ネットメロン精算報告会を開く
JA鶴岡と西郷砂丘畑振興会は9月6日、鶴岡市の湯野浜温泉「亀や」で、2024年度ネットメロン精算報告会を開いた。生産者、JA役職員、市場関係者など133人が参加した。
出荷数量は小玉傾向であったため、昨年度より3万ケースほど少ない46万8000㌜であったが、平均単価が過去最高の2480円台を付けた。販売高は11億6400万円を記録し、4年連続で11億円を突破した。
西郷砂丘畑振興会の佐藤重勝会長は「配送の2024年問題でパレット積みや集荷期間の大きな変更があったが、無事に出荷を終えることができた。毎年の課題だった端境期についても昨年度より軽減されたが、小玉傾向があり箱数が減少し販売に苦慮した。端境期の軽減やハウス作型の極端なピーク解消など課題は多くあるが、鶴岡の高品質で安心・安全なネットメロンを消費者にお届けするため、専門部の皆さんからもさらなるご協力いをただきたい」とあいさつした。
JAの担当者が6月下旬からのまとまった降雨での日照不足により裂果や糖度上昇の鈍化などの障害が発生し玉肥大にも影響したこと、販売については事前商談による企画販売などの有利販売で安定的に販売できたことを報告。端境対策やしおれ対策の強化、生産の維持拡大と正確な産地情報の発信をしていくことを確認した。
市場関係者からは、出荷のピークの時期が前段産地と重なってしまうと高単価での販売が難しいため時期の調整や平準出荷で後半の出荷数の確保、50万㌜を目指し面積の維持・拡大をお願いしたいと要望された。
また、高品質なメロンを栽培した生産者と集落を対象に共励会表彰が行われ、個人の部は下川上の本間吉典さん、集落の部は面野山が受賞した。
挨拶する佐藤振興会会長
共励会表彰受賞者(左から下川上の本間吉典さん、面野山集落代表の杉山宜之さん)