女性大学「きらめきカレッジ」開校 手びねり陶芸体験に挑戦
JA鶴岡は5月30日、さまざまな分野の講座を通して仲間作りと自分磨きの場にしてもらおうと、管内在住の女性を対象としたJA鶴岡女性大学「きらめきカレッジ」を鶴岡市農村センターで開校した。2期生と今回から新たに加わった3期生の20人が参加した。
開校式では、きらめきカレッジ学長の佐藤茂一組合長が「できるだけ多くの講座に参加し、楽しく活動してほしい。女性大学を通して当JAへの理解を深めていただき、さまざまな場面で利用いただければありがたい」とあいさつ。
広くJAの取り組みを知ってもらうことを目的とした「JAの時間」では、職員が当JAが取り組む事業について紹介した。
第1回講座では、講師の松岡窯陶芸教室「陶の蔵」代表の下妻さき子氏と下妻彬夫氏に指導を受けながら、陶芸体験に挑戦した。参加者は思い思いに粘土をこね、手びねりで抹茶碗と和菓子を置く銘々皿を作った。作品は窯元で焼かれ、9月頃に参加者に届けられる。
参加者は「子どもの頃以来で陶芸を体験し、新鮮だった。作品が出来上がるのがとても楽しみ」と話した。
きらめきカレッジは、2年1期で全10回の講座を予定している。第2回は「庄内野菜たっぷり♪時短ごはん」をテーマに6月27日に開く。
下妻氏(中央左)の指導で、陶芸に挑戦する参加者
あいさつする佐藤組合長
JAの時間では当JAが取り組む事業について紹介した
青年部盟友らが子どもたちと野菜苗定植
JA鶴岡青年部は5月23日、管内にある児童養護施設の七窪思恩園で食育事業を行った。
食育事業の一環として食農教育の充実・強化を図るとともに、次代を担う子どもたちへ生命や食と農の大切さについて農作業等の実践を通して伝えることを目的として行われているこの事業は今年で5回目。
各支部から9人の盟友たちが集まり、はじめに建物裏手にあるグラウンドの一角をトラクターや耕耘機を使って畑づくりを行った。子どもたちに楽しく安全に定植作業を行ってもらえるよう、土の中に埋まっているガラスの破片や木の枝などを取り除きながら畝を作っていった。
畑の準備が整うと子どもたちを呼び、ピーマン、ナス、キュウリなど9品目の定植をスタート。盟友たちが講師となり、定植方法や管理のポイントなどを教えながら一緒に定植を行った。子どもたちは「これを植えたい」「これは何の野菜の苗か」と興味津々。楽しそうに土をいじり、丁寧に苗を植えて土をかぶせていた。
子どもたちはこれから毎日の水かけの他、わき芽取りや支柱を立てるなど、植え付けから作物が育つ過程を自分たちで協力し合いながら管理していく。大切に育てられた野菜は夏頃に収穫をむかえ、同園の食卓に並ぶ予定。
おいしい野菜ができるように畑づくり。
「大きくなーれ」と願いを込めて苗を植え付けた。
JA鶴岡食農教育支援 管内小学校で田植え授業
JA鶴岡は、管内の小学校で行われる食農教育を支援しています。
第一弾として、5月中旬から11校で田植えの体験教室が行われました。
本活動は子どもの農業に対する理解の深耕をはかり、地域の発展に貢献することをねらいとしております。
田植えに参加した小学生は歓声をあげながら、楽しそうに田植えをしていました。
この体験は一部JAバンク協調型事業の助成金を受け活動しており、今後はサツマイモ定植・収穫体験、稲刈り体験などの農業体験も行っていく予定です。
京田小学校の田植えの様子
泥だらけになりながらも懸命に田植えに取り組んでいました
斎小学校の田植えの様子
西郷小学校の田植えの様子
女性部西郷支部 虹の部会料理講習会を開催
当JA女性部西郷支部虹の部会は5月23日、鶴岡市西郷地区農林活性化センターを会場に身近な食材を使った簡単料理講習会を開き、部会員9人が参加した。
雑誌『家の光』の付録を参考に、だしの出る食材ばかりを使用した「鶏ひき肉とエノキのみそ汁」、カボチャの甘みとウインナーのうまみが引き立つ「カボチャの塩バター蒸し煮」の他、「ゴボウと切り干し大根の柳川丼」、「もちもちパン」の4品を作った。
「ゴボウと切り干し大根の柳川丼」は、今まで考えたことのない組み合わせの丼ぶりごはんのレシピに驚きの声があがった。食物繊維が多く含まれている食材を一気に摂れると、自家製の切り干し大根を使ったアレンジを考えながら調理していた。
「もちもちパン」は、白玉粉と絹ごし豆腐とホットケーキミックスを混ぜ合わせ、丸めてフライパンで焼くだけという手軽さが好評で、参加者からは「孫のおやつや農作業のときのおやつとして、家でも作って食べさせたい」との声が聞かれた。
参加者同士が楽しみながら調理をしていた。
完成した彩り鮮やかな料理の数々。
上郷小学校児童が田植え体験
鶴岡市立上郷小学校全校児童93人は5月22日、学習田で手作業の田植えに挑戦した。JA鶴岡の理事、青年部上郷支部の盟友や上郷支所職員など10人が指導した。
開会式では、JA鶴岡の難波篤理事が「上郷地区は米がたくさん収穫される地域。米を入れる倉庫もあり、米どころであることを肌で感じてほしい。丁寧に苗を植えれば、秋には十分な米が収穫できる。皆さんが植えた米で作るカレーを楽しみにしている」とあいさつした。
営農指導員の須田朗弘さんが「苗は1株あたり4本取って、風で飛ばされないように一番下の小さい葉が土に埋まるようにしっかり植えて」とアドバイスした。
児童は学校そばにある10㌃の水田で、「足が抜けない」「転んだ」とはしゃぎながら、手足を泥だらけにして「はえぬき」の苗を丁寧に植えた。
4年生の本間天莉さんは「泥がふわふわして気持ちよかった。大変だったけど楽しかった」と笑顔で話した。
今後は秋に5年生が稲刈りを行う予定。
青年部員(右)に教わりながら苗を植える児童たち
青年部員と田植えを楽しむ児童たち
金融推進大会を開催
JA鶴岡は平成29年度の金融推進大会を5月20日に本所4階ホールで開き、役職員と金融担当職員ら107人が参加した。
佐藤茂一組合長は「日頃から組合員の立場に立ち、組合員から信頼を得て、それに応えることが大切。あらゆることにチャレンジし、スキルアップを目指してほしい」とあいさつした。
大会では、平成28年度の事業取り組みの表彰と平成29年度の事業推進活動方針が発表された。
大会後は信用と共済に分かれ、職員の更なる事務能力・窓口対応力向上のための研修を行った。
信用事業研修では、農林中央金庫山形支店事務制度班総括主任の遠藤剛氏を講師に招き、貯金について組合員・利用者に対して正確・迅速な対応を行うべく、取引時確認、相続、国庫金振込などについて、4月1日以降の改正点と留意点を踏まえ説明を受けた。
共済事業研修は、全共連山形県本部普及部庄内地区担当部長の多㔟吉郎氏より、税制にかかるトラブルを回避する視点から、共済契約の普及推進にあたっては「契約者及び受取人と各口座名義人の関係性」について改めて説明と周知を徹底するよう研修を受けた。
あいさつする佐藤茂一組合長
大会スローガンを唱和する参加者たち
月山高原牧場 入牧始まる
鶴岡市羽黒地区にある庄内広域育成牧場(月山高原牧場)で5月11日から、繁殖用に育てられている和牛の入牧が始まった。
初日は、庄内地域全域の畜産農家から141頭の牛が運びこまれ、JA鶴岡管内の畜産農家4戸からは26頭が入牧。年齢や畜種などによって8群に分けられた牛たちは、体重や体高の測定や健康状態を確認した後、月山山麓の約100㌶もの牧草地に放たれた。
同牧場は標高300~400㍍にあるので夏でも涼しく、また広大な敷地内は高低差があるので足腰を鍛えるのに適した環境となっている。
7頭の牛を入牧させた森片で和牛繁殖経営を営む伊藤長市さんは、「子牛を産むため、健康で丈夫な体で月山牧場から元気に帰ってきてほしい」と話す。
春から秋までの期間、放牧し育てるこの「夏山冬里方式」は昭和51年から導入されており、今年で32年目。18日には、乳牛と親子放牧が行われる。今シーズンは185頭の放牧を予定しており、10月末頃に下牧される。
JA職員に引かれ、放牧前の検査に向かう牛。
数人がかりでトラックから牛を降ろす場面もありました。
密苗で田植えを実施
JA鶴岡米穀畜産課では水稲の生産コスト低減を目指し、密苗栽培の試験を進め、5月中旬管内5カ所で密苗での田植えを行った。今回の田植えにより、10アール当たりの苗箱数が通常約25枚必要なところ50株植えで平均7~10枚の使用枚数となり、必要苗箱数が減る事が確認された。また、苗箱1枚当たり乾もみを通常の概ね2倍300㌘に増やしたことで苗が密集しているため、箱施用剤など農薬の使用方法なども確認した。参加した指導員は、「田植え時に必要な苗箱数が減ることが確認できた。苗運び、苗渡し作業の軽減が期待できる。ただ、今までの作業内容と変わってくる部分もある。根張りが順調で強風にも耐えられるかなど、今後の生育状況を見守っていきたい」と話す。
密苗での田植えを確認する関係者
苗箱数が減る事が確認された
げんき部会が福祉施設で奉仕活動を実施
JA鶴岡げんき部会は、5月17日に鶴岡市のげんき館デイサービスセンターとショートステイ愛あい館で花植えや草むしりなどの奉仕活動をした。部会員と職員約10人が参加。
同部会は地域貢献活動を強化しようと、昨年度からJAの福祉施設で花壇整備などのボランティアを行っている。
2班に分かれ、げんき館では施設で所有する畑の草むしりとヒマワリの種をまいた。
げんき館の園部博美所長は「地域の皆さんとこのような活動ができるのはありがたいし、げんき館のことを知っていただくことにもつながる。私たちも地域に貢献できることを探して取り組んでいきたい」と話した。
畑の草むしりを行う部会員
豊穣祈願祭と現地研修会を開催
JA鶴岡は5月15日、鶴岡市の金峯神社(きんぼうじんじゃ)で豊穣祈願祭をした。伊藤淳専務をはじめ、営農指導員など27人が参列し、神事で今年の豊作や農作業の安全を祈願した。
伊藤専務は「厳しい農業情勢だが、農産物の豊作を願って、生産者の生産物を消費者に一つでも多く届けられるよう役職員一同がんばろう」と呼び掛けた。
神事に続いて、営農指導員による情報交換会と現地研修会を開き、管内4箇所の圃場(ほじょう)を巡回。サヤインゲンやミニトマト、枝豆の各品種の特徴や栽培方法、水稲の密苗栽培、県産米新品種「雪若丸」の直種(ちょくは)栽培の利点と欠点などについて確認した。
今年の豊作や農作業安全を祈願するJA役職員
つる有りサヤインゲンの栽培方法を確認する営農指導員