鶴岡地域良質米生産推進協議会が作柄検討会を開く
鶴岡地域良質米生産推進協議会は8月29日、作柄検討会を開いた。鶴岡市、生産者、JA鶴岡などの関係者39人が参加して稲の生育状況や刈り取り適期を確認した。
管内3カ所「はえぬき」「つや姫」「雪若丸」の展示圃を巡回した。耕種指導係が青籾歩合などを調査し、各圃場で取り組んでいる栽培方法や肥料高騰対策の試験状況を説明した。
今年は4月に断続的な降雨があり圃場準備が遅れ、田植え後5月下旬の低温、日照不足で生育が遅れ茎数が増えない状態だったが、6月に入り生育が持ち直した。中干から出穂にかけて7月は無降雨状態で経過し水の確保が難しい状況だった。管内では出穂が平年より3日程度早く、管内平均で「はえぬき」が7月27日、「雪若丸」が7月28日、「つや姫」が8月5日となった。㎡当たりの籾数は、「はえぬき」で多い、「雪若丸」でやや多い、「つや姫」で少ないと品種で差が出ている状態となっている。刈取り時期については、登熟進度が高温により早まっていることから適期刈り取りを行うよう呼び掛けた。
食料・農業・地域政策推進山形県要請集会に参加
山形県農協農政対策本部は、8月22日に食料・農業・地域政策推進山形県要請集会を開きました。
山形市のパレスグランデールには、県内JAから約600名の役職員が参加、当JAからは農政対代議員や職員25名が参加した。
初動5年間の構造転換集中期間における万全な施策を講ずること、令和の米騒動で不満と不安が高まり、備蓄米制度の堅持し米作りの継続に向けて再生産可能な適正価格の維持と県民の理解の醸成が不可欠なことから出席した県知事、県選出国会議員、県議会議員などへ、食料安全保障の確保、新たな水田・畑作政策の実現、適正な価格形成の実現に向けて法制化、共同利用施設の整備・更新予算を十分に確保することや、気候変動に対応した体制整備の支援等を実現するため、国へ強力に働きかけるよう要請した。
各組織代表者、消費者団体による意見表明の中で、米の安定供給に向けた持続可能な米政策、生産者と消費者両方に向けた支援等、各現場での窮状・想いを訴えた。
挨拶する折原会長
ガンバロー三唱する代議員・職員
大泉フェローズが「だだちゃ豆」の収穫体験を実施
山形県鶴岡市の農事組合法人「大泉フェローズ」は8月24日、同市布目の収穫体験圃場(ほじょう)で特産エダマメ「だだちゃ豆」の収穫体験イベントを開いた。
県内外から134人が参加し、同法人のベテラン農家からアドバイスを受けながら「白山」10株を収穫し、さやもぎを体験した。
親子で参加した同市の板垣さんは「昨年参加した際に食べた『だだちゃ豆』がとてもおいしくてまた参加した。今年も実が入っていておいしそう。また来年も来たい」と話した。
この日は多くの来場があり、受付開始から30分で終了となった。
小池貢代表理事は「例年になく多くのご来場をいただき、希望者全員にご案内できなかったことは誠に申し訳なく、深くお詫び申し上げる。次年度以降の課題としたい」と述べた。
同法人は大泉地区の農家77戸で構成し、米と大豆を生産・販売する同市最大の農事組合法人。大泉地区で特産の「だだちゃ豆」の魅力を広く知ってもらおうと9年前に収穫体験圃場を開設し、今年で10年目。同圃場では「白山」を8㌃栽培している。
収穫体験圃場
頑張って引き抜いたよ!
お父さんと一緒にできたよ!
「田川焼畑赤かぶ」伝統の山焼き作業を行う
JA鶴岡田川焼畑赤かぶ専門班は8月23日、鶴岡市田川地区の杉伐採地で恒例の山焼き作業を行った。
山焼きは、同地区特産の赤カブ「田川焼畑赤かぶ」生産にかかせない伝統的自然農法。土壌改良や防除効果がある焼畑農法にこだわり、毎年8月の炎天下に行われる。
杉枝の天地返し、下草刈り、延焼防止などの事前作業を終えた山の斜面上側から火をつけて焼く。炎熱の中、急な傾斜で燃え広がりを調整しながら約6時間の過酷な作業となるが、この杉の葉と枝の灰が大事な肥料となる。このあと山肌に基肥を散布して赤かぶの種を播く。
特産「田川焼畑赤かぶ」は10月上旬に収穫を迎え、パリッとした食感で辛味があるのが特徴だ。地元の漬物業者などへ出荷され、出荷数量は約3㌧を見込む。
「田川焼畑赤かぶ」は在来種で、秋に班員が種採取用の良いカブを選別して畑に植え替え、春に種を採取している。アブラナ科の野菜は交雑しやすいため、花が咲く前にネットをかけるなど交雑しないように注意しながら種の保存を行っている。
班員の栗本隆さんは「大工として55年、杉材は日本の住宅に欠かせない材料で、杉山の焼畑で栽培する『田川焼畑赤かぶ』の農法がそれぞれに有益であり、地域の伝統と未来をつなぐ重要な役割を果たしている。暑さと戦いながらの大変な作業だが、この農法と地域の環境を守り、次世代に残していきたい」と話した。
急な斜面での過酷な作業
大泉枝豆直売所の営業終了日について
連日多くのお客様よりご利用をいただいております大泉枝豆直売グループが運営する枝豆直売所ですが、今シーズンは8月29日(金)をもちまして営業終了とさせていただきます。
今年もたくさんのご利用を賜り関係者一同お礼申し上げます。
大泉枝豆直売グループ
会長 菅原 ふみ子
ミニトマトの目揃い会を開く
JA鶴岡ミニトマト専門部は8月20日、鶴岡市のJA西郷選果場でミニトマトの目揃い会を開き、生産者約80人が参加した。
ミニトマトは、JA鶴岡の最重点品目に位置づける園芸品目の1つ。部員数は153人、栽培面積は約17.0㌶。出荷数量は約587㌧を見込む。
JAの園芸指導係はサンプルを示して出荷規格や出荷時の留意事項を説明した。特に、へた枯れのある果実は、へたを取り除いて出荷することやカビ果の発生を防ぐため、収穫後の水洗いを避けることなどの注意点を確認。
JAの販売係は「高温により他競合産地の出荷が少ない状況にあり、9月以降の高単価も期待できる。厳しい栽培環境だが、品質の良いミニトマトを1㌜でも多く出荷してほしい」と呼び掛けた。
出荷は8月中旬から開始し10月中旬にピークを迎え、11月まで続く。
サンプルを確認する生産者
だだちゃ豆収穫最盛期 大泉枝豆直売グループ
JA鶴岡管内で特産エダマメ「だだちゃ豆」の主力品種「白山」の収穫が始まった。
今年は過去2年の気候の影響による種子の確保や発芽不良、7月の記録的高温少雨など難しい栽培環境だったが、その後の好天により生育は回復し、食味も例年以上に良好。
同グループ会長の菅原ふみ子さんは「厳しい栽培環境の中だったが、おいしい『だだちゃ豆』ができた。会員が栽培した新鮮でおいしい『白山』をぜひ食べてほしい」と話した。
JA鶴岡女性部大泉支部の大泉枝豆直売グループで運営する大泉だだちゃ豆直売所(JA鶴岡中央支所駐車場内)には、「白山」の出荷を待ちわびた買い物客が県内外から訪れ、連日行列を作っている。
直売所は7月にオープンし、「小真木」「早生甘露」「甘露」「早生白山」「白山」の5品種を取り扱う。8月末頃まで毎日朝8時30分から12時頃まで営業し、売り切れ次第終了となる。価格は、1袋(600㌘)と枝付き1㌔束いずれも900円(税込み)。お問い合わせはJA鶴岡大泉枝豆直売グループ(☎0235-29-7865)まで。
「白山」の選別作業をする菅原会長
保育園に「だだちゃ豆」をプレゼント
JA鶴岡青年部大泉支部は8月8日、鶴岡市のたがわこども園に特産のエダマメ「だだちゃ豆」を贈呈した。
「だだちゃ豆」のかぶり物をかぶった渡部政弘支部長と青年部員2人が、袋詰めした「甘露」5㌔を園児に手渡した。贈呈した「だだちゃ豆」はすぐにゆでて給食で提供される。
渡部支部長は「真心を込めて作った『だだちゃ豆』をたくさんたべてほしい」と話した。
伊藤直樹園長は「子どもたちが喜んでくれるので大変うれしい。おいしい『だだちゃ豆』を小さい頃から食べられる幸せを感じてほしい」と話した。
同支部の部員が栽培した「だだちゃ豆」を食べて暑い夏を元気に過ごしてもらいたいと始まった取り組み。
また、地域農業に対する関心を高めてもらおうと毎年市内の保育園などに贈っており、今年で21回目となる。
だだちゃ豆のプレゼント
だだちゃ豆について話す渡部支部長㊥
特産「だだちゃ豆」を観光客にPR!
生産者団体と鶴岡市、JA鶴岡で構成する鶴岡地域だだちゃ豆生産者組織連絡協議会は、「だだちゃ豆の日」の8月8日、鶴岡市加茂水族館で旬を迎えた特産エダマメ「だだちゃ豆」の試食を来館者約400人に振る舞い、おいしさをPRした。
生産者と市役所、同JA職員が、市立加茂水族館の駐車場で「8月8日はだだちゃ豆の日、鶴岡特産の『だだちゃ豆』をどうぞ」と声を掛け、ゆでた「だだちゃ豆」が入ったカップを来館者に手渡した。
試食した人たちは「香りが良く、甘くてとてもおいしい」「購入してもっと食べたい」と笑顔で話していた。
同協議会で生産者の佐藤英成さんは「実際に試食した人たちが笑顔で食べているところを見て、元気をもらえた。おいしい『だだちゃ豆』をこれからも作り続けたい」と話した。
「だだちゃ豆の日」は、鶴岡市内の農家らで組織する同協議会が2011年に制定。「だだちゃ」が庄内弁で「お父さん=パパ(88)」を意味することと、1さやに2粒入った豆の形が数字の8に似ていることにちなんでいる。お盆に向けてこれから出荷最盛期を迎えるこの時期にPRしている。
2024年JAバンク山形県表彰で県内第2位を受賞
JA鶴岡は8月6日、「2024年JAバンク山形県表彰」の「機能発揮の土台」部門で県内第2位の成績を収め、表彰された。
同表彰は、農林中央金庫山形支店が今後注力していくべき指標項目ごとに表彰するもので、JA活動を後押しすることを目的に行っている。部門は「農業」、「くらし」、「機能発揮の土台」の3部門で、それぞれ上位3位まで表彰される。
今回表彰された「機能発揮の土台」部門の評価基準は、収益性と効率性を判定するOHR(全事業管理費率)の低減幅や業務効率化(非対面チャネル)の取組状況、資格取得等による人材育成への取組等の総合的な合計値から、JA鶴岡が第2位となる高い評価を得た。特に、同部門内でアプリ普及率では県内トップの好成績であった。
表彰状を受け取った保科亙組合長㊧と農林中央金庫山形支店津久井勝之副支店長㊨