上郷支所長杯グラウンドゴルフ大会を開く
JA鶴岡上郷支所は6月25日、鶴岡市の上郷コミュニティーセンターで第15回JA上郷支所長杯グラウンドゴルフ大会を開いた。年金友の会会員の交流と親睦を目的として開催し、約50人が参加した。
男女オープンの個人対抗で競い合った結果、 大谷の八幡詔吉さんが優勝の栄冠に輝いた。第2位は中山の佐藤實さん、第3位は山口の難波稔さんだった。
参加者は互いに励まし合いながらゲームを楽しんだ。好プレーが飛び出すと歓声が上がった。
民田ナス出荷はじまる
JA鶴岡大山園芸振興部会なす班は6月23日、鶴岡市のJA大山支所で在来野菜「民田ナス」の目揃い会を開いた。
JAの園芸指導係がサンプル品を示し、規格を確認した。A品に格付けできるのは品質・形状・色沢が良好で、病虫害・損傷がなく、着色は表面積の6割以上のものと説明。追肥時期の目安や、病害虫防除など今後の管理についても助言した。
長谷川精三班長は「人数は少ないが、みんなで高品質のものを安定出荷できるよう頑張ろう」と呼び掛けた。
「民田ナス」は、同市で受け継がれてきた在来作物で、昔から地元の人々に親しまれてきた。小粒で、果肉が締まり、歯触りが良く、浅漬けやからし漬けといった漬物が人気だ。同班では、全量を同市の漬物販売会社、株式会社本長に卸している。
本長の本間光太郎社長は「コロナの影響で通販や宅配での注文が伸びてきている。多くの方に民田ナスの漬物を届けられるように1キロでも多くの出荷をお願いしたい」と話した。
2021年度は生産者5人が44㌃で栽培し、7㌧の出荷量を目指す。出荷は10月上旬まで続き、8月に最盛期を迎える。
「民田ナス」の出荷規格を確認する班員
第49回通常総代会を開催
JA鶴岡は6月22日、鶴岡市の荘銀タクト鶴岡で第49回通常総代会を開いた。コロナ感染拡大防止のため、総代314人が書面による議決権行使、99人が実出席、3人が委任出席となった。
2020年度の事業報告や21年度の事業計画、任期満了による役員の選任など全8議案を原案通り全て承認した。総会後の臨時理事会で佐藤茂一代表理事組合長、伊藤淳代表理事専務を再任した。
20年度の事業決算について、有価証券や貸出金の運用利回りの低下と農林中金の系統奨励金・特別配当金の引き下げ、共済付加収入と共済連の事業分量配当金の減額により信用・共済事業ともに事業損益は前年を下回った。産直事業はコロナ禍による中食需要が増加したこともあり取扱高は前年を上回ったが、販売事業は7月の日照不足や豪雨などによる減収で青果物の販売高は前年を下回った。
事業総利益は前年比2794万円減の20億5999万円。事業管理費が大きく減少したことで事業利益は前年比4087万円増の1億7254万円。事業外損益を加えた経常利益は前年比707万円増で2億7381万円となった。
当期未処分剰余金は3億9607万円。1%の出資配当金、生産資材供給高や農畜産物等販売高に対して配当する事業分量配当金、任意積立金などの剰余金処分案が提案された。
21年度は、中期経営計画・第12次地域農業振興運動計画の2年目。機構改革によりスタートした拠点型営農指導体制のもと、同計画スローガンである「築け!信頼と100億安定産地」の実現に向けて実施具体策に取り組んでいく。
総代会に先立ち20年度高品質米生産共励会表彰が行われ、生産組合表彰と品種別の個人表彰が行われた。
あいさつを述べる佐藤組合長
提出議案の説明をする伊藤専務
承認の挙手をする総代
令和2年度高品質米生産共励会表彰の受賞者
新たに選任された役員
メロン有利販売を 「アンデス」規格確認
JA鶴岡ネットメロン専門部は6月21日、鶴岡市のJA西郷選果場で「アンデス」の目揃い会を開いた。
JA園芸指導主任がサンプルを示して秀品や優品などの選別基準を説明。メロンの形状やネット張り、果皮色、日焼けなどの注意点を伝えた。
JAの販売担当者は、有利販売につなげるため、出荷時に次回の出荷数量を報告してもらいたいことや、早朝の涼しい時間帯に収穫することなどを呼び掛けた。
初出荷は6月4日で、前年より4日早かった。出荷は6月末頃から本格化し、「アンデス」は33万㌜(1㌜5㌔)、JAオリジナル品種の「鶴姫」や「鶴姫レッド」と合わせて55万㌜を、関東地方の市場を中心に全国に向けて出荷する予定だ。同専門部では178人が122㌶で栽培しており、7月をピークに8月の上旬まで出荷される。
サンプルで出荷基準を確認する生産者
良品トマト出荷に向け規格確認
JA鶴岡ハウストマト専門部は6月18日、大玉トマトの本格出荷を前に、鶴岡市のJA北部集荷場で目揃い会を開いた。サンプルを手に取って出荷基準を確かめ、選別を徹底、統一することを確認した。
生産者ら11人が参加した。JA園芸指導係が出荷サンプル示し、等級別に品質や形状、色合い、果実サイズ、箱詰めの注意点を説明。カラーチャートを示しながら、出荷時は6割着色を基本とすることを伝えた。
JAの販売担当者は、昨年に引き続き、市内の学校給食センターへの納品も予定しており、地元農産物の利用拡大につなげる他、「コロナの影響で今年も量販店中心の販売となる。着色に気をつけて収穫いただき、少しでも店舗に並ぶ時間を確保し販売につなげたい」と話した。
専門部では、トマト「りんか409」を中心に12人が作付けし、84㌃で栽培している。収穫・出荷は7月中・下旬に最盛期を迎え、集荷は9月ごろまで続く。
サンプルを見ながら出荷基準を確認する生産者
東京の児童にオンラインで稲作授業
JA鶴岡青年部は6月15日~17日、東京都江戸川区の小学校16校の5年生を対象にした食農授業を鶴岡市のJA本所とオンラインで結んで行った。3日間を通して、青年部員18人が参加。
児童は総合学習や社会科の授業で米作りについて学んでいる。
例年は、6月に同市と友好都市として交流のある江戸川区の小学校約15校に出向き、稲作の特別授業を行っていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、昨年よりオンライン授業の形で開催。JA本所のパソコンと小学校のテレビやスクリーンの画面を通じてオンライン授業として行うのは今年で2年目。
稲作の授業では、1年の作業の流れをまとめたDVDを流した後、青年部員が催芽や代かきといった稲作の工程について写真を見せながら説明した。質問コーナーでは、農家になったきっかけや米作りでの苦労話、おいしいご飯の炊き方などの質問が出た。
青年部の伊藤恒幸委員長は「部員の協力を得ながらコロナ禍でもできる活動を積極的に行い、児童に喜んでもらえたことがなによりの成果だ」と話した。
米作りの1年の流れを説明する伊藤委員長(右)
リモートで米作りについて質問する児童
夏切りトルコギキョウ目揃い会 出荷規格を確認
夏切りトルコギキョウの本格出荷を前に、JA鶴岡トルコギキョウ専門部は6月16日、鶴岡市のJA北部集荷場で目揃い会を開いた。専門部員ら23人が参加した。
野村俊文専門部長がサンプルを示し、出荷時の開花輪数や蕾数、段ボールへの入り数などの出荷規格や水揚げ処理の方法を説明した。
JA園芸指導主任は「一部圃場(ほじょう)では土壌病害が見られたが概ね順調に経過している。収穫のタイミングを逃さず、1本でも多く出荷してほしい」と話した。
管内では24人が1.2㌶で栽培し、主に関東市場を中心に出荷。7月3週目に出荷ピークを迎える見込み。2021年度は販売高3800万円、21万本の出荷を目指す。
出荷規格を説明する野村専門部長(左)
湯田川孟宗部会 安定生産めざし栽培講習会を初めて開催
JA鶴岡湯田川孟宗部会は6月15日、鶴岡市湯田川の竹林で栽培講習会を開いた。生産者ら20人が参加し、密度管理やウラ止め、お礼肥(おれいごえ)について学んだ。
孟宗竹には豊作年である「表年」と凶作年の「裏年」があり、1年ずつこの周期を繰り返す。湯田川孟宗の収穫量も隔年で増減し、「裏年」である2021年度の出荷数量は、20年度の「表年」12・6㌧に比べて53%減の5・9㌧だった。例年にない不作だったため、栽培管理を徹底することで少しでも豊凶の差をなくそうと初めて企画した。
JAの園芸指導係は「豊凶差を少なくするには親竹の密度管理と、ウラ止めを行い雪害による竹へのダメージを減らすこと、適正施肥の3点が重要」だと説明。より多くのタケノコを収穫するためには施肥が必要で、お礼肥は収穫に感謝をする意味を込めて、孟宗を収穫した際の穴や新たに堀った穴に施肥を行うことで、親竹の活力を高める。施肥の前には必ず除草を行うことや、降雨前後の施肥が最も効果が高いことも伝えた。
五十嵐兵一会長は「親竹の密度は1㌃あたり15本程度が目安。密度管理やウラ止めは地表への日当たりをよくするためにも重要。伐採年齢がわかるように親竹に年数を記入し、6年目の竹を伐採するとよい」と助言。お礼肥の方法や、竹を前後にゆすって先端部分を落とすウラ止め作業を実演し、「来年の豊作と今後の安定生産を目指し、今日学んだこと生かして自分の管理を見直していこう」と呼び掛けた。
孟宗竹の管理方法を確認する生産者
湯野沢地区でICT活用「ほ場水管理システム」の実証試験を開始
今年度から鶴岡市湯野沢地区では、国営かんがい排水事業におけるICTを活用したモデル事業として、離れた場所でも水田の水管理ができる「ほ場水管理システム」の実証試験を始めた。
揚水ポンプと圃場(ほじょう)に設置されている給水栓を遠隔操作・自動制御することで、これまで操作のために圃場に行っていた時間を削減して農作業の負担軽減や、限りある用水の有効活用が期待される。
導入した農家は「だだちゃ豆栽培をしている農家も多いので、水管理の労力軽減を期待したい」と話した。
管内ではスマート農業の取り組みとして、2019年からリモートセンシングによる生育診断と、スマートフォンを活用した自動給水装置を2カ所(開水路とパイプかんがい)に導入し、検証試験を行っている。
水田管理システムのイメージ
南東北クボタの担当者から自動給水装置「WATARAS」の説明を受ける参加者
生育量に問題がないか確認する耕種指導係
サクランボ「佐藤錦」目揃い会 霜害で収穫量減見込む
JA鶴岡サクランボ専門部は6月14日、鶴岡市のJA北部集出荷施設でサクランボ「佐藤錦」の目揃い会を開いた。生産者ら11人が参加して、サンプルを参考に着色や玉ぞろい、出荷時の注意点などを確認した。
生育は順調で品質も良好だが、4月の霜害で結実が進まず、収穫量は平年と比べて3割減を見込む。JAの販売係は「市場への入荷が少なく引き合いが強い。品質の高さが重視されているので、注意してほしい」と話した。
その後、園芸指導係がサンプルを示しながら出荷規格を説明し、「出荷規格の特秀は玉ぞろいよく着色面積が70%以上のもの。箱やパックごと着色むらのないように詰め合わせてほしい」と呼び掛けた。
同専門部員は13人で、サクランボの出荷は6月下旬をピークに7月中旬まで約1・2㌧の出荷を予定している。
サンプルと資料を見ながら「佐藤錦」の出荷規格を確認する生産者