水稲種子15㌧温湯消毒始まる
鶴岡市寺田にある大泉育苗組合の施設で、水稲種子の温湯消毒作業が行われている。作業は2日から始まり、作業員4人がローテーションを組んで日量約1.1㌧を処理する。
「つや姫」「はえぬき」「つくばSD1号」などの種子を品種ごとに色分けされた袋に入れ、60度の温水に浸して消毒し、生産者へ届けている。
温湯消毒を行うことで「ばか苗病」などの病害の発生を防ぐ効果や、農薬を使用するよりもコストがかからないメリットがある。同組合では農薬成分を減らした安全安心な米の生産、販売に向けて2012年から温湯消毒に取り組んでいる。大泉地区にある大泉カントリーエレベーターに搬入する米「つや姫」は、全量温湯消毒を行っている。
作業は20日ごろまで行い、生産者55人分、約15㌧の種子を処理する予定だ。
温水から種子を持ち上げる作業員
待望!「雪中軟白ねぎ」商標に登録
庄内地域で栽培される「雪中軟白ねぎ」が商標登録された。商標は、庄内5農協連名及び全農山形で平成31年3月に出願。令和3年11月に商標登録された。約3年がかりの待望の登録となった。
「雪中軟白ねぎ」は全長を通常の長ねぎより長く設定し、フィルムで遮光する栽培方法や、厳寒期に収穫期間となることで甘くて葉から根元まで軟らかい品質が特徴。食べ方は天ぷらやねぎしゃぶなどがおすすめだ。
JA鶴岡長ねぎ専門部では、平成10年に栽培を開始。生産者は年々増加しており、令和3年度は90人で約5・9㌶作付けしている。今後、冬期間に出荷される「雪中軟白ねぎ」の生産をさらに増やしていく予定だ。
同専門部の渡部昌良司部長は「先駆者の並々ならぬ努力があってここまで来ることができた。今後も産地として高品質な軟白ねぎを出荷できるよう、生産者一丸となってレベルアップを図りたい」と話した。
商標登録された「雪中軟白ねぎ」
学校給食へ鶴岡産「つや姫」提供
JA鶴岡とJA庄内たがわは3月4日、市が取り組んでいる学校給食を通じた食育活動に協力し、市内の小・中学校合わせて全37校へ鶴岡産「つや姫」を提供した。
豊浦小学校の児童からは「つや姫だいすき」「甘くてモチモチしてとてもおいしい」「カレーと合っておいしい」などの感想が寄せられた。
JAでは今後も学校給食を通じた食育活動の取り組みに協力していく。
窓口休業時間終了のお知らせ
庄内柿剪定講習会 剪定技術学ぶ
JA鶴岡庄内柿専門部は2月18日、鶴岡市青龍寺の生産者の圃場(ほじょう)で、庄内柿の剪定(せんてい)講習会を開き、生産者13人が参加した。
県農業技術普及課の担当者は、大玉生産にむけて側枝や優良な結果母枝を配置するための剪定方法のポイントを説明した。「新梢5~7㍉程度の充実した枝であれば花芽が問題なく形成している。昨年の霜の被害を受けた樹も枝の充実度を確認しながら剪定してほしい」と呼び掛けた。
現在の生育は平年並み。昨年は春先の降霜被害や収穫期の降ひょう被害もあり、出荷量は庄内全体で2020年度に比べ1割ほど減少した。
剪定のポイントを学ぶ生産者
女性職員の制服をリニューアル!
新制服は、ブラックに、ピンク&ブルーが差し込まれたチェック柄で、機能性を重視した落ち着いた女性らしいデザインとなっています。
着用した職員は「軽く着心地が良い。ブラウスが薄いピンク色で気持ちも明るくなる」「制服が新しくなったことで新鮮な気持ちで仕事ができている」と話しました。
あわせて、女性管理職の制服もリニューアルしました。JA鶴岡の支所・支店・各事業所にお越しの際は制服にも注目してみてください!
新型コロナウィルス感染症拡大に伴う 窓口営業時間の変更について
女性部大山支部が料理講習会を開く
JA鶴岡女性部大山支部は1月23日、鶴岡市の商業施設「エスモール」のクッキングスタジオで料理講習会を開いた。部員8人が参加し、雑誌「家の光」を活用した料理に挑戦。
雑誌「家の光」1月号別冊付録「毎日食べてずっと元気!保存版とっておき肉レシピ40」の「ゆで塩豚」や、家の光料理教室サブテキスト「とれたてレシピブック」の「蒸しダイズとヒジキのサラダ」など5品を作った。参加者同士が協力し合いながら調理した。
参加者は「家にある食材を使って手軽に作れそうなメニューだったので、ぜひ活用したい」と話した。
手際よく調理する女性部員
完成した料理の数々
園芸品目相談会を開催/園芸品目の作付け拡大で所得向上を!
JA鶴岡は1月20日、園芸品目の作付け拡大による所得拡大を目指して相談会を、鶴岡市のJA農業振興センターで開いた。新たな品目に取り組む農家や同市立農業経営者育成学校(愛称「SEADS」=シーズ)研修生ら約20人が出席した。
JA鶴岡では、水稲育苗ハウス後作のおすすめとしてミニトマトやさやいんげんの作付けを勧めている。
品目別相談会では品目別にブースに分かれ、JAの園芸指導係が栽培・出荷方法や経営収支について説明し、農家からのさまざまな質問に答えた。
連作障害と対策方法についても研修。県庄内総合支庁農業技術普及課の職員が土壌中の病害虫について説明し、連作障害対策として土壌消毒、緑肥の作付け等を紹介した。
JA営農販売部の今野利政部長は「本相談会でご提案する品目は生産面、販売面ともに特におすすめしたい品目で、JAがサポートしていくので作付けを検討してほしい」と述べた。
農家からの相談に答える園芸指導係㊨
令和4年産「つや姫」生産者研修会を開く
JA鶴岡生産振興課は1月、令和4年産「つや姫」生産者研修会を開いた。各地区に分けて支所やJA振興センターで開催し、合わせて590人の生産者が参加した。
県農業技術普及課の職員が3年産の作柄要因を振り返り、収量の確保とタンパクを抑えるためのポイントとして、ワキ対策、登熟向上のための土づくり、適期穂肥による食味の向上の3点を挙げ説明した。また、衛星画像から作付けほ場の生育量を把握し、穂肥診断結果をマップ化する新技術スマートつや姫を紹介した。JAの耕種指導係は土づくりなどの栽培における必須条件、防除や施肥の基準について説明した。
3年産つや姫は8月の台風・日照不足により登熟歩合が低く平均反収580㌔、加重平均タンパク値7.3%となった。耕種指導係の菅原隼希さんは「その中でも反収600㌔以上かつ全量タンパク値7.5%以下の生産者がいた」と述べ、「堆肥などによる土づくりの継続、幼穂形成期直前のケイ酸追肥などの栽培管理が共通している。これらを参考として4年産つや姫を生産しよう」と呼び掛けた。
振興センターで開催された鶴岡・京田地区の「つや姫」生産者研修会