女性大学「きらめきカレッジ」第8期生の募集について
「SEADS(シーズ)」第3期生が入学
鶴岡市立農業経営者育成学校「SEADS」(シーズ)で4月7日、第3期生の入校式が同市千安京田の同校で行われ、関係者ら約50人が出席した。
県内外出身の20~40代の男女9人が、持続可能な農業の技術や経営を、座学と実習を通じて2年間学ぶ。
百瀬清昭校長は式辞で「担い手として育ち、地域の農業を支える大きな原動力になることを期待する」とエールを送った。皆川治市長はあいさつの中で「入校を心から歓迎する。行政、地域が一丸となって研修生をサポートする」と述べた。
2期生9人を代表し、佐藤雅彦さんが「夢中になれる作物を見つけることが栽培技術確立への一番の近道になる。2年間で学び人脈を広げ、一緒に庄内の農業を盛り上げよう」と激励した。新入生を代表して岡村絵美さんが決意を表明した。
今年3月に1期生の5人が修了。同校は行政、JA鶴岡やJA庄内たがわ、教育機関、民間企業と連携し、研修開始から就農に向けた準備、営農開始後も支援する。
JA鶴岡はこれまで、産地視察に協力したほか、佐藤茂一組合長や職員が講師となって農業経営などについて講義を行った。
新入生を代表して決意を表明する岡村絵美さん
交付金見直しで要請
JA鶴岡とJA庄内たがわ、両JA農政対策推進協議会は4月7日、鶴岡市に水田活用の直接支払交付金の見直しに関する要請を行い、JA鶴岡の佐藤茂一組合長とJA庄内たがわの太田政士組合長が、皆川治市長に要請書を手渡した。
国は今後5年間で一度も水張りをしない水田を交付金の対象外とする方針だ。
要請では、①耕作放棄地の増加や離農者の増加を招くことが懸念されるため、地域の実情に合った要件とすること②交付対象水田を畑地化した場合でも、畑作物の再生産に必要な措置を講じること③多年生作物(牧草)について、営農が継続できる対策を講ずることの3つを求めた。
佐藤組合長は「この方針は地域の農業振興に大きく影響する。国や県へ見直すよう強く働きかけることを要請する」と述べた。
皆川市長は「市も強い危機感を持っている。要請をしっかりと受けとめて、現場の声を伝えていく」と応じた。
佐藤組合長と太田組合長が皆川市長へ要請を手渡す
水稲の芽出し作業安全願う
温泉を利用する伝統の水稲の芽出し作業の始まりを前に、JA鶴岡米穀畜産課は1日、鶴岡市の湯田川催芽場で安全祈願祭を開いた。作業員やJA役職員ら15人が今年の作業の安全を祈願した。
伊藤淳専務は「雪解けが遅く心配していたが例年同様の申し込みをいただいた。農家・組合員の期待と信頼に応えられるよう事業を進め、秋の収穫に期待したい」と話した。
湯田川温泉の余り湯を利用した水稲の芽出し作業は、江戸時代後期に始まった。
農家が持ち込んだ種もみを入れた袋を温泉の余り湯が流れ込む水槽に半日浸し、枕木の上で半日蒸すことで発芽を促す。発芽が均一になることから管内の農家だけでなく庄内地方一円から利用申し込み
があり、今年も昨年同様約240㌧の種もみが持ち込まれる予定だ。
作業は4月いっぱい予定され、6日~17日頃にピークを迎える。
同市湯田川地区にある由豆佐賣(ゆずさめ)神社には、創始者である旧湯田川村の大井多右衛門の功績をたたえる石碑があり、毎年芽出し作業の始まりに合わせて関係者一同で拝礼した。
![](http://ja-tsuruoka.or.jp/wp-content/uploads/1-319-500x333.jpg)
入組式で新採職員が決意を表明
JA鶴岡は4月1日、鶴岡市のJA本所で2022年度入組式を開き、新規採用職員5人の門出を祝った。
佐藤茂一組合長が一人一人に辞令を手渡した後「一日も早く一人前の職員へ成長し、組合員のために業務に励んでほしい。そして、これからのJAを背負っていってほしい」と激励。
新規採用職員を代表して萬年瑠紀さんが「鶴岡市農協の経営理念を常に念頭に置き、地域農業に貢献できる職員を目指す」と決意を述べた。
女性1人、男性4人がJA職員としての新たな一歩を踏み出した。
誓いの言葉を述べる萬年さん(中央)
県JA女性組織活動体験発表会で最優秀賞を受賞
山形県JA女性組織協議会が主催する令和4年度幹部研修会が3月29日、山形市にある「協同の杜」JA研修所で開かれた。JA鶴岡女性部の渡部優子部長が組織活動体験発表会で最優秀賞に輝き、東北・北海道地区発表会に県代表として出場する。
渡部部長は「できることから始めよう!そして、つなげよう次世代へ」と題して発表。2020年度から「女性部だより」を7回発行。4500部を作成し、JA広報誌に折り込むなど、女性部活動に興味をもつきっかけづくりを紹介した。
21年度は仲間づくりの場として「生き活き塾」を初めて企画。魚のさばき方講座や動画投稿サイト「ユーチューブ」を見ながら自宅でみそ造りに挑戦した。「食と農と地域をつなぐ活動を通して地域を元気にしていきたい」と話した。
発表の様子
組織活動体験発表会で最優秀賞に輝いた渡部部長(左)
みんなで楽しく健康づくり/けさらん愛、愛サービス
JA鶴岡助けあいの会「けさらん愛、愛サービス」は3月25日、鶴岡市農村センターで最後の健康サロンを開いた。会員ら6人が参加した。
同市のたかだてスポーツクラブ事務局長で、スポーツ教室指導員の荻原恵美さんによる指導の下、ボールを使った筋トレやエアロビクスなどの有酸素運動などのプログラムで、音楽に合わせ楽しく体を動かした。
荻原さんは「これから忙しい時期になる。疲れたときこそ有酸素運動と筋トレ、ストレッチが効果的なので、自宅で取り組んでほしい」と話した。
参加者は「無理のない範囲で全身を動かすことで、体がすっきりした。これからも継続したい」と話した。
「けさらん愛、愛サービス」は高齢化社会に対応するため、組合員とその家族、地域住民がお互いに力をあわせ、助けあい活動を通じ安心して暮らせる地域づくりを進めつつ、会員自身の健康づくりや生きがいづくりを目的に、1998年から活動を行ってきた。
このたび、社会貢献、福祉事業との連携活動などで、役割を果たすことができたことから、同会は2021年度をもって解散となった。
ボールを使った運動を指導する荻原さん㊧
全身をストレッチする会員
次年度に向け気持ちを新たに 女性部第51回通常総会
JA鶴岡女性部は3月23日、第51回通常総会を鶴岡市農村センターで開いた。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、書面による議決権の行使にご協力いただき、規模を縮小して行った。
渡部優子女性部長は「コロナ対応に伴い、各種事業が思うようにできない年が
続いているが、次年度の事業に向け皆さんの活発な意見を求める」とあいさつ。
2021年度は、女性部が結成されて50年目を迎える記念すべき年にあたり、歌手で女優の加藤登紀子さんによる記念コンサートを企画したほか、女性部の歴史をまとめた記念誌を作成し女性部員へ配布。50年の歩みを振り返り節目の年を祝うとともに、さらなる発展を誓った。
また、女性が気軽に楽しく参加できる仲間づくりの場として「生き活き塾」を初めて企画し、健康講座や魚のさばき方講座、みそ造り講座など年3回の講座を開講した。
22年度も引き続き、「女性部だより」の発行や、「生き活き塾」の開講、地域伝統食の伝承を目的とした高校生対象の伝統料理講習会に取り組むことを確認した。
上程された議案は原案通り承認され、役員の選任では渡部部長が再任。部員たちは次年度の事業に向けて気持ちを新たにした。
JA鶴岡女性部は、昭和47年に設立され、50年の長きにわたり様々な活動を展開し、地域農業を支えてきた。会員数は413人。設立以来、阪神淡路大震災や中越地震、東日本大震災の支援、設立した助け合い組織「けさらん愛・愛サービス」での福祉施設ボランティアなどを行ってきた。
次年度の計画を確認する女性部員
新役員の皆さん
長ねぎ専門部敢闘賞表彰
JA鶴岡長ねぎ専門部は3月16日、鶴岡市のJA北部集荷場で2021年度の敢闘賞の表彰式を開いた。渡部昌良司専門部長は「非常に高品質なネギを出荷いただいた。この活躍を22年度に生かし、引き続き高品質なネギの生産をお願いしたい」と話し、受賞者に表彰状を手渡した。
「敢闘賞」は、前年対比のA品率アップを軸とし、選別の徹底や前年と比較した出荷量の伸び率などを基に個人を表彰している。
今回受賞したのは、長ネギの部門1位が大滝隆さん(上清水)、2位が佐藤強さん(中京田)、軟白ネギの部門1位が小林雅人さん(下川上)、2位が上野晃人さん(湯野沢)、赤ネギの部門1位が小池伸哉さん(岡山)の5人。
21年度は露地ネギの生育は順調だったが、10月中旬より降雨が続き、病害の発生に苦慮した。また、度重なるひょう害のため葉傷みの影響により等級低下が発生した。
軟白ネギは、育苗は順調に進んだものの定植後高温にあたり、初期生育の確保に難航した。11月中旬より順調に出荷収穫作業が進んだが、寒波による葉折れが全域の圃場(ほじょう)で散見され、正品率に影響し出荷数量は減少した。
22年度は生育状況に応じ、新規生産者向けの細かな栽培講習会やベテラン生産者圃場での圃場巡回など出荷数量増に向けて取り組んでいく。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、総会は書面議決となった。
敢闘賞を受賞した専門部員
令和4年産「雪若丸」生産者研修会を開く
JA鶴岡生産振興課は3月16・17の両日、鶴岡市のJA農業振興センターと大山支所で令和4年産「雪若丸」生産者研修会を開いた。マスク着用や手指消毒、換気を行いながらコロナ感染拡大防止対策を実施したうえで開催し、新規作付者を中心に2日間で115人の生産者が参加した。
研修会では、県庄内総合支庁農業技術普及課の担当者が県の栽培マニュアルより、高品質・良食味安定生産ガイドライン、農業生産工程管理(GAP)を説明した。栽培のポイントとして、ワキ対策などによる初期生育の確保や、品質・食味を高めるため適期適量の追肥が重要だと伝えた。
JA耕種指導係は「雪若丸」の生育や育苗に関する特徴を他品種と比較しながら説明した。管内における3年産の収量や品質、食味分析結果を報告し、施肥基準や栽培上の遵守事項についての注意点を伝えた。
今年度は、生産者約320人、約340㌶での栽培を予定している。