食農教育補助教材を市内小学校へ贈呈
JA鶴岡とJA庄内たがわは4月14日、鶴岡市内の小学校26校へJAバンク発行の食農教育補助教材「農業とわたしたちのくらし」を贈呈した。JA鶴岡は管内の15校へ教材を贈った。
JA鶴岡の佐藤治久専務とJA庄内たがわの佐藤茂春常務が市教育委員会を訪れ、成澤和則教育長に教材一式を手渡した。教材は主に5年生を対象として食・環境・農業への理解を深めるきっかけとなることを目的としている。
佐藤専務は「子供たちが学ぶ場で教材をご活用いただき、食と農の大切さに関心を持ってほしい」とあいさつした。
成澤教育長は「子供たちが自分で調べて学び、多面的に農業を理解できる素晴らしい教材だと認識している。この教材を活用し、効果的な学習を展開しながら子供たちの農業に関する興味・関心を高めながらたくさんのことを理解するよう努めたい」と話した。
本取組みは、JAバンク食農教育応援事業の一環として2008年度から行われ、JAが全国の小学校へ寄贈している。
成澤教育長㊥に教材を手渡す佐藤専務㊧と佐藤常務㊨
湯田川温泉で水稲芽出し作業が最盛期
鶴岡市のJA鶴岡湯田川催芽施設で、温泉の余り湯を活用した水稲の芽出し作業が最盛期を迎えている。作業員らは手際よく種もみをお湯に浸していた。
湯田川温泉の余り湯を利用した芽出し作業は、江戸時代後期に同地区の大井多右衛門が始めたとされる伝統的な作業。今年は1日から作業が始まった。
湯田川温泉から催芽施設そばの水路に流される余り湯は、約30~32度と種もみの発芽には最適な温度である。
農家が持ち込んだ種もみ約8㌔を詰めた袋を湯に半日浸した後、水路に敷いた枕木の上に袋を並べ、むしろで覆い半日蒸して発芽を促す。
専用の機器を使った芽出しに比べ低コストであり、発芽が均一になり苗作りが楽になるメリットがあり、農家からは好評だ。
生産振興課の林真太朗耕種指導係長は「天候も落ち着いており、作業は順調に進んでいる」と話した。
今年は庄内一円から「はえぬき」「つや姫」「雪若丸」など約240㌧の作業を受け付けた。ピーク時は一日約26㌧の漬け込みを行う。最盛期は12日頃までで、作業は4月25日頃まで続く。
催芽施設で温泉の湯に種もみを浸す作業員
大泉育苗組合で令和7年度産米水稲播種作業始まる
鶴岡市寺田にある大泉育苗組合の施設にて、6日から水稲播種(はしゅ)作業が始まった。
同組合では1時間あたり1700枚播種できる設備を整え、組合員34人分の「はえぬき」「つや姫」「でわのもち」などの苗約3万枚を5日間で播種する。
初日の6日は、13名の作業員が整列播種機を取り囲み、「はえぬき」の種子を約5900枚の苗箱に播種した。
播種した苗はその日の夕方以降に各生産者に引き渡され、それぞれのハウスや苗代で育苗管理が行われる。
同組合は昭和59年に設立された寺田共同育苗組合の建物と事業を受け継いで設立され、今年で15年目を迎えた。
同組合の久下聡一朗育苗管理部長は「毎年少しずつ改善して、安定的で効率のいい播種環境づくりに努めてきた。培土の量や種子の状態、水分管理など厳密に行い、高品質の苗を生産者に届けたい」と話した。
協力して播種作業を行う組合員
SEADS(シーズ)第6期生入校式
鶴岡市立農業経営者育成学校「SEADS」(シーズ)で4月3日、第6期生の入校式が同市千安京田の同校で行われ、関係者ら45人が出席した。
県内外出身の20~40代の男女9人が、持続可能な農業の技術や経営を、座学と実習を通じて2年間学ぶ。
百瀬清昭校長は式辞で「本校は幅広い知識と技術を学び、農業経営のプロを目指す学校である。頻発する自然災害や緊迫する国際情勢など課題は多くあるが、夢がある・やり甲斐がある・役に立つという『3Y農業』を目指し、仲間とともに和気あいあいと楽しく学び、伸び伸びとチャレンジしてほしい」と激励した。
新入生を代表して新関ゆみさん(41)が「一度きりの人生、後悔の無いように生きるためにチャレンジしたい。これからの2年間、さまざまなことに真摯に取り組み、経験を積み重ね、仲間とともに過ごす実り多い日々の中で成長していくことを誓う」と決意を述べた。
新関さんは会社員をしていたが、農家である両親が味わった苦労と喜びを味わいたい、自分の力で農業経営にチャレンジしたいと思い入校を決めた。
同校は行政、JA鶴岡やJA庄内たがわ、教育機関、民間企業と連携して2020年4月に開校。昨年「新規就農 よろず相談所」を開設しており、研修開始はもちろん、就農後の経営安定化までをサポートしている。これまでに27人の新規就農者を輩出。
JA鶴岡はこれまで、産地視察や入校体験会に協力したほか、職員が講師となって農業経営やなどについて講義を行っている。
誓いの言葉を述べる新関さん
6期生の皆さん、ご入校おめでとうございます!
女性部第54回通常総会を開催
JA鶴岡女性部は3月21日、鶴岡市の農村センターで第54回通常総会を開いた。部員・関係役職員54人が出席した。
令和6年度の事業報告では、江戸川区民まつり、大産業まつりへの参加や女性フェスティバル、楽しい料理講習会などの取り組みが総括され、7年度も引き続き、地産地消運動や食農教育活動、地域伝統食の伝承を目的とした、高校生対象の伝統料理講習会に取り組むことを確認した。上程された議案は原案通り承認され、部員たちは来年度の事業に向けて気持ちを新たにした。
また役員改選では、渡部優子部長(大泉支部)の後任に石塚公美さん(前副部長、上郷支部)、副部長に佐藤雪子さん(再任、北支部)、佐久間悦子さん(新任、南支部)が選出され、新たな三役体制となった。
石塚部長は「部員の元気を活力に、新年度も楽しく頑張っていきましょう」とあいさつした。
JA鶴岡女性部は、昭和47年に設立され、部員数は344人。設立以来、防災活動や支援、フードドライブなどの活動を続けてきた。
現在は地産地消運動として、つるおか大産業まつりでだだちゃ豆ごはんの販売や、部員の健康増進を目的としたレクリエーション大会の開催、女性部員以外の方も気軽に交流できるように「生き活き塾」などを行っている。
挨拶をする新役員
青年部第54回通常総会を開く
JA鶴岡青年部は3月25日、JA鶴岡金融本店で第54回通常総会を開いた。青年部員・来賓・JA役職員ら約30人が出席。
2024年度の事業報告や役員改選など原案通り4議案が承認された。
小笠原隆道委員長は「24年度は継続して開催している事業の拡充を行い活動することができた。25年度も異常気象や担い手不足などの難しい課題はあるものの、青年部員で団結しJA鶴岡全体を盛り上げ、さらに地域農業の発展に寄与できるよう頑張っていこう」とあいさつ。
25年度も引き続き、東京都江戸川区の小学校での稲作特別授業や児童養護施設での野菜苗の定植と収穫物を使用した収穫感謝祭など、次代を担う子どもたちに食と農の大切さを伝える事業に取り組むことを確認した。
また役員改選では、委員長に小笠原隆道さん(西郷)、副委員長に斎藤嘉一さん(南)と小松紀之さん(上郷)が選出され、ともに再任となった。
あいさつする小笠原委員長
入組式で新規採用職員が決意を表明
JA鶴岡は4月1日、鶴岡市のJA本所で2025年度入組式を開き、新規採用職員7人の門出を祝った。
保科亙代表理事組合長が一人一人に辞令を手渡した後「毎朝のあいさつを大事にしてほしい。また、スティーブ・ジョブズの『Stay hungry,stay foolish.(どん欲であれ、やんちゃであれ)』という言葉を紹介し、常に新しい気持ちで業務にあたってほしい」と激励した。
新規採用職員を代表して長谷川拓海さんが「周りの方々と協力して課題を克服し、組合員の皆様のお力になれるように努力していきたい」と決意を述べた。
女性4人、男性3人がJA職員としての新たな一歩を踏み出した。
誓いの言葉を述べる長谷川さん
畜産部会2024年度総会を開く
JA鶴岡畜産部会は3月28日、農業振興センターで総会を開いた。部会員、関係者17人が出席し、2024年度の事業報告・収支決算や25年度の事業計画、役員改選など4議案全てを承認した。
事業報告では衛生・防疫対策の一環で消石灰の配布やJA庄内たがわとの協賛で「食肉消費拡大」運動を行い、防疫管理や飼養管理技術、出荷実績の向上に努めたことを報告。
25年度は生産と流通の計画化と共同化を促進し、防疫体制の強化とともに部会員の所得増大に向けて関係機関・団体と協力して事業を実施することを確認した。
役員改選では、部会長に佐藤眞一さん(米出)、副部会長に大戸晋さん(清水新田)を選び、ともに再任となった。
保科亙組合長は「24年度は物価高騰もあり、第13次農業振興運動計画で目標としていた農産物生産100億円を突破することができた。次年度は再生産可能な単価に期待をし、生産量を増やしてさらなる生産額を目指そう」と述べた。
長ねぎ専門部2024年度総会を開く
JA鶴岡長ねぎ専門部は3月25日、JA鶴岡振興センターで2024年度の総会と栽培講習会を開いた。部会員やJA職員約40人が出席し24年度の事業報告や役員改選など4議案が承認された。
渡部昌良司専門部長は「今年度を振り返ると豪雨や高温などの異常気象に悩まされ、例年にない栽培管理を求められた。このような年にもかかわらず、皆さんの努力で品質の良い出荷をすることができ、感謝申し上げる」とあいさつした。
24年度は露地ネギは育苗トラブルなどはなかったものの、7月の豪雨によって生育不良となったが、全国的に出荷量が少ない傾向があり高値での販売となった。軟白ネギでも7月の豪雨の影響を受け、また、生産者数や栽培面積の減少により出荷数量が減少したが高値での販売となり、販売額は23年度を上回った。
次年度に向けては、講師に庄内農業技術普及課の板垣氏を迎え、排水対策の徹底や酸素供給剤、土壌改良剤の有効活用を学んだ。
市場関係者からは「過酷な生産状況の中で品質の良いネギを出荷していただいた。次年度も安定した数量、安定した品質で生産を続けてほしい」と呼び掛けた。
役員改選では、専門部長に佐藤良さん(西茨)、副専門部長に冨樫幸喜さん(野中)が選出された。
共励会表彰も行われ、露地ネギ部門は阿達絢子さん(柳田)、軟白ネギ部門は大場智晃さん(下川上)と加藤光貴さん(湯野沢)、赤ネギ部門は小南善継さん(小京田)がそれぞれ受賞した。
あいさつする渡部専門部長
次年度より専門部長の佐藤良さん㊧と副専門部長の冨樫幸喜さん㊨
共励会表彰、受賞おめでとうございます!
次世代育成支援対策推進法ならびに女性活躍推進法について
次世代育成支援対策推進法の施行に伴う「一般事業主行動計画」
【事業計画】
全ての職員がその能力を十分に発揮し、安心して働き続けることができる雇用環境の整備を図り、仕事と子育てを両立させることが出来る具体的な取組を進めるため、次のように行動計画を策定する。
①計画期間
令和7年4月1日~令和12年3月31日
②計画内容
目標1:所定外労働を削減するため「ノー残業デー」を設定し実施する。
●令和7年4月より:部署ごとに一週間に1日の「ノー残業デー」を設定する。
●令和7年5月より:職場会議等で部署職員への周知と啓発、定着を図る。
●令和7年10月より:各部署の実施状況と課題を把握する。
目標2:子育て外出制度の利用者について、年間25名以上を目指す。
●令和7年4月より:職員へ子育て外出制度のメール周知を実施する。
●令和7年5月より:職場会議等で部署職員へ再周知を行い、利用促進を図る。
女性活躍推進法の施行に伴う「一般事業主行動計画」
【事業計画】
女性が活躍できる職場環境の整備を行うため、次のように行動計画を策定する。
①計画期間
令和7年4月1日~令和12年3月31日
②計画内容
目標1:管理職(課長級以上)に占める女性割合を現状の9.1%から15.0%以上にする。
●令和7年4月より:男女階層別に公正な評価基準となっているか検証し、必要に応じて見直しを検討する。
●令和7年10月より:階層別研修会等で管理職育成に向けた研修を実施。
目標2:年次有給休暇6日以上の単年取得率を70.0%以上にする。
●令和7年4月より:各部署における前年度取得状況を把握する。
●令和7年5月より:計画的な取得に向けた管理職への啓蒙と部署ごとの年次有給休暇の取得計画を策定する。
●令和7年11月より:各部署における上半期取得状況を毎年管理者に報告し取得推進を図る。