阿部秀和さん・典子さん夫妻が山形県ベストアグリ賞を受賞
鶴岡市下川で鶴岡田川地区最大規模のアルストロメリア栽培を手掛ける阿部秀和さん・典子さん夫妻が、2020年度の山形県ベストアグリ賞を受賞した。12月11日には県庁で授与式が行われ、吉村美栄子知事から賞状と記念の盾を受け取った。
同賞は、地域の環境を生かし、優れた経営を実践する県内の農業者を表彰している。本年度は2個人・6団体が受賞した。阿部さん夫妻は2005年に夫婦でUターン就農し、アルストロメリア栽培を導入。アルストロメリアは一般的に導入コストが高いが、中古ハウスの取得や、砂丘地の豊富な地下水を活用した地中冷却により生産コストを抑えるなど工夫して栽培面積を拡大した。秀和さんはJA鶴岡花き振興部会の副部会長を務め、新品種の試作を積極的に引き受けて栽培技術を磨き、新技術を導入するなどして、収益性の高い花き経営を実践している。
受賞について秀和さんは「両親が基盤を築き、花き部会の先輩方のアドバイスを聞きながら毎年の営農計画を立ててきた結果が、この度の受賞という結果に結びつき大変うれしく思っている。家族をはじめ、共に働いてくれているスタッフ、先輩や仲間に感謝し今後も新たな挑戦をしていきたい」と話し、さらなる飛躍に向け意欲を見せた。
吉村美栄子知事㊧から賞状を受け取る阿部夫妻
阿部秀和さん㊨と妻の典子さん
2020年度の県ベストアグリ賞受賞者
オリジナル作品作りに挑戦 女性部手芸講習会
JA鶴岡女性部は12月5日と18日に、鶴岡市農村センターで手芸講習会を開いた。2日間で延べ65人の部員が参加した。
来年の干支である「丑」をモチーフにした押絵やお手玉、陶芸、フラワーアレンジメントといった各コースに分かれ、作品作りに挑戦。
松岡窯陶芸教室「陶の蔵」代表の下妻さき子さんを講師に招いた陶芸コースは、手びねりでマグカップや皿、小鉢など自分だけのオリジナル作品を作り、ものづくりの楽しさを実感した。
フラワーアレンジメントコースは、市内でフラワーショップ「花蔵」を営む三浦淳志さんよりクリスマスリース作りを学んだ。ヒノキやゴールドクレスト、ブルーアイスなど5種類の針葉樹を使ってリースの土台を作った後、サンキライや雪のオーナメント、リボンなどで飾り付け、オリジナルのクリスマスリースを完成させた。
本年度は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、コースごと部屋を分け、換気をしながら実施。参加者はマスクを着用の上、検温、手指消毒の感染防止対策を講じ、お互いの間隔を取りながら楽しんだ。
陶芸コース
フラワーアレンジメントコース
干支の押絵とお手玉コース:素敵な作品が完成しました!
ハウストマト実績検討会を開く
JA鶴岡ハウストマト専門部は12月16日、鶴岡市のJA南支所で実績検討会を開き、生産者7人が出席した。
若生一雄専門部長は「新型コロナウイルスの影響で売れ行きを心配したが、生産者・JA・市場が協力しながら出荷・販売ができた。来年度に向け情報共有しながら頑張っていこう」と呼び掛けた。
2020年度は、育苗期は暖冬のため生育が順調だったが、定植期の低温と7月の梅雨の長期化や日照不足の影響で色づきが緩慢となり、断続的な出荷となった。19年度に比べ出荷数量は減少したが、大玉で推移し、販売額は上回った。
今年度より、市内の学校給食センターへの納品を始め、地元農産物の利用拡大につながった。
市場からの消費動向や今後の販売戦略について報告されたほか、21年度の作付けに向けた課題や栽培技術情報も共有した。
販売経過などの報告を受ける参加者
きらめきカレッジでポーセラーツ体験
JA鶴岡は12月17日、鶴岡市農村センターで女性大学「きらめきカレッジ」第3回を開き、受講生11人が参加した。「ポーセラーツでオリジナル食器をつくろう♪」をテーマに、作品作りを楽しんだ。
ポーセラーツは、白い磁器に転写紙を貼り付けて絵付けするクラフト。同市のアトリエ野の花の渡部真喜さんが講師を務めた。
受講生は、花柄やイニシャルなどの好きな転写紙を水でぬらして、白い皿やマグカップ、茶わん、鍋敷きなどに貼り付けた。デザインした磁器は渡部さんが電気炉で焼いて完成させる。受講生は「デザインを決めるところから楽しかった。出来上がりが楽しみ」と話した。
「JAの時間」では、職員が居宅介護支援や福祉用具レンタル、げんき館デイサービスセンター、ショートステイ愛あい館の運営など、JAが行う福祉事業を紹介した。
渡部さん㊨から鍋敷きへの転写紙の貼り方のアドバイスを受ける受講生
産直出荷者表彰式を開催
JA鶴岡産直課は12月11日、鶴岡市のJA本所で産直出荷者表彰式を開催し、出荷者、五十嵐廣運営委員長ら産直運営委員、JA役職員の約10人が出席した。出荷意欲の向上につなげようと初めて企画。2019年の1月~12月と前年の同期間の売り上げを比較して、伸び率が大きい出荷者上位3人を表彰した。
菅原ふみ子さん(小淀川)が第1位、渡部良子さん(谷定)が2位、阿部房子さん(谷定)が3位で佐藤茂一組合長から賞状と副賞が贈られた。佐藤組合長は「コロナ禍で産直事業は大きく売り上げを伸ばした。出荷者みなさんのおかげであり感謝申しあげる」と謝意を述べた。
表彰後は、組合長が3人それぞれに要因を聞き、今後さらに産直の売り上げを伸ばしていくための方法などを参加者全員で語り合った。
今年2月の全体研修会で表彰する予定だったが、新型コロナの影響で中止となり同日の開催に至った。
賞状を手にする菅原さん代理の菅原孝一さん(前列左)、渡部さん(同中央)、阿部さん(同右)。後列は佐藤組合長㊨と五十嵐運営委員長㊧
シャインマスカットの剪定を学ぶ
JA鶴岡生産振興課は12月10日、鶴岡市の生産者の園地でブドウ「シャインマスカット」の剪定(せんてい)講習会を開いた。午前と午後に分けて、定植1年目と2年目の管理をテーマに開催し、生産者12人が参加した。花芽の確保に重要な剪定の留意点を学んだ。管内では遊休期間の長い水稲育苗ハウスを有効利用し、約40人が「シャインマスカット」栽培に取り組んでいる。
県庄内総合支庁農業技術普及課の担当者は、剪定を実演しながらポイントを説明し、「剪定は思い切って切り落とすことも必要」と指導した。水やりについては「日差しにより乾燥しやすいので、2月以降の水やりには気を付けてほしい」と呼び掛けた。参加者からは施肥の種類や時期のほか、翌年の栽培管理や、栽植に適した間隔、樹幹の誘引方法についての質問が出た。
管内で初めて栽培に取りくむ生産者が多いことから、JAでは今後も定期的に講習会を開く。
シャインマスカット剪定のポイントを学ぶ生産者
昔ながらのおこし作りに挑戦
JA鶴岡女性部上郷支部は11月26日、鶴岡市上郷コミュニティセンターで第5回「かがやき講座」を開き、部員22人が参加した。
本年度最後の講座となり、女性部上郷支部の佐藤敏子支部長を講師におこし作りに挑戦。佐藤支部長は「鍋に材料を入れたら焦がさないように手早くかき混ぜるのがポイント」と説明。
参加者は、鍋にサラダ油と水あめを入れ、火にかけ焦がさないようにかき混ぜ、ポン菓子を入れて手早くかき混ぜていた。毎年大好評の企画でリピーターが多く、白みつ・きな粉・コーヒー味の3種類のおこしを作った。
参加者は「皆と一緒だから楽しく作れる。昔ながらの懐かしい味を家族にも食べさせたい」と話した。
例年、女性部以外の組合員家庭の女性にも参加を呼び掛けていたが、今年は新型コロナウイルスの感染防止の観点から女性部員だけで楽しんだ。
固まらないよう手早くかき混ぜる参加者
バットに入れ、押し固めれば完成!
きらめきカレッジでアロマリラクゼーションヨガ体験
JA鶴岡は11月26日、鶴岡市農村センターで女性大学「きらめきカレッジ」第2回を開き、受講生9人が参加した。
健康運動実践指導者で、シナプソロジーインストラクターの前田恵さんが「心と身体と向き合う時間~シナプソロジーとアロマリラクゼーションヨガ~」をテーマに指導した。
シナプソロジーは、二つのことを同時に行ったり、左右で違う動きをしたりするなど、普段慣れない動きで認知機能の改善を図る脳の活性化プログラム。参加者は、声を出して笑いながら楽しく体を動かして認知機能を高めた。
アロマの効果で心の緊張が取れて、効果的にヨガのポーズを味わうことができるアロマリラクゼーションヨガでは、ラベンダーとベルガモット、殺菌作用のあるティートゥリーをブレンドした香りに包まれながらヨガを体験。呼吸に合わせて背中を丸めたり伸ばしたりする猫のポーズなどで全身を気持ちよくほぐした。前田さんは「ヨガを日常に取り入れて心と身体の健康づくりをしてほしい」と話した。
「JAの時間」では、職員が「鶴岡の花」をテーマに、JA花き振興部会の取り組みや、花の栽培から出荷までの流れなどを紹介した。
前田さん㊨の指導でヨガのポーズをとる受講生
げんき部会がそば打ち体験
JA鶴岡げんき部会は11月25日、鶴岡市西郷農林活性化センターで会員14人が参加してそば打ち体験をした。会員が7月にそばの種をまき、収穫してひいたそば粉を使用した。
前田哲男会長は「新型コロナウイルスの影響で会食はできず残念だが、会員が育てたそばでそば打ちを楽しもう」とあいさつ。
参加者はJA鶴岡ショートステイ愛あい館の難波隆博所長の手ほどきでそばを打った。そば粉に適量の水を混ぜた後、手際よくこねた。麺棒を使って生地を均等に広げ、包丁でそばの細さに切って完成させた。
参加者の五十嵐寿美子さん(81)は「毎年楽しみにしているので開催できてよかった。みんなでおしゃべりしながらそば打ちをして楽しかった」と話した。
同部会は設立17年目で会員は23人。生涯現役を目指し、生きがいや健康づくり、農村文化伝承を通して地域と交流を続けている。
そばの生地を麺棒で広げる会員
そばを切る会員
女性フェスティバルで心休まるひとときを
JA鶴岡女性部は11月17日、鶴岡市の荘銀タクト鶴岡で「JA鶴岡女性フェスティバル」を開き、部員・関係役職員ら約140人が参加した。
渡部優子部長は「コロナ禍で思うように女性部活動も開催できない現状だが、今日は目いっぱい楽しんでほしい」とあいさつ。
宮城県仙台市を中心に、南米の楽器であるバンドネオンとアルパの異色デュオ「Apolonita(アポロニータ)」として演奏活動を行っている渡辺公章さんと美和さん夫妻を招き、コンサートを開いた。
南米伝承曲の「コンドルは飛んで行く」や、久石譲さんの「もののけ姫」、加山雄三さんの「君といつまでも」などを披露。JA女性の歌「明日 輝くために」を特別に演奏いただき、参加者は口ずさみながらバンドネオンとアルパの音色を楽しんだ。
参加者は「初めて見る楽器から奏でられるきれいな音色に癒された」「心和むメロディーで至福のひとときを過ごせた」と話した。
例年は、女性部員と組合員を対象に、女性部の重点目標である「食と農を守る活動」の地産地消運動を軸とした女性部活動の集大成と、部員同士の交流を目的に1日がかりで行っていたが、本年度は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、内容を見直しコンサートとお楽しみ抽選会のみ実施。参加者はマスクを着用の上、検温、手指消毒の感染防止対策を講じ、お互いの間隔を取りながら楽しんだ。
会場はバンドネオンとアルパの心地よい音色に包まれました。
お楽しみ抽選会では出演者のCDなど豪華景品が当たりました!