黒沢農法乗用除草機試験を開催
当JAは5月22日、水田除草を除草機で行う栽培方法「黒澤農法」の試験を青龍寺の圃場30aで行い、鶴岡市やJA関係者20人が参加しました。
この農法は、宮城県涌谷町で有機栽培に取り組んでいる黒澤重雄さんが取り組んでいるもので、機械についたハリガネで草を掻き出しローラーで草を沈めて除草を行うため稲を傷つけません。
通常は田植えから稲刈りまでの間に、当除草機で3回除草を行い、6条・8条などの田植機の状況にも対応しています。
試験では、除草後見えなくなった稲も数十分後には元の姿に戻り、条間の草だけが綺麗に除草されてその効果が立証できました。
黒澤さんは「昔は除草機を使うのが当たり前だった。麦踏みのように、稲はいじめるほど丈夫になって良い米が出来る。山形はつや姫をはじめ有名な米が多いので、ぜひ新たな取組でワンランク上げてほしい」と話しました。
除草機の外観
除草後の圃場(右)
庄内広域育成牧場で放牧が始まる
鶴岡市羽黒町にある庄内広域育成牧場が5月19日にオープンし、庄内一円より繁殖用のメスの牛およそ140頭が放牧されました。
当JA管内からは畜産農家6戸より37頭の牛が預けられ、消毒や体重測定などが行われました。
鶴岡市森片で和牛繁殖経営を営む伊藤長市さんは「事故なく、秋には立派に成長した姿を見せてほしい」と話しました。
放牧すると、足腰が丈夫になる、広々とした牧場で運動することにより母体が健全になる、管理の手間が省ける、エサ代の削減など良いこと尽くしです。
放牧は10月下旬まで行われる予定です。
また、5月26日には乳牛・和牛親子が入牧し、全頭で192頭が放牧されます。
牛を連れ込む生産者
元気いっぱいの牛たち
宮城教育大附属中学校2年生が管内で農家民泊
鶴岡市が主催する「グリーンツーリズム事業」が5月18、19日に開かれ、宮城県仙台市の宮城教育大附属中学校の2年生150人が鶴岡を訪れました。
当JAでは農家民泊について支援しており、管内12戸の農家より協力をいただいて生徒38人を受け入れました。
生徒たちは、農作業の手伝いや農家での暮らしなどを体験しました。
馬町中の阿部哲郎さん宅を訪れた女子生徒は「農業は思ってた以上に難しかったけど、やっているうちに綺麗に植えたい目標が生まれ、やりがいを感じた」と感想を話しました。
この取り組みは、鶴岡の自然豊かな農山漁村で地元住民と交流しながら、自然や文化・歴史を学ぶ事を目的に行われています。
枝豆の播種作業を体験
楽しく農作業を行いました
湯田川孟宗収穫体験を開催
湯田川地区保全組合は5月17日、鶴岡市湯田川の山林で湯田川孟宗収穫体験を開きました。
この日は天候に恵まれた中、遠くは米沢市より45人の市民が参加しました。
参加者は孟宗収穫について学んだ後に5グループに分かれ、それぞれが狙いを定めた場所で孟宗を収穫しました。親子連れも多く、子どもと一緒に孟宗を収穫するほほえましい姿が見られました。
市内より親子三人で参加した方は「いつも食べている孟宗を、先生より聞くことができて良かった。くわで孟宗を掘るのは貴重な経験で、自分で掘った孟宗を食べるのが楽しみ」と話しました。
親子で協力
大きな孟宗が採れました
三瀬孟宗がデビュー
これまで上郷産孟宗と一緒に出荷されてきた三瀬地区の孟宗が、今年より「三瀬孟宗」のブランド名としてデビューしました。
三瀬地区は八森山など多くのの山林地帯を要し、品質が良い孟宗が採れる事で有名な孟宗産地。今年は3、4月の平均気温が平年より高めに推移したため、生育は例年よりも早まっています。
初出荷の4月30日は、午前6時前から生産者が次々と孟宗を持ち込み、大きさごとに種類わけをして、三瀬孟宗と印字された装い新たな段ボールに箱詰めして出荷作業を行いました。
初日は約45キロの孟宗が集まり、生産者の一人は「三瀬には孟宗の採れる山が多くある。三瀬独自のブランドになったので幅広い方に知ってほしい」と話しました。生産者の中には、三瀬出身で県外在住の方や農家世帯ではない方も含まれ、地域一丸となって収穫や出荷作業を行っています。
今後は地元市場に出荷され、5月下旬まで続くほか、出荷日には、出荷場で直売も行われます。
大小の孟宗が初出荷
段ボールも装い新たに
・直売所の地図