稲作総合実績検討会 19年産米の作柄や取り組みを総括

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 JA鶴岡や鶴岡市などで組織される良質米生産推進協議会では1月23日、2019年度稲作総合実績検討会をJA農業振興センターで開いた。生産者や関係職員61人が出席。

 19年産の米の作柄概況を報告し、主要品種の予想数量は平均610㌔で、気象による要因も大きかったものの、初期生育や登熟歩合が良かったこと、高温・多雨・強風など気象要因に適宜対応した指導と生産者の肥培管理、18年産の不作の課題に対応し土壌改良剤やケイ酸資材の施用を推進したことなどが高収量につながったと分析した。

 佐藤茂一組合長は「18年産を4万俵上回る37万5000俵の収量となった。JAでは販売高100億を目指しているが、19年度は管内の農産物が総じて豊作で、米を生産額で計算すると、ついに100億を達成でき大変うれしく思う。組合員の皆さんとともに喜びを分かち合いたい」と報告した。

 省力化や多収に向けて取り組んだ事例も紹介、自動給水器の検証結果やドローン(小型無人飛行機)を使ったリモートセンシングの取り組み、密苗・密播の疎植栽培の試験結果、プラウ耕による整地技術の取り組みなども報告した。

 JA米穀畜産課では、暖冬で降雪が無い影響や19年の課題に対応し、20年産の安定した収量確保に向け取り組んでいく。

2019年産米の報告を聞く参加者

 

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