月山高原牧場 放牧始まる

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鶴岡市羽黒地区にある庄内広域育成牧場(月山高原牧場)で19日、繁殖用に育てられている和牛・乳牛の入牧作業が行われ、JA鶴岡管内の畜産農家5戸から31頭が運びこまれた。
年齢や畜種などによって8群に分けられた牛は、体重や体高の測定や健康状態を確認した後、月山山麓にある約100㌶もの牧草地に放たれた。同牧場は標高300~400㍍にあるので夏でも涼しく、また広大な敷地内は高低差があるので足腰を鍛えるのに適した環境となっている。入牧後には安全祈願祭が行われ、牛の健康と成長を祈った。
4頭の牛を入牧させた和牛繁殖経営を営む佐藤正(鶴岡市西京田)さんは「放牧することで畜産農家の飼養管理に係る負担が軽減される。緑豊かな自然の中で太陽の光をたくさん浴びてのびのびと育ってほしい」と話す。春から秋までの期間、放牧し育てるこの「夏山冬里方式」は昭和51年から導入されており、今年で33年目。
24日には乳牛など約40頭も搬入され、放牧は10月下旬まで行う。今シーズンは197頭の放牧を予定しており、毎月繁殖検診や健康検査などを行い成長を見守る。


放牧される牛をひく佐藤さん

 

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