あぐりセミナーで郷土食のいとこ煮づくり
JA鶴岡は10月2日、鶴岡市農村センターで第2回JAあぐりセミナーを開き、市民35人が参加した。地域に伝わる郷土食の伝統を受け継いでもらおうと「農家の母ちゃんが教える!秋の郷土料理とおやつ作り講習会」と題して、いとこ煮、キュウリのしょうゆ漬、変わり白玉ぜんざいの作り方を学んだ。
JAの理事で、旦那さんと6次産業化に取り組み、「旬菜畑」としていとこ煮や餅などを販売する五十嵐京子さんが指導した。いとこ煮は小豆ともち米を一緒に炊いた料理。素朴な味で、農作業の一服や、お客様のおもてなしなど幅広く親しまれている。
最初に五十嵐理事が実演を交えてポイントを解説。いとこ煮作りでは、「小豆を煮るときは形が崩れないように気を付けて」、「砂糖や塩の量、小豆の柔らかさは自分の好みで変えて」とアドバイス。変わり白玉ぜんざいでは、白玉団子をカボチャとヨモギ、イチゴジャムで色付けした。五十嵐理事は「知り合いにも作り方を教えるなど、鶴岡の郷土食を次の世代に引き継いでほしい」と話した。
参加者は「いとこ煮づくりでは、小豆の煮方などを具体的に聞くことができて良かった。昔作ってくれた母を思い出した。自分も孫に作ってあげたい」と話した。
「JAの時間」では、JA機械燃料部自動車燃料課の工藤譲課長と佐藤周平営業係長が、車の販売や車検など、JAの自動車・燃料事業や、秋の展示会などについて紹介した。参加者は「車の販売をしていることを知らなかった。車の購入からメンテナンスまでできて良いと思った」と話した。
五十嵐理事㊨からいとこ煮の作り方を聞く参加者
㊧からいとこ煮、変わり白玉ぜんざい、キュウリのしょうゆ漬