にある圃場で、成長した苗を田植え機に積み込み、順調に植え付けていった。
加藤さんは「今年の作付面積は合計で約180アール。育苗管理では特に温度管理に気を付け、苗の生育は揃いも良く極めて順調。今後も栽培マニュアルを遵守しながら、こまめな水管理を行うなど適正管理に努めていきたい」と意気込みを話してくれた。
JA米穀畜産課では、肥培管理などに注意しながら、特に良食味へ向けた管理指導を行っていく予定。
平成22年産のつや姫は、品種別一等米比率で日本一となる97・8パーセントを記録するなど、高品質・良食味が特徴。県全体では、約3200ヘクタールが作付される。
「つや姫」の田植作業の様子(上清水集落・加藤健市さんの圃場)
宮城県の中学生が、農業ライフを体験
子ども達が、自然豊かな農山漁村で地元の住民と交流しながら、自然や文化・歴史を学ぶ「グリーン・ツーリズム事業」が、今年も鶴岡市とJA鶴岡の協力により開催された。
今回は、宮城県仙台市にある西山中学校の二年生140人が、5月11日に鶴岡市を訪れ、農家民泊と農作業を体験した。
市内の農村センターで行われた対面式で、グループ毎に分かれた生徒達は、管内で受け入れを希望した34戸の農家と初めての対面。緊張した様子の生徒達を、農家の方々が温かく迎えた。
福田集落で農家民宿も営む生産者、小野寺喜作さんの家では、10人の女子生徒を受け入れ。生徒達が体験するのは、だだちゃ豆の苗植え作業。
大空と庄内平野が広がり山々の眺望が美しい圃場に、初めて裸足で足を踏み入れた女子生徒は、「土ってこんなにフカフカして気持ち良いんですね!」と話し笑顔で圃場を走っていた。それを見ながら小野寺さんは「自然と触れ合う機会が少ない子供たちに、もっと農業を体験させてあげたいですね」と笑顔。
他のグループでも、田植え、花の手入れ、孟宗掘り、産直への出荷など、農家と一緒に様々な農作業を体験した他、由良海岸でカニ釣りを楽しむなど、充実した時間を過ごしていた。
全日程を終えた閉村式の中で、生徒代表は「短期間でしたが貴重な農業体験をさせて頂き、働くことの大変さや大切さを学ぶことができました」と、お世話になった農家の方々を前に話していた。
近年は、こうした取り組みが全国の小中学校で盛んに取り入れられており、鶴岡が受け入れ体制の整備が進んでいることから、毎年県外から多くの生徒が訪れている。JA鶴岡では、9月にも東京都千川小学校の生徒60人を受け入れる予定。
広いだだちゃ豆圃場で、裸足で感じる土の感触を楽しんだ
農家と一緒に、だだちゃ豆の苗植え作業で笑顔
広報誌「けさらん」5月号を発行しました
JA鶴岡広報誌「けさらん」5月号(NO.485)を発行しました。
今月号では特集として、「新規採用職員からのメッセージをお届け!」などを掲載しております。