加工キャベツ 計画的な出荷に向け昨年の課題を整理
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JA鶴岡加工キャベツ研究会は6月1日、鶴岡市のJA農業振興センターで加工キャベツの栽培講習会を開いた。新規生産者を含めた生産者や関係者21人が参加した。
齋藤健二会長は「作付けと講習会を始めて8年目となり、生産者数や栽培技術も伸びてきた。改めて栽培方法を確認し意見を出し合いながら、よりよい管理をしていこう」とあいさつした。
2020年度の加工キャベツは、大雨による活着・初期成育不良の影響などで、生産者26人が19年度比39%減の160㌧を出荷した。
園芸指導係は、栽培ポイントとして肥大確保と輸送効率向上のため作型の遵守や、しおれや枯れ対策として保水剤の活用と起耕後すぐに定植すること、定植初期の病害虫対策、排水対策や除草作業を適期に行うことなどを呼び掛けた。
販売担当者は「企画販売のため計画出荷が重要なので、生育状況を共有してほしい。品質のよいものを高単価で販売し、生産者の所得増大につなげたい」と話した。
JAでは、播種(はしゅ)機のレンタルや、階級の選別もない容量300㌔の大型鉄コンテナによる出荷などで作業を省力化し、生産者が取り組みやすい環境を整備している。
加工キャベツの栽培マニュアルを確認する参加者