豊穣祈願祭で豊作と農作業の安全を祈願
JA鶴岡は5月26日、鶴岡市の金峯神社で豊穣(ほうじょう)祈願祭を開いた。佐藤茂一組合長、伊藤淳専務、参事と営農販売部の職員ら約30人が参列し、豊作と農作業の安全を祈願した。
佐藤組合長は「豊穣を祈願したが、生産者は肥料、農薬や生産資材の高騰により大変苦しい状況だ。この状況を少しでも緩和できるよう職員には全身全霊で指導、支援にあたってもらいたい」と呼び掛けた。
コロナウイルス感染拡大防止のため、例年開いている圃場(ほじょう)巡回は中止した。
豊作と農作業の安全を祈願する役職員
青年部員が野菜苗の定植を指導
JA鶴岡青年部は5月24日、鶴岡市の児童養護施設「七窪思恩園」で児童と野菜の苗を定植した。
青年部員14人が参加し、トラクターと耕運機で畑を耕した後、マルチを張り、児童が作業しやすいように事前に畑づくりを行った。
青年部の今野聡委員長は「苗を折らないように優しくつかんで植えて」と注意点を説明しながら植え方を指導。児童らは「これは何の苗」「水はどれくらいあげるの」など質問しながら、トマトやトウモロコシなど14品目、約100本の苗を1本ずつていねいに植え付けた。
例年5月に、次代を担う子どもたちに食と農の大切さを伝えることを目的に企画しており、今回で9回目。
今後は、児童が毎日の水やりなど日々の管理を行い、成長していくようすを観察。青年部員は支柱やネット張りなど、児童だけでは難しい部分の手助けを行う。
収穫した野菜は、同施設の食事で児童らに提供されるほか、青年部員らと一緒に収穫感謝祭で味わう予定。
今野委員長は「青年部員の協力のおかげで今年も食農教育のスタートをきれた。収穫感謝祭で一緒に調理するのが楽しみ」と話した。
青年部員と野菜の苗を植える児童
食と農の大切さを伝えた青年部員たち
親子で孟宗収穫体験 第1回あぐりスクール
JA鶴岡は5月21日、鶴岡市内で本年度初のあぐりスクールを開き、市内の親子13組26人が参加した。
JA鶴岡湯田川孟宗(もうそう)部会の佐藤久男会長はじめ3人が講師となり、管内特産のタケノコ「湯田川孟宗」の収穫を体験を行った。
参加者は、JA職員から湯田川孟宗の特徴を聞いた後、講師から収穫のポイントを聞きながら、大きくておいしい孟宗を探して収穫した。
急な斜面で根が深く苦労しながらも、親子で協力し、次々と収穫。大きな孟宗を掘り当てると歓声が上がっていた。
参加した児童は「タケノコが土の中深くに続いていて驚いた。根が固くて収穫するのが大変だったけどとれたときは気持ちよかった」と笑顔を見せた。
市内大山にあるJA鶴岡女性部缶詰加工場では、孟宗缶詰作りを見学。女性部員が講師となって、缶詰ができるまでの流れを説明。缶のふたをする巻締めの工程を実演してみせた。
小学3~6年生の児童と保護者の方を対象に、野菜の収穫体験や料理づくりなどを通して農業や食への理解・関心を深めてもらうことを目的に企画。
本年度は8月にエダマメ「だだちゃ豆」の収穫体験&そば打ち体験、10月に赤カブ収穫体験&魚のさばき方講座を予定している。
急な斜面での収穫を頑張りました!
大きな孟宗を手にニッコリ
缶のふたをする巻締機に興味津々
ご参加いただきありがとうございました!
金融事業表彰と必達ダルマ瞳入れ式を開く
JA鶴岡は5月24日、鶴岡市のJA金融本店で役職員約30人が出席して金融事業表彰と必達ダルマ瞳入れ式を開いた。2021年度共済目標達成ダルマに瞳を入れ、信用・共済事業の成績発表と表彰を行った。
佐藤組合長は「原油高や円安などの影響によりあらゆるモノが値上がりしている。前年度以上に厳しい推進環境となるが、組合員に寄り添いニーズを把握し、安心安全の備えを提供し、チームワークで目標達成に向け頑張ってほしい」と呼び掛けた。
長澤浩行金融部長は「21年度はコロナ禍などにより厳しい推進環境となったが、職員の頑張りと組合員の利用により、信用・共済ともに計画を達成できた。今年度も早期に目標達成できるよう職員一丸となって頑張ろう」と激励した。
2022年度の共済目標必達と交通安全を祈願し、佐藤組合長をはじめ支所長、共済職員がダルマに瞳を入れた。
信用部門は、渉外担当と窓口担当が連携し、利用者のライフイベントに合わせたライフプランをサポートするなど相談機能の充実と、個人ネットバンク・アプリの利用推進で利用者の利便性向上に取り組む。
共済部門は、全契約者への3Q活動を基本に、ニューパートナーの獲得、次世代・次々世代への契約継承を促進し、利用者の満足度向上に取り組む。
コロナウイルス感染拡大防止のため、従来の金融推進大会に替え、規模を縮小して行った。
目標ダルマに瞳を入れる佐藤組合長
手作り茶わんでお茶を楽しむ/JA鶴岡女性大学「きらめきカレッジ」
JA鶴岡は5月17日、鶴岡市農村センターで女性大学「きらめきカレッジ」を開いた。22人が参加し、「和の心 お茶を楽しむひととき」をテーマに、茶のたて方や茶席の作法を学んだ。
裏千家の五十嵐宗代さんからナガイモときな粉を使った簡単団子の作り方や茶のたて方などを学び、五十嵐さんがたてた薄茶を味わった。その後、カレッジで作った抹茶茶わんを使って各自が茶をたて、茶や菓子をゆっくりと味わっていた。
参加者は「初めて茶をたてたがとてもおいしく、家でも楽しみたい」「自分で作った菓子と皿でおいしさ倍増だった」と話した。
「JAの時間」では、職員がJAネットバンクやJAバンクアプリ、ローン商品を紹介した。
6期生の卒業式も行われ、2年のカリキュラムを修了した受講生4人に佐藤茂一組合長が修了証書を手渡した。佐藤組合長は、あいさつで「2年間学んだことで皆さんの”きらめき”が増したように感じる。卒業しても受講生同士、交流が続いたらうれしい。今後もぜひJA鶴岡の事業に参加してほしい」と述べた。
受講生は「2年間さまざまな体験をしたが毎回勉強になり、とても楽しい時間だった。卒業するのがさみしい」と話した。
きらめきカレッジは、管内の20~50代の女性を対象に2年1期の10回でさまざまな分野の講座を仲間と楽しく学び、自分を磨くことを目的に2015年に開校。2022年度は8期生11人が入学する。
五十嵐さんのたてた茶を味わう受講生
自分で作った茶わんで茶をたてる受講生
長芋を使って簡単和菓子を作りました
6期生の皆さん、ご卒業おめでとうございます!
月山高原牧場で入牧はじまる
月山山麓の鶴岡市羽黒地区にある月山高原牧場(庄内広域育成牧場)で17日、繁殖用和牛の入牧が始まった。同市や酒田市、庄内町、遊佐町の畜産農家から和牛約140頭が運び込まれ、JA鶴岡管内の5戸からは34頭が入牧した。
年齢や畜種などで8群に分けられ、体重や体高測定、健康状態確認の後、約96㌶の牧草地に放たれた。
入牧の後、牛の健康と成長を祈る安全祈願祭が開かれた。
春から秋まで放牧して育てる夏山冬里方式は、1976年から導入された。標高約350㍍にある牧場は夏でも涼しく、高低差があるため足腰を鍛えるのに最適の環境だ。
4頭を入牧させた同市西京田の和牛繁殖農家、佐藤正さんは「飼料高騰が続いているので入牧させることで経費削減と飼養管理の負担軽減になる。緑豊かな自然の中で元気に駆け回り、足腰を鍛え、健康に育ってほしい」と話した。
24日には、乳牛と親子の放牧が行われる。今期は39戸の農家が178頭の放牧を予定し、10月に下牧する。
牛をひく佐藤さん
上郷小学校児童が田植え体験
鶴岡市立上郷小学校5年生21人が5月16日、学校そばの水田で米「はえぬき」の田植えに挑戦した。JA鶴岡の理事、青年部上郷支部の盟友や上郷支所職員など8人が指導した。
開会式では、JA鶴岡の難波篤理事が「今は小さい苗1つであっても、その収穫のためには汗一粒にもあたる労力がかかる。一生懸命汗を流しながら田植えをし、秋にはおいしい米を収穫できるよう頑張ろう」とあいさつした。
児童は苗を手に、慎重に前に進みながら丁寧に植えていた。
児童は「田んぼの泥の中で作業するのが難しかったがまた自分の手で田植えをしたい」と笑顔を見せた。
今後は稲の生育を観察しながら、秋には稲刈りを行う。
青年部員に教わりながら苗を植える児童たち
田植えを楽しむ児童たち
SEADS(シーズ)研修生へ講話
JA鶴岡は5月13日、鶴岡市立農業経営者育成学校「SEADS」(シーズ)の研修生へJAの組織や事業について講話した。同市千安京田の同校で行われ、佐藤茂一組合長が講師を務め、今年4月に入校した3期生9人が受講した。
講話ではJAの役割と意義、農業振興の核となる3事業「販売・購買・営農指導事業」について解説した。特に営農指導事業は生産者の相談相手となって農業経営を支援する要の事業であることを説明した。また、JA鶴岡では独自のインターネット通販サイト「だだぱら」、直売所「もんとあ~る」3店舗を展開し、消費者により近い販売にも取り組んでいることを紹介した。
佐藤組合長は「人生の大きな決断をして入校された研修生には是非とも成功してほしい。JAの販売事業と営農指導事業をセットで利用いただき所得向上につなげてほしい」と述べた。3期生全員に入校の動機と将来の営農ビジョンについて聴き取り意見交換をし、「地域や周囲の方々と交流を深めることが大事だ」とアドバイスした。
講話のあと、今野大介生産振興課長が「販売・購買・営農指導事業」と、品目専用肥料の開発・供給等の連携した取り組みや、農業労働力確保を目的とした無料職業紹介について説明をした。
3期生に講話する佐藤組合長
キュウリ最盛期前に規格確認
JA鶴岡大山園芸振興部会ハウスキュウリ班は5月10日、鶴岡市のJA北部集荷場でキュウリの目揃い会を開いた。
JAの販売担当者は、市況や小売店での販売状況、加工品会社での利用状況や他産地の出荷規格などを伝え、生産者と出荷規格を検討した。生産者はサンプルを手に取り、太さや長さ、色、曲がりなど規格を確認した。
JAの園芸指導係は「小まめな管理で病害虫の発生に注意し、防除を徹底してほしい」と呼び掛けた。
木村君雄班長は「生育は順調。品質の良いキュウリを作り、安定出荷を目指そう」と話した。
出荷は昨年より1日遅い5月3日から始まり、7月まで続く。
キュウリの出荷規格を確認する生産者
京田小学校の児童が田植えに挑戦
鶴岡市立京田小学校5年生19人が5月10日、5㌃の学校田で米「はえぬき」の田植えに挑戦した。農家とJA鶴岡青年部北支部や北支所職員が手植えの方法を教えるなど協力。児童は苗を手に、慎重に前に進みながら丁寧に植えていた。
田植え機の実演で、手植えとの違いを学んだ児童は「機械だと汚れずに早くきれいに植えられて便利」、「手で植えるのはとても大変たけど泥だらけになりながらの田植えも楽しかった」と笑顔を見せた。
田んぼの校長先生として、指導や管理をする工藤幸敏さんは「自分の手で植え、育てることで米づくりに興味をもってもらえたらうれしい。地域で作られたおいしいお米をたくさん食べてほしい」と児童に話した。
今後は稲の生育を観察しながら、秋には稲刈りを行う。
植え方を説明する青年部員
田植えを体験する京田小の児童