市内の小中学校で「おにぎり給食」を実施

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鶴岡市内の小中学校で9日、学校給食発祥当時の献立を再現した「おにぎり給食」が実施され、JA鶴岡産のはえぬきを使ったおにぎりが給食に並びました。

 

日本における学校給食は、1889年鶴岡市家中新町の大督寺境内にあった忠愛小学校で、生活が苦しい家庭の子どもを対象にお坊さんがおにぎり・焼き魚・漬け物といった昼食を提供したのがはじまりとされています。鶴岡市では学校給食100周年を記念し、給食の歴史と食べ物の尊さを認識してもらおうと1989年から、献立に「おにぎり給食」を取り入れました。
この日は市内の小中学校12校に提供するため、白山にある学校給食センター(太田功所長)の西棟では朝7時30分から約3時間かけて調理担当の職員30人が一つずつ手作業で約4300個のおにぎりを握りました。今回のおにぎりをはじめ、市内の小中学校の給食の主食にはJA鶴岡産の「はえぬき」が使用されており、炊飯はJA鶴岡の子会社パンハウス庄内が行っています。
朝暘第一小学校(本田淳校長、児童586人)の6年3組の児童28人は、具材の入っていない塩味のおにぎりと塩鮭、大豆といたどりの炒り煮といった質素な給食を味わった後、太田所長からの「おにぎりの中には何が入っているでしょう」との問いかけに対し「愛情」や「感謝」、「昔の人の思いや努力」が詰まっていると日本の学校給食発祥の地であることを学習してきた成果を発表していました。

 

「おにぎり給食」は鶴岡市学校給食センター東棟管轄の学校と櫛引給食センターでは12月2日に既に行われており、藤島ふれあい給食、あさひ給食、あつみっこ給食の各センターでも12月13日までに実施されました。

 

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心を込めて1つずつ握られていくおにぎり
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おにぎりをほお張る朝暘一小の児童

 

 

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