2024年産米の水稲種子もみ温湯消毒スタート
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鶴岡市寺田にある大泉育苗組合の施設で、2024年産米の水稲種子の温湯消毒作業が行われている。作業は4日から始まり、作業員4人がローテーションを組んで日量約1.1㌧、今シーズンを通して、生産者52人分となる約14㌧を処理する。
消毒する品種は、「はえぬき」や「つや姫」、「雪若丸」など8品種。
温湯消毒は、種もみを60度の温水に10分間浸して病原体を消毒し、冷水につけて種もみを冷まし、脱水するまでの一連の作業を行う。農薬を使わないため廃液が発生せず環境にも優れ、コストも低く抑えられるメリットがある。
同組合では農薬成分を減らした安全安心な米の生産、販売に向けて12年から温湯消毒に取り組んでおり、大泉地区にある大泉カントリーエレベーターに搬入する米「つや姫」は、全量温湯消毒を行っている。
同組合の菅原一紀温湯管理主任は「適正な温湯消毒を行い、高品質な水稲種子を生産者の元にお届けできるよう作業にあたりたい」と話す。作業は20日過ぎ頃まで行われる。
温湯から種もみを引き上げる作業員