令和7年度総代研修会を開催
JA鶴岡は12月24日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で総代研修会を開催し、関係者約270人が出席した。
保科亙組合長は「今年一年、鶴岡市農協の主要農産物はみなさんの努力によって総じて良い状態で終わることができた。上半期決算では国債の損切によるマイナスはあったが、それを除けばかなり良い水準で推移することができた。残りの期間、さらに手綱を引き締めて頑張っていきたい。また、第14次地域農業振興運動計画の策定や中期経営計画の策定を進めており、今後座談会で示し総代会での承認に向けてよろしくお願いしたい」とあいさつした。
研修会では株式会社日本農業新聞代表取締役社長の田宮和史郎氏による「日本の農業を取り巻く現状と課題について~この10年で農業・農村は劇的に変わる~」と題した講演が行われた。
田宮氏は講演の中で「日本農業の三大課題として「人手不足」「気候変動」「コスト高」に直面している。今後10年間で過去半世紀を上回るような大変革が訪れ、農業の法則そのものが変わる。AIやアグリテックとの関わりが重要であり、再生型農業やドローン活用、バイオスティミュラントの導入などにも目を向けなければならない。我が国の農業には二つの未来があり、農地の維持を最優先するのか、高付加価値農業を実現するのか農家の判断が必要となる。今こそ「学び」と「テクノロジーの取り込み」が重要であり、自らの手でどんどん稼ぎ、価値ある農業を実現しよう」と述べ、農業の将来を考える有意義な研修会となった。
世界的な事例を交え、課題解決の方向性について言及
講演する田宮和史郎氏
軟白ねぎ目揃い会を開く
JA鶴岡長ねぎ専門部は12月12日、鶴岡市のJA北部集出荷場で軟白ねぎの目揃い会を開き、生産者とJA職員ら約40人が参加した。
佐藤良専門部長は「出荷のスタートが例年よりも遅れているが、高品質な軟白ねぎを1㌜でも多く出荷できるよう頑張ろう」とあいさつした。
生育は夏場の高温少雨により、軟腐病の発生はあるが、品質は良好。
JAの園芸指導係が資料とサンプルを用いて、等級区分や階級基準、調整・箱詰め時の注意点などを説明した。
JA販売係は「12月から販売の態勢は準備ができているので、出荷できるチャンスがあれば1日でも早く、1㌜でも多く出荷してほしい」と呼び掛けた。
また、市場関係者は「全国的に軟白ねぎは順調な出荷となっているが、『雪中軟白ねぎ』を売っていきたいのでたくさん出荷してほしい」と話した。
軟白ねぎは同専門部員67名で生産し、出荷数量は24000㌜を見込んでいる。1月末~2月に出荷のピークを迎え、3月いっぱいまで続く予定だ。
サンプルを確認する生産者
ハボタン目揃い会を開く
JA鶴岡ハボタン専門班は12月4日、北部集出荷場で正月飾りなどに使われるハボタンの目揃い会を開き、生産者ら約20人が参加した。
同専門班の佐藤孝班長は「いよいよハボタンの出荷が始まるので、高品質なハボタンを出荷できるように頑張っていこう」とあいさつした。
JAの園芸指導係は階級の変更点や規格など出荷の際の注意点を伝えた。参加者は、サンプルで色づきやバランスなど規格を確認し、草丈や緑葉の残し方、曲がりなどを共有した。
夏場の高温により病害虫被害があったが、生産者の努力で秋以降は順調に育ち、出荷を迎えた。
販売係は、「選果場の荷受け体制は万全に準備している。需要は高まっているので1本でも多く出荷してほしい」と呼び掛けた。
今年は班員23名で栽培し、51万本の出荷を見込んでいる。
サンプルを見せ規格の説明をする佐藤班長
アルストロメリア目揃い会を開く
JA鶴岡アルストロメリア専門部は12月1日、鶴岡市のJA北部集出荷場でアルストロメリアの目揃い会を開いた。生産者と関係者ら約20人が参加した。
同専門部の上野善光専門部長がサンプルを見せながら等・階級ごとの出荷規格基準や出荷調整の注意点などを説明した。
夏の高温により株疲れが見られ、秋の出荷開始は少し遅れた状況であったが、秋以降は気温が早めに低下したこともあり、現在の生育は順調。
上野専門部長は「各部員のハウス管理状況が良くなってきており、高品質なアルストロメリアを市場に届けられそうだ。今週氷点下になるようだったので、暖房機やヒートポンプなどで温度の調整も行ってほしい」と呼び掛けた。
JAの販売係は「現在、堅調な相場で推移しているので、12月も引き続き、1㌜でも多く出荷してほしい」と話した。
アルストロメリアは通年を通して出荷されており、4月~5月頃に最盛期を迎える。今年度は専門部員22人で生産し、出荷量170万本、販売高1億6000万円を目指す。
アルストロメリアの出荷基準を説明する上野専門部長㊥
青年部がひばり保育園へ新米を贈呈
JA鶴岡青年部は12月4日、鶴岡市下川のひばり保育園に部員が生産した新米170㌔を贈った。
委員長の小笠原隆道さんと副委員長の齋藤嘉一さん、小松紀之さんが同保育園を訪れ、「はえぬき」「つや姫」「雪若丸」「コシヒカリ」「ひとめぼれ」の5品種の新米を園児へ手渡した。
贈呈式ではサンタクロースに扮した盟友が登場すると園児からは大歓声が起き、贈呈されたお米の品種を当てるクイズや、30kg袋の重さを体験したり、終始笑顔が絶えない楽しい時間になった。
小笠原委員長は「部員が愛情込めて作った新米をたくさん食べて大きくなってほしい」と話した。
青年部では米消費拡大事業の一環で、鶴岡産米のPRと社会貢献の一助になればと、児童施設などに新米を届ける取り組みを2002年から毎年行っている。
サンタクロースに扮して登場!
お米おも~い!!
いっぱい食べて大きくなってね!
スポーツ大会を通じ青年部員の交流を深める
JA鶴岡青年部は11月24日、鶴岡市山田にあるJA鶴岡だだちゃアリーナ(鶴岡市屋内多目的運動場)で支部交流スポーツ大会を開いた。
この大会はJA鶴岡青年部に所属する青年部員が一同に集い、親睦と連帯・交流を図る目的で開催しており、昨年に引き続きJA鶴岡だだちゃアリーナでの開催は3回目。
部員21人が参加し、3チームに分かれ、総当たり戦で「キックベース」を行った。
スポーツを通じて他支部の部員との交流を深め、和気あいあいとプレーを楽しんだ。
チームごとに分かれて、プレー開始!
狙いを定めて、投球!
白熱したプレーが繰り広げられました!
結果は以下の通り。
優 勝:大泉・西郷支部(合同チーム)
準優勝:上郷・大山支部(合同チーム)
3 位:南・北支部(合同チーム)
MVP賞:梅田昂一さん(南支部)
HR賞:鈴木勝さん(大泉支部)
優勝カップを受け取る大泉・西郷支部(合同チーム)の阿部さん
みんなで楽しく体を動かしました!
女性部レクリエーション大会で身体も心もポカポカ
JA鶴岡女性部は11月30日、鶴岡市農村センターでレクリエーション大会を開き、女性部員やJA職員ら71人が参加した。
「仲間と楽しく動こう。自分の身体に向き合い、気づきを深めるひととき。最後はゆったりストレッチで調整」と題し、たかだてスポーツクラブ事務局長の荻原恵美さんを講師に招いた。
当日は、女性部員とJA職員合同の4チームによる対抗戦形式でゲームを実施。ボール運びリレーやタオル相撲、伝言ゲームなどを通して、支部や年代の壁を越えた交流を深めた。
このほか、音楽に合わせたダンスや、タオルを使った有酸素運動で楽しく体を動かし、運動後にはストレッチで全身をゆっくりとほぐした。
同女性部では、例年、部員の健康増進と交流を目的に軽スポーツ大会として競技を行ってきたが、近年はレクリエーション大会として健康講座を企画している。
荻原さんの指導のもと楽しく全身を動かした
ボール運びリレー
タオル相撲
かがやき講座で笑顔あふれるおこし作り
JA鶴岡女性部上郷支部は12月4日、鶴岡市上郷コミュニティーセンターで本年度2回目の「かがやき講座」を開き、部員24人がおこし作りを楽しんだ。
女性部上郷支部の佐藤敏子支部長が今年も講師役を務め、参加者は支部長の指導のもとおこし作りに挑戦した。佐藤支部長は「鍋に材料を入れたら、焦がさないように手早くかき混ぜるのがポイント」と説明。
参加者は、鍋にサラダ油と水あめを入れて火にかけ、焦げ付かないよう注意しながらポン菓子を加え、手早く混ぜ合わせていた。
毎年大好評の企画でリピーターも多く、この日も白砂糖と黒砂糖の2種類のおこしが出来上がった。参加者は「毎年楽しく参加している。手作りのおこしはやっぱりおいしさが違う。孫も出来上がりを楽しみに待っている」と話した。
固まらないよう手早くかき混ぜる参加者
みんなで分担しながら手際良く容器へ
昔ながらの手作りおこしが完成!
吉村県知事へ松くい虫被害対策に関する要請書を提出
11月28日、JA鶴岡の保科亙組合長、JA庄内みどりの田村久義組合長、JAそでうらの五十嵐良弥組合長が連名で、山形県の吉村美栄子県知事へ松くい虫被害対策に関する要請書を提出した。併せて、庄内開発協議会の佐藤聡鶴岡市長が「松くい虫被害対策の強化について」の要請書を提出した。
庄内砂丘地の防風防砂林によって海からの強風・砂の飛散を防ぎ、農地や家屋を守ってきたが、その防風防砂林の松枯れ被害が甚大となっている。
メロンをはじめとする農業への影響や倒木による2次被害で道路や農地、電線、ハウス施設など生産者や市民の安全面が懸念されていることを報告。
保科組合長は「当JA管内では倒木による人身事故も発生してしまった。昔、松が無かった時代には砂で家が埋まったことから、松を植林し今の状況となっている。この松が無くなった時のことも含め検討いただき、十分な措置をお願いしたい」と要請した。
同日、吉村知事はJAそでうら管内の松枯れ・松くい虫被害の現場を視察し、現状を確認。被害の深刻さを認識した。
吉村知事は「海岸林の再生を重視し、伐採と植栽の順序や抵抗性の高い樹種の導入、既存植栽の見直しなどを検討しており、鈴木農林水産大臣や林野庁にも要望している。また、県主導の新プロジェクトの立ち上げも検討している」と述べ、国・県・市町村の連携をはかり、関係者と一体となって取り組んでいくことを話した。
現地視察する吉村知事㊧と説明する五十嵐組合長㊨
要請書提出(左から保科組合長、五十嵐組合長、吉村知事、田村組合長)
庄内開発協議会の要請書提出(左から矢口明子酒田市長、佐藤市長、吉村知事、髙橋務遊佐副町長)
女性部西郷支部が旬の農産物を寄贈
JA鶴岡女性部西郷支部は11月13日、鶴岡市内の特別養護老人ホームしおん荘、養護老人ホーム思恩園、児童養護施設・七窪思恩園に、西郷産の冬野菜をプレゼントした。
メロンやカボチャ、キュウリ、ナスなど西郷産の旬の農産物を寄贈する「メロン一粒運動」は、1976年から西郷婦人会が社会福祉への貢献を目的に始め、2014年から女性部西郷支部と合同で取り組んでいる。2021年度をもって西郷婦人会が解散したことから、女性部が活動を引き継ぎ、同支部の部員の家庭で収穫した農産物を寄贈している。冬野菜の寄贈は、西郷婦人会の活動だったため、女性部で取り組むのは今年で4回目となる。
伊田貴子支部長は「部員のみなさんよりご協力いただき、とれたての新鮮野菜をたくさん寄贈することができた。旬の野菜を食べて、元気に過ごしてほしい」と話した。
七窪思恩園では、女性部員らが玄関前で出迎えた職員に農産物を手渡した。
寄贈された農産物は、施設の食事として利用者に提供される。
部員の愛情たっぷり旬野菜たくさん集まりました。
農産物を食べて元気に過ごしてください。
入居者さんも大喜び!











































