大泉新春稲作研修会 稲こうじ病の生態・防除を学ぶ

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JA鶴岡大泉支所は1月23日、鶴岡市のJA大泉支所で新春稲作研修会を開いた。組合員ら関係者39人が参加。
三井化学アグロ株式会社営業本部マーケティング部副部長農学博士の津田幹雄氏を講師に管内で2017年度より発生が増えつつある稲こうじ病の生態と防除について学んだ。
津田氏は、従来降雨により感染するとされていた当病害が研究により土壌病害であることが明らかとなり、現在推測される感染経路から防除は出穂前20~30日に本田防除薬剤を散布する事、または移植3日前から移植当日のトリプルキック箱粒剤処理による防除が効果的であると説明した。
また土壌改良剤との併用により抑制効果が上がることが確認されており、適正施用量の調査試験を鶴岡市も含め全国で継続していることを紹介した。
JA米穀畜産課営農指導係の菅原隼希から低コストの稲作に向け管内で試験した過去2カ年の「密苗・密播」について報告。作況指数がやや不良の中でも慣行栽培同様の収量品質が確保できたこと、19年度に向けての課題を報告した。
参加者からは、「密苗・密播」栽培の場合の育苗肥料量は慣行栽培より増量した方が良いのか、米「はえぬき」以外の品種で普及は可能かなど多くの質問が出された。


稲こうじ病について説明する津田氏

 

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