月山高原牧場で入牧始まる
鶴岡市羽黒地区にある庄内広域育成牧場(月山高原牧場)で14日、繁殖用に育てられている和牛の入牧が始まった。同市や酒田市、庄内町、遊佐町の畜産農家から和牛約79頭が運び込まれ、JA鶴岡管内の4戸から18頭が入牧した。
同牧場は標高約350㍍にあるので夏でも涼しく、広大な敷地には高低差があるため牛の足腰を鍛えるのに最適な環境となっている。
春から秋まで放牧して育てる夏山冬里方式は、1976年から導入されている。
和牛は年齢や畜種などで分けられ、体重や体高の測定、健康状態を確認後、牧草地に放たれた。入牧後には安全祈願祭が行われ、牛の健康と成長を祈った。
入牧させた同市森片の和牛繁殖農家、伊藤長市さんは「放牧環境に順応できるように入牧に向けて準備を進めてきた。開放的で豊かな自然の中で足腰を鍛え、怪我なく元気にすごしてほしい」と話した。
今シーズンは庄内各地の農家より122頭の放牧を予定しており、10月末に下牧する。
入牧前の最終調整をする伊藤さん
湯田川孟宗目揃い会を開く
JA鶴岡湯田川孟宗(もうそう)部会は5月2日、鶴岡市湯田川の集荷所で目揃い会を開いた。生産者と同JA関係役職員約20人が参加した。
今年は好天に恵まれたものの、例年より2日ほど遅い4月27日から出荷が始まった。
昨年は「表年」にあたり17.6㌧の出荷量があったが、今年は「裏年」にあたるため約6㌧の出荷を見込んでいる。
JAの園芸指導係が孟宗のサンプルを示しながら、形状や色沢、重さなどの基準による出荷規格を説明した。
佐藤久男部会長は「今年は裏年にあたるが、品質は良好。美味しい湯田川孟宗を少しでも多く出荷できるよう努めよう」と部会員に呼びかけた。
生産者に出荷規格を説明する園芸指導係㊥
第69回県縦断駅伝JA鶴岡の選手が力走!
4月27日から29日の3日間、第69回県縦断駅伝競走大会が開催された。鶴岡田川チームの選手として、JA鶴岡から西郷支所の佐藤雄志さん(27)、本店営業課の山口尊義さん(24)の2人が出場した。佐藤選手は1区遊佐~酒田17.1㌔(初日)と23区川西~米沢13.4㌔(3日目)、山口選手は13区舟形~尾花沢13.9㌔(2日目)と28区南陽~上山16.6㌔(3日目)を力走した。
初日午前8時20分、暖かい晴天のなか佐藤選手が遊佐町の月光橋をスタートし、7位で2区の選手に襷を繋いだ。
チームの最終結果は総合7位となった。大会は遊佐町から山形市まで28区間の合計286.8㌔を、11チームが走り継いだ。
遊佐町の月光橋をスタートする佐藤選手(左から4番目)
28区を力走する山口選手
菜の花迷路2025オープン! JA鶴岡青年部大泉支部
JA鶴岡青年部大泉支部は、鶴岡市矢馳の転作田に「菜の花迷路」を整備し、4月28日より一般開放を始めた。
迷路の広さは約25アールで、総延長は400㍍超に及ぶ。昨年9月に菜の花の種を播き、今月になりほぼ満開に咲き揃った菜の花畑に青年部員が入り、草刈機を使って迷路の形に刈り込んで制作した。子どもたちに自然に触れ合う遊び場を提供したいと平成29年にスタートさせた企画で、今年で5回目のオープンとなった。
同日は一般開放のオープン行事として大泉保育園の園児65人を招き、一足早く楽しんでもらった。
同支部の渡部政弘支部長は園児に向けて「皆さんに楽しく自然の中で遊んでもらいたく迷路を作った。転ばないように気をつけて、たくさん走り回ってほしい」とあいさつした。
その後、園児らは歓声を上げながら一面に広がる黄色のじゅうたんの中を駆け巡り、回り道や行き止まりなどの仕掛けを楽しんでいた。
園児は「ちょっと難しいけど、たのしい」「またお母さんと来たい」と笑顔で感想を話した。
場所は大泉小学校の裏手で、大泉保育園のすぐ隣。駐車場はJA鶴岡中央支所またはJA鶴岡旧大泉支所跡地が利用できる。土日祝日のみ大泉小学校の駐車場も利用可能となる。迷路は5月11日(日)まで一般開放されており、自由に入場できる。
菜の花迷路を楽しむ園児
黄色のじゅうたんの中を駆け巡って、楽しみました♪
黄金産孟宗目揃い会を開く
鶴岡市黄金地区特産のタケノコ「黄金産孟宗(もうそう)」の目揃い会を4月28日、金谷選果場で開き、生産者やJA関係者約17人が参加した。
今年は昨年よりも3日遅い25日から集荷が始まり、この日は968㌔の孟宗が地場市場を中心に出荷された。
園芸指導係が出荷規格を説明。等階級別の品質や形状、1本あたりの重さ、出荷容器ごとの入り本数や量目の他、朝掘り出荷での注意点などを説明した。
販売担当は、「他産地の孟宗が終盤に入るので、ぜひ1本でも多く出荷してほしい。また、小さいサイズの孟宗も需要があるため、しっかりと出荷してほしい」と話した。
同選果場での出荷は5月いっぱい行われる予定で、今年は約40㌧の出荷を見込んでいる。
孟宗のサンプルで出荷規格を確認する生産者
品質を確認する検査員
「湯田川孟宗」出荷と販売はじまる
鶴岡市湯田川で27日、特産のタケノコ「湯田川孟宗(もうそう)」の出荷が始まった。
集荷場には生産者30人が、朝掘ったばかりの孟宗を次々と運び込み、約383㌔を出荷した。
今年は直売所を移転し、同日からファーマーズマーケット「もんとあ~る」白山店の特設コーナーで販売された。
「湯田川孟宗」を販売する同部会の佐藤久男会長は「イノシシなどの被害もあるが無事に初出荷を迎えられた。今年は裏年にあたるが、たくさんの方々に朝掘りのみずみずしい美味しい旬の味覚を食べてもらいたい」とPRする。
JA鶴岡湯田川孟宗部会の生産者は93人。出荷のピークは5月上旬ごろの予想で、5月下旬まで約6㌧の出荷を見込んでいる。
「もんとあ~る」には、各地区の生産者が孟宗を出荷しており、旬な孟宗が店頭に並ぶ。「もんとあ~る」白山店は、5月までは朝9時開店で17時半まで毎日営業している。
朝掘りの「湯田川孟宗」を集荷する作業員。
鶴岡特産「湯田川孟宗」直売所の変更(もんとあ~る白山店への移設)につきまして
鶴岡の春の味覚「湯田川孟宗」の集荷が間もなく始まります。また、県内外問わず多くのお客様よりお越しいただいておりました「湯田川孟宗直売所」につきまして、諸般の事情で湯田川温泉街にある現店舗を休業し、市内白山にある「JA鶴岡もんとあ~る白山店」で販売することとなりましたので、下記の通りお知らせいたします。
記
1.湯田川産孟宗の直売(今年度から変更)について
《販売場所》 JA鶴岡ファーマーズマーケットもんとあ~る白山店
住所:〒997-0841 鶴岡市白山字西野191-2
《営業期間》 4月27日(日)より店頭で販売開始 ※孟宗販売期間中、無休営業
《営業時間》 AM9時開店 なくなり次第終了
※湯田川集荷所から朝掘り孟宗が到着後、準備ができしだいの販売となります。
《販売内容》 もんとあ~る白山店の孟宗売場の一角に湯田川孟宗部会の孟宗コーナーを設置予定です。今年は裏年にあたり、前年の半作程度となるため入荷量は少量になる見込ですが、毎日販売予定です。人気の郷土料理「孟宗汁」などに必要な食材もすべて店内で揃えることができます。
《お問合わせ》 電話:0235-25-6665(もんとあ~る白山店)営業時間9:00~17:30
2.湯田川孟宗の生育状況と集荷作業について
湯田川孟宗は豊作年(おもて年)とそうでない年(裏年)を繰り返しており、今年はいわゆる裏年にあたります。収穫量は平年の半作程度の約6トンを見込んでいます。
集荷時間は朝6時30分から8時。ピークは5月上~中旬。集荷終了日は5月下旬頃を見込んでいます。
菜の花迷路2025オープンします!
菜の花迷路2025~GWは菜の花迷路で遊ぼう!!~
【期間】令和7年4月28日(月)~令和7年5月11日(日)
【場所】鶴岡市矢馳
・会場は無料開放となっており、係員は常駐しておりません。
・駐車場はJA鶴岡中央支所駐車場、旧大泉支所駐車場(デイリーヤマザキ様向かい)、大泉小学校様駐車場(土日祝のみ)をご利用ください。
※GW期間中は「もんとあ~る」の混雑が予想されますので、ご移動の際は事故などにご注意をお願いいたします。
・給食センター様裏手の農道については、一般車両進入禁止ですのでご注意をお願いいたします。
【お問合せ】JA鶴岡青年部大泉支部事務局 鈴木・阿部
TEL:0235-22-2460(平日のみ)
詳しくは、こちらをクリック!
食農教育補助教材を市内小学校へ贈呈
JA鶴岡とJA庄内たがわは4月14日、鶴岡市内の小学校26校へJAバンク発行の食農教育補助教材「農業とわたしたちのくらし」を贈呈した。JA鶴岡は管内の15校へ教材を贈った。
JA鶴岡の佐藤治久専務とJA庄内たがわの佐藤茂春常務が市教育委員会を訪れ、成澤和則教育長に教材一式を手渡した。教材は主に5年生を対象として食・環境・農業への理解を深めるきっかけとなることを目的としている。
佐藤専務は「子供たちが学ぶ場で教材をご活用いただき、食と農の大切さに関心を持ってほしい」とあいさつした。
成澤教育長は「子供たちが自分で調べて学び、多面的に農業を理解できる素晴らしい教材だと認識している。この教材を活用し、効果的な学習を展開しながら子供たちの農業に関する興味・関心を高めながらたくさんのことを理解するよう努めたい」と話した。
本取組みは、JAバンク食農教育応援事業の一環として2008年度から行われ、JAが全国の小学校へ寄贈している。
成澤教育長㊥に教材を手渡す佐藤専務㊧と佐藤常務㊨
湯田川温泉で水稲芽出し作業が最盛期
鶴岡市のJA鶴岡湯田川催芽施設で、温泉の余り湯を活用した水稲の芽出し作業が最盛期を迎えている。作業員らは手際よく種もみをお湯に浸していた。
湯田川温泉の余り湯を利用した芽出し作業は、江戸時代後期に同地区の大井多右衛門が始めたとされる伝統的な作業。今年は1日から作業が始まった。
湯田川温泉から催芽施設そばの水路に流される余り湯は、約30~32度と種もみの発芽には最適な温度である。
農家が持ち込んだ種もみ約8㌔を詰めた袋を湯に半日浸した後、水路に敷いた枕木の上に袋を並べ、むしろで覆い半日蒸して発芽を促す。
専用の機器を使った芽出しに比べ低コストであり、発芽が均一になり苗作りが楽になるメリットがあり、農家からは好評だ。
生産振興課の林真太朗耕種指導係長は「天候も落ち着いており、作業は順調に進んでいる」と話した。
今年は庄内一円から「はえぬき」「つや姫」「雪若丸」など約240㌧の作業を受け付けた。ピーク時は一日約26㌧の漬け込みを行う。最盛期は12日頃までで、作業は4月25日頃まで続く。
催芽施設で温泉の湯に種もみを浸す作業員