旧盆小菊目揃え 高品質めざす
JA鶴岡小菊専門部は7月24日、鶴岡市のJA北部集荷場で旧盆用作型の小菊目揃い会を開き、生産者と同JA職員ら8人が参加した。
今年は平年並みからやや早い生育となっており、品質は良好だ。
JAの園芸指導主任は、等階級や選花選別・出荷調製、箱詰め方法を説明した。JAの販売係は「8月の需要期に遅れないよう出荷しよう」と呼び掛けた。
今野悟専門部長は、サンプルを見せながら切り前や曲がりなどを説明し、参加者は質問を交えながら出荷規格を確認した。今野部長は「台風対策として草丈に合わせてフラワーネットを上げることや、適期防除で最後まで気を抜かずに高品質の花を出荷しよう」と話した。
同専門部のうち旧盆用作型の小菊を栽培している生産者は6人で、栽培面積は245㌃。今年度は約35万本の出荷を見込み、販売額1500万円を目指す。出荷先は主に関東圏や地元で、出荷は7月21日から開始し、ピークは8月5日~8日頃となる見込み。
出荷規格を確かめる生産者
第4回ミニトマト栽培基礎研修会を開く
JA鶴岡生産振興課は7月21日、鶴岡市でミニトマト栽培基礎研修会を開いた。生産拡大に向けて、新規生産者や栽培年数が浅い人、生産を予定している人を対象として、全5回を計画。4回目となる今回は、6月上旬と中旬に定植した生産者のほ場で行い、生産者約10人が参加した。
JAの園芸指導係が今後の栽培管理について、生育状況や圃場に合わせかん水量を調整することや、高温対策のため遮光資材などを使用したハウスの温度管理、定植約1ケ月後に導入するマルハナバチの管理などを説明した。
参加者からは、かん水のタイミングや害虫の防除などの質問が出た。
JAの今野大介園芸指導係長は「秋に向けて高品質なミニトマトを出荷できるよう、暑さ対策など今後の栽培管理をしっかりと行おう」と呼び掛けた。
ミニトマトの栽培管理を学ぶ参加者
青年部員が収穫感謝祭で子どもたちとピザ作り
JA鶴岡青年部は7月17日、鶴岡市の児童養護施設「七窪思恩園」で収穫感謝祭を開いた。青年部では、毎年5月に、次代を担う子どもたちに食と農の大切さを伝えることを目的に、同施設の子どもたちと野菜苗定植を行っている。定植後は子どもたちが水やりなど日々の管理を行い、成長していくようすを観察。収穫した野菜は施設の食事として提供されていたが、今年は植え付けから生育管理、収穫した野菜を使った料理作りまでを青年部がサポートし、収穫感謝祭としてはじめて企画した。
青年部員12人が参加し、子どもたちと一緒に野菜を収穫。同園で育てたピーマンやトマトなどの野菜を使った手作りピザの作り方を指導した。子どもたちは、青年部員から教わりながら、ピザ生地にトマトソースを塗り、収穫したての野菜やベーコン、チーズなどの具材を盛り付けた。トッピングしたピザは、青年部員がピザ窯で焼き、子どもたちは焼きたてのピザを味わった。
分担して具材をカット
作り方を教える伊藤恒幸委員長㊨
好きな具材をトッピングしたオリジナルビザが完成!
きらめきカレッジ 夏野菜を使った料理実演とピクルスづくり
JA鶴岡は7月12日、鶴岡市農村センターで女性大学「きらめきカレッジ」第2回を開き、受講生22人が参加した。
酒田市在住で野菜ソムリエプロの鐙谷貴子さんが「夏野菜を味わいつくそう」をテーマに指導。受講生は講師による調理実演を見学後、ピクルスづくりを行った。
調理実演では「蛇腹キュウリの甘酢ピリ辛」や「ピーマンの種ごと塩こうじ炒め」など、鐙谷さんが夏野菜や旬のフルーツを使った6品の調理法を解説。食材の切り方を実演し、キュウリは蛇腹切りすることで食べた時の食感が楽しめることや、小ぶりで若いピーマンは種がおいしいので種を生かした調理のこつなどを紹介した。
ピクルス作りでは、受講生が在来作物の外内島きゅうりや鵜渡川原(うどがわら)きゅうり、ミニトマト「アイコ」やカボチャ「コリンキー」など、色とりどりの野菜を瓶につめ、ピクルス液を注いで完成させた。鐙谷さんは「ピクルスはどの季節の野菜でもおいしく作れるので、彩りを工夫しながら季節ごとに楽しんでほしい」と話した。
「JAの時間」では職員が、市民を対象にした「あぐりセミナー」「あぐりスクール」といった生活文化事業を紹介した。
夏野菜をおいしく食べるこつを紹介する鐙谷さん㊨
彩り鮮やかなピクルスを完成させて笑顔の受講生
紹介した料理はお土産として持ち帰りました
モルドバ共和国選手団へ特産のメロンを贈呈
JA鶴岡は7月6日、東京五輪・パラリンピックに出場する東ヨーロッパのモルドバ共和国選手団へ管内特産のメロンを贈呈した。
鶴岡市がホストタウンに登録されているモルドバ共和国から、アーチェリー、陸上(ハンマー投げ)競技の選手団8人が事前合宿のために鶴岡入り。
JA鶴岡の伊藤淳専務は、歓迎セレモニーが行われる鶴岡市小真木原総合体育館前広場を訪れ、市職員へJAオリジナル品種のメロン「鶴姫」「鶴姫レッド」を手渡した。新型コロナウイルス感染症対策として、同市職員を通じて選手団へメロンが贈られた。
伊藤専務は「メダルを取ることはメロンのように甘くはないと思うが、今が旬のおいしい鶴岡のメロンを食べて金メダルを目指して頑張ってほしい」と話した。
歓迎セレモニーは鶴岡市が主催。鶴岡市は、東京五輪・パラリンピックのドイツ連邦共和国とモルドバ共和国のホストタウンとなっている。事前合宿での選手団来県は今回が初めて。アーチェリー代表は17日まで、陸上代表は24日まで合宿を行う予定。期間中は選手とのオンライン交流や公開練習が予定されていている。
記念品を受け取るモルドバ選手団と伊藤専務(右前)
鶴姫レッドメロンを手にするアーチェリーコーチのイリナ・チェカノヴァさん(中央)
大泉枝豆直売グループ圃場巡回と全体会議を開く
JA鶴岡女性部大泉支部の大泉枝豆直売グループは7月6日、特産エダマメ「だだちゃ豆」の圃場(ほじょう)巡回と全体会議を開いた。会員15人が参加し、防除対策の徹底を確認した。
市内の圃場3カ所で「小真木」や「早生甘露」などの丈や葉数を調査。5月の降雨により定植遅れがみられたが、おおむね平年並みに生育は回復した。ハムシ、ヨトウムシによる葉の食害が散見され、JAの園芸指導係が病害虫防除の薬剤や散布時期、使用回数などを指導し、防除の徹底を呼び掛けた。
JA大泉支所で行われた全体会議では、直売所では開店前から密集が予想されるとし、営業時間短縮やグループ員の店番制の廃止、飛まつ感染防止シールドの設置、行列を避けるため番号札を設置して順番に案内するなど、新型コロナウイルスの感染拡大防止策の徹底を確認した。
グループの生産者は16人。直売所は7月下旬から8月末頃までJA大泉支所駐車場内の特設テントで営業する他、インターネット販売でも対応する。
「だだちゃ豆」の生育状況を確認する会員と園芸指導係
直売所の運営について確認した
地元の小学生がメロン畑や選果場を見学
JA鶴岡西郷支所は7月5日、鶴岡市立豊浦小学校の校外学習を受け入れ、同校3年生14人に特産のメロンについて特徴などを伝えた。
同支所では毎年6月から7月にかけて、鶴岡市内の小・中学校の校外学習に講師として協力。今年は7校約250人を受け入れた。
庄内砂丘にあるメロンの圃場(ほじょう)では、JA職員が管内のメロンの栽培面積や栽培期間、砂丘地で栽培する理由などを説明。
JA西郷選果場では、箱詰めされたメロンがローラーコンベヤーに運ばれて出荷される工程を見学。児童は、管内では「アンデス」「鶴姫」「鶴姫レッド」の3品種を栽培し、年間55万㌜(1㌜5㌔)を出荷していることなどの説明を受けた。児童からは「メロンの栽培で大変なことは何か」「一日に何個収穫するか」など多くの質問が出された。見学後、児童は「メロンのことをたくさん知ることができて良かった」と話した。
メロンの圃場でJA職員に熱心に質問する児童
選果場でメロンの品種について説明するJA職員
かぎ針編みマスクカバー作りを楽しむ
JA鶴岡女性部上郷支部は6月28日、JA上郷支所で「かがやき講座」を開講し、部員15人が参加した。例年は、女性部員外にも女性部の活動を知ってもらうことと交流を目的に、組合員家庭の女性を対象に参加を呼び掛けていたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、女性部員のみの参加とした。
第1回となる今回は鶴岡市で三浦糸店を営む三浦桂子さんを講師に招き、かぎ針編みマスクカバーの作り方を教わった。参加者は、好きな色の毛糸を選び、長編みや細編み、松編みなどを組み合わせて扇模様のデザインを編み進めていた。
講師の三浦さんは「編み物は無理せず自分のペースで進めていくのがポイント。段数と編み目に気をつけながら気長に作業してほしい」とアドバイス。
参加者は「久しぶりに編み物に挑戦したが、編み方を手が覚えていた。家に帰ってから、また挑戦したい」と話した。
かがやき講座は年5回開催予定。第2回は、7月5日にたかだてスポーツクラブ事務局長の荻原恵美さんを講師に迎え、「スポーツ健康講座」を行う予定。
編み方を指導する講師の三浦さん㊨
もくもくと編み進めていく参加者
素敵な作品が完成!
稲作展示圃現地研修会を開く
JA鶴岡や県・鶴岡市などで組織される鶴岡地域良質米生産推進協議会は6月28日、稲作展示圃現地研修会を開いた。
生産者や関係者約30人が参加し、管内3カ所「雪若丸」「つや姫」「はえぬき」の圃場を巡回した。
6月20日時点における管内の生育状況は茎数、草丈、葉色など平年並みで概ね良好だ。今後は適期適量の穂肥の実施や、登熟を意識した水管理を重点的に呼び掛けていく。
巡回後の検討会で佐藤茂一組合長は「今年はコロナ禍で業務用米が動かず米が余っている状況だ。概算金や販売単価に影響を及ぼすと思われるが、生産者には1俵でも多く収量を確保できるようこれからの肥培管理に努めてほしい」とあいさつした。
「雪若丸」展示圃場を確認する参加者
女性部「生き活き塾」開講
JA鶴岡女性部は6月25日、鶴岡市農村センターで「生き活き塾」を開いた。女性部員17人が参加した。
第1回となる今回は「楽しく動いて身体も心もリフレッシュ!」と題し、たかだてスポーツクラブ事務局長の荻原恵美さんを講師に招いた。下半身の筋力維持・向上を目的とした運動や、ボールを使った筋トレで全身をほぐした後、音楽に合わせ楽しく体を動かし、たくさん笑って健康的な汗を流した。
荻原さんは「年を重ねても自分で動けるように、今からしっかりと筋肉をつけるためのトレーニングを自宅でも取り組んでほしい」と話した。
女性部では、女性が気軽に楽しく参加できる仲間づくりの場として「生き活き塾」を初めて企画。2021年度は、9月に魚料理講座、年明け2月にみそ造り講座と、年3回開催予定。女性部員外にも女性部の活動を知ってもらうことと交流を目的に、対象を管内の女性としていたが、今年度は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、女性部員のみの参加とした。
荻原さん㊨の指導で疲れた体をほぐした
ボールを使って筋トレをする女性部員