京田小学校の児童が田植え体験
鶴岡市立京田小学校の5年生29人は5月10日、学校脇にある5㌃の学校田で米「はえぬき」の田植えに挑戦した。晴天に恵まれ、農家とJA鶴岡青年部北支部、北支所職員が協力し児童に手植えの方法を教えた。
児童たちは、青年部の五十嵐悠亮さんより苗を4~5本とって、十字の印がついているところにしっかりと植えていってほしいと教わり、苗を手に慎重に前に進みながら丁寧に植えていた。
児童からは「田んぼに足をとられて最初は慣れなくて大変だったけど、楽しかった」、「初めての手植えは、想像よりも難しかった。秋の収穫も楽しみ」と笑顔があふれた。
今後は、稲の生育を観察しながら、秋には稲刈りの体験を行う。
水田に苗を植える児童
苗を受けとる児童
月山高原牧場で入牧始まる
鶴岡市羽黒地区にある庄内広域育成牧場(月山高原牧場)で14日、繁殖用に育てられている和牛の入牧が始まった。同市や酒田市、庄内町、遊佐町の畜産農家から和牛約107頭が運び込まれ、JA鶴岡管内の5戸からは17頭が入牧した。
同牧場は標高約350㍍にあるので夏でも涼しく、高低差があるため足腰を鍛えるのに最適の環境となっている。和牛は年齢や畜種などで分けられ、体重や体高測定、健康状態確認の後、約96㌶の牧草地に放たれた。
入牧後には安全祈願祭が行われ、牛の健康と成長を祈った。
春から秋まで放牧して育てる夏山冬里方式は、1976年から導入されている。
入牧させた同市西京田の和牛繁殖農家、佐藤正さんは「放牧する為に生草を少しずつ与え、牛の体調を整えてきた。緑豊かな大自然の中で自由に駆け回り、足腰を鍛えて健康に育ってほしい」と話した。
今シーズンは10月31日に下牧する予定。
牛を入牧する佐藤さん
SEADS第5期生に講話
JA鶴岡では5月9日、鶴岡市農業経営者育成学校「SEADS」(シーズ)の研修生へJAの組織や事業について講話をした。
JA鶴岡の佐藤茂一組合長が講師を務め、同市千安京田の同校で今年4月に入校した第5期生5人が受講した。
講話では、JAの役割と営農の核となる3事業「販売・購買・営農指導」について解説した。特に営農指導事業は生産者とJAをつなぐパイプ役であり、生産者の最も身近な相談相手として農業経営をサポートする要の事業であることを説明した。
佐藤組合長は5期生から、水稲の大規模経営、水稲と園芸の複合経営、産直出荷中心といった各自の将来のビジョンを聴き「2年間の中で希望通りの研修ができるよう応援する。また、地域の方々とコミュニケーションを取り、信頼を得ることも農業経営では大事になる」とアドバイスした。
JA鶴岡では、次世代の担い手確保に向けた支援として県や市など関係機関と連携し、各種事業の活用や就農支援の実施、新規園芸品目の講習会等を開いていることを紹介した。
講話の後、今野大介生産振興課長がJA鶴岡が独自に取り組んでいる生産者の所得確保やコスト低減策を説明し、同JAの直売所「もんとあ~る」や販売品目のオススメ栽培情報についても紹介した。
SEADS研修生に講話する佐藤組合長
5月のおすすめ家電
湯田川孟宗目揃い会を開く
JA鶴岡湯田川孟宗(もうそう)部会は5月2日、鶴岡市湯田川の集荷所で目揃い会を開いた。生産者と同JA関係役職員約20人が参加した。
今年は好天に恵まれ、例年並みの4月25日から出荷が始まった。裏年にあたる昨年が約6.2㌧の集荷量だったのに比べ、表年にあたる今年は約12㌧の豊作を見込んでいる。
JA園芸指導係が基準となる孟宗を見せながら、出荷規格を説明。傷やイボ、変色などで出荷できない孟宗の基準についても詳しく説明した。
佐藤久男部会長は「今年は表年で生育も順調である。高品質な湯田川孟宗を出荷できるように努めよう」と部会員に呼びかけた。
JAの販売担当は「有利販売のため今後の出荷見通しなどの情報を教えてほしい。高品質な朝掘り孟宗を1本でも多く出荷してほしい」と話した。
生産者に出荷規格を説明する園芸指導係㊥
地元苗で野菜作りを
JA鶴岡ファーマーズマーケット「もんとあ~る」白山店は6月上旬まで、同店入り口付近に野菜苗の専用売り場を開いている。
売り場は4月19日に開設。産直会員でもある組合員8人がトマトやキュウリ、ナスなど多くの苗を取りそろえている。売り場には、野菜苗のほか、ペチュニアやナデシコなどの花の苗が並ぶ。
市内から買い物に来た女性は「家庭菜園用に毎年苗を買いに来ている。おいしい野菜ができるのが今から楽しみ」と話した。
家庭菜園に新しくチャレンジする人が増えており、2023年度は、約1万人の買い物客が訪れた。
同店内の「白山茶寮」では、季節のフルーツを使ったブレンドソフトクリームや、冷たいアイスコーヒーなどが楽しめる。
5月8日~14日にはロイズチョコレートの移動販売車が出迎える。母の日のプレゼントや日々頑張っている自分へのご褒美に美味しいチョコをオススメしている。
【営業時間】
■苗売場 9:00~17:00
■白山茶寮 9:00~16:30
■ロイズ 10:00~17:30(14日のみ ~14:00まで)
野菜苗を買い求める買い物客
菜の花迷路2024オープン! JA鶴岡青年部大泉支部
JA鶴岡青年部大泉支部は、鶴岡市白山の転作ほ場に「菜の花迷路」を整備し、4月25日より一般開放を始めた。
迷路の広さは約20アールで、昨年9月に菜の花の種を播き、ほぼ満開となったほ場に青年部員が入り、草刈機を使って迷路の形に刈り込んだもの。平成29年に子どもたちに自然に触れ合う遊び場を提供したいとスタートさせた企画で、今回は3年ぶり4回目のオープンとなった。
同日は一般開放のオープン行事として大泉保育園園児29名を招き、一足早く楽しんでもらった。
同支部の佐藤将之副支部長は「皆さんに楽しんでいただけるよう迷路の形づくりにこだわった。転んだりしないよう気をつけて遊んでほしい」とあいさつした。その後、園児らは歓声を上げながら片道約200メートルの一面に広がる黄色のじゅうたんの中を駆け巡り、設けられた回り道や行き止まりなどの仕掛けを楽しんでいた。
園児は「少し迷うけど楽しかった。4回遊んだ」と笑顔で感想を話した。
場所は鶴岡市白山の食堂「味の蔵 壽楽」裏手のほ場で、JA鶴岡中央支所の約100メートル西側にある。迷路は5月6日(月)まで開設されており、自由に入場できる。
菜の花迷路を楽しむ園児
産直会員が「庄内ちいき食堂」へ旬の農産物を提供
JA鶴岡ファーマーズマーケット「もんとあ~る」は4月24日、庄内地域の子どもたちに食事を無償提供する「庄内ちいき食堂」に、産直会員より提供いただいた食材を贈った。
旬の孟宗やチンゲンサイ、長ネギ、キュウリ、ミニトマトなどの野菜や果物、麦きりをご提供いただき、参加した親子に食事のふるまいと各家庭にプレゼントされた。
この日は、鶴岡市藤島のふじしま市場「たわらや」で、庄内地域に住んでいる19組52人の親子に孟宗汁やカレーライスなど、旬の食材を使った食事が提供された。
「庄内ちいき食堂」は、2021年12月に、代表の疋田司さんが食を通じて子どもたちに元気と笑顔を届けたいと運営をはじめた。近年は、毎月最終水曜日に酒田市と鶴岡市の会場を交互に開いており、食事を提供するほか、食材や日用品、ぬいぐるみなどの無償提供や、おもちゃなどを用意し子どもたちがたくさん食べて、元気に遊べるように企画している。
JA営農販売部産直課の鈴木大亮課長は「今回で3回目の協力になるが、回を重ねるたびに支援の輪が広がっている。生産者の皆さんには大変感謝しており、地元農産物を通して地域貢献に協力できることに喜びを感じる」と話した。
産直会員の皆さまよりいただいたたくさんの食材
孟宗汁美味しいね♪
家庭用にお持ち帰りの食材もプレゼント!
黄金産孟宗目揃い会を開く
鶴岡市黄金地区特産のタケノコ「黄金産孟宗(もうそう)」の目揃い会を4月24日、JA金谷選果場で開き、生産者やJA関係者約30人が参加した。
今年は昨年よりも1日早い22日から集荷が始まり、294㌔の孟宗が地場市場を中心に出荷された。
JA園芸指導係が出荷規格を説明。等階級別の品質や形状、1本あたりの重さ、出荷容器ごとの入り本数や量目の他、朝掘り出荷での注意点などを説明した。
JAの販売担当は、「今年は全国的な表年にあたる。他産地の孟宗が終盤に入るので、ぜひ1本でも多く出荷してほしい。また、小さいサイズの孟宗も需要があるため、しっかりと出荷してほしい」と話した。
同選果場での出荷は5月いっぱい行われる予定で、今年は約50㌧の出荷を見込んでいる。
孟宗のサンプルで出荷規格を確認する生産者