大泉支所で「18年産つくばSD1号」の生産者説明会を開催
大泉支所、上郷支所の18年産つくばSD1号生産予定者を対象とした生産者説明会を12月14日に大泉支所で開き、42人が参加した。
はじめに米穀畜産課の菅原隼希指導員から16年・17年産「つくばSD1号」の生産実績について、17年は天候不順にもかかわらず平均収量が10㌃当たり約630㌔と高く、JA鶴岡管内のほかの主力品種よりも多収だったと説明があった。その後、種子や生産資材の供給元である住友化学株式会社の六反田琢氏が「コメ情勢・SD1の進む方向」と題し、全国の生産委託方式で栽培した各産地の情勢・動向を説明。「18年以降を見すえ、実需に結びついた業務向けSDシリーズの作付けにJA鶴岡と一丸となって取り組みたい」と話した。
今年度の総括と次年度へ向けた課題を確認する生産者ら
各産地の情勢を説明する住友化学:六反田氏
大泉支所で「新春稲作研修会」を開催
「つくばSD1号」の種子供給元である住友化学株式会社の成島義人氏を講師に迎えた講演会が1月19日に大泉支所で開かれ、管内の生産者やJA関係者など約80人が参加しました。「生産委託方式による米販売戦略とつくばSD1号について」と題した講演の中で成島氏は「米の消費量が毎年減少する中、業務用米の需要は年々増加している。平成30年度からは生産調整政策が廃止され米販売の自由競争が激化していく中で、住友化学では需要の高い業務用米の生産を産地に委託し、資材や技術提供を行いながら全量買い取り販売を行う生産委託方式に取り組んでいます。ここ大泉地区でも多くの賛同をいただき昨年から取引させていただいているが、鶴岡産は市場からとても評価が高いので、今まで以上に連携して一緒に産地を盛り上げていきましょう」と生産者に呼びかけていました。
大泉支所では、昨年から住友化学株式会社との生産委託方式に取り組んでおり、同社が供給するパッケージ商品(種子・農薬)を使用した28年産「つくばSD1号」は作付面積管内最大である大泉CEで平均反収659.6㎏、全量1等米出荷と好成績を残しました。平成29年大泉支所では約85haの作付を見込んでおり、当取組みを重点事項とし、推進を今まで以上に強化し、平成31年までに150haまで作付面積を拡大させたい構えです。
また、この日同席した販売先の伊藤忠食糧株式会社の平部達也氏は「鶴岡産の米は胴割れが少なく品質が安定していて非常に評価が高い。今後ますます産地と一体になって取組んで行きたい」と話し、一方生産者からは「販売先からの声を受け、より一層米づくりに対して安心安全の面など責任感が増した。新年早々米で明るい話題が聞け、生産意欲が湧いた」と販売先、生産者共に米づくりの気持ちを一つにしていました。
この講演会は、毎年この時期に「新春稲作研修会」として開催されており、今回は大泉支所生産組合長会・大泉CE利用組合・農事組合法人大泉フェローズが主催しました。
産地が生き残れる米づくりの必要性を講演した住友化学:成島氏
生産者の関心も高く熱心に聞き入る