園芸品目研修会で栽培のポイントを学ぶ
JA鶴岡は1月17日と18日、園芸品目の生産拡大を目的とした園芸品目研修会を大泉支所と農業振興センターで開き、農家28人が出席した。
推奨品目のミニトマト、サヤインゲン、加工用キャベツ、直売所での出荷について、既存のハウスを活用すれば設備投資が少ないなどの利点や、粗収入見込み額などを紹介。JA指導員が栽培マニュアルを使って、品種の特徴や栽培方法、出荷の流れなどを説明した。
各品目の生産者が取り組み事例を発表。直売所に出荷している生産者は「お客さんの立場で欲しいものを考えながら、少量多品目で生産している。店舗によって客層が違うため、出荷する野菜を変えている。生産者同士で情報交換や交流ができるのが励み。一緒に頑張る人が増えたらうれしい」と話した。
園芸特産課の石黒課長は「今年で5年目の開催で、毎年新規チャレンジにつながっている。メロン、エダマメに続く、ミニトマトを園芸品目の柱としていきたい。この研修を生かしてぜひ新たな品目栽培に取り組んでほしい」と期待した。
生産者の取り組み事例を学ぶ参加者
最新技術と販売情勢を学ぶ/新春稲作研修会
大泉支所では1月18日に平成30年新春稲作研修会を開き、管内の農業者50人が出席して2つのテーマを学んだ。
この研修会は、稲作に関する最新技術や農業情勢などを学ぼうと、大泉支所生産組合長会、大泉カントリー利用組合、農事組合法人大泉フェローズの共同開催で毎年開催されており、今年は大泉支所認定農業者会も共催団体に加わり参加を呼び掛けてきた。
一つ目の研修では、春作業における低コスト新技術として注目を集める「密苗」「密播」についての試験結果や特徴などについて菅原隼希指導員が解説した。特に「密播」技術については、管内で普及しているクボタ製の既存田植機と播種機が利用できるため初期投資がほとんどかからず、苗箱枚数や労力も半減近くにまで抑えられる効果が期待できるとあって、参加者から大きな注目を集めていた。
続いて池田順一営農部長が「現在の米情勢と今後の見通し」と題して講演し、鶴岡産米については「売り先が確定している割合が全体の70%ほどあり、すでに平成30年産米の商談が始まっている。米価は当面大きく下がることなく安定すると見ているが、引き続き、作った人の努力が報われる米価となるよう交渉にあたりたい」と説明した。
また、大泉管内で推進している業務用米「つくばSD1号」については、「調査によると大手コンビニのおにぎりは、年間で国民一人当たり18個消費されている。それほど外食・中食に向けられる米は国内で需要がある。「つくばSD1号」の取引先からも現在の2倍あっても確実に売れると言われている。量は交渉の力になる。ぜひ取り組んでいただきたい」と参加者に呼びかけていた。
ヨガで心身ともにリフレッシュ/女性部南支部
JA鶴岡女性部南支部は17日、鶴岡市の南支所を会場に健康教室を開き、部員やJA関係者20人が参加した。
鶴岡市在住で体幹トレーナーの五十嵐まゆみさんを講師に迎え、ヨガを取り入れた軽体操に挑戦。
はじめに、心地よい音楽が流れる会場で体のゆがみをチェックしながら、冷え性で足の感覚がない、猫背が気になるというような健康への悩みが参加者から挙げられた。五十嵐さんは「知らず知らずのうちに体に負荷がかかる動作をしているので、これから行う軽体操をぜひ日常生活の中に取り入れて、いくつになっても動ける体づくりをしてほしい」とよびかけた。全身をゆっくりほぐしてから体がゆがまない起き方やヨガでスリアナマスカと呼ばれる太陽礼拝のポーズを実践し、体操で血流をよくしながら体のゆがみの原因である老廃物を排出し、心身ともにリフレッシュした。
事業協力業者新年賀詞交換会 今後の運営と地域農業へ支援を
JA鶴岡は12日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で事業協力業者新年賀詞交換会を開いた。関連業者・団体、役職員約200人が出席した。
佐藤茂一組合長は「昨年は、環太平洋連携協定(TPP)、経済連携協定(EPA)、農協法の改正など国内外を問わず農業や農協のあり方に影響を及ぼす出来事があった。
JA鶴岡では、生産者の所得向上や地域に根差した協同組合としての存在意義発揮に向けた自己改革に取り組んでおり、御来場の皆さまには、今後ともJA鶴岡の運営と地域農業についてご支援をお願いしたい」とあいさつ。
続いて、皆川治鶴岡市長より鶴岡市農業の今後について講話が行われた。
その後、出席した皆さまの発展と地域農業の振興を祈念し乾杯した。
干支の手芸講習会 女性部大泉支部虹の部会
JA鶴岡女性部大泉支部虹の部会は12月19日、鶴岡市のJA鶴岡大泉支所で手芸講習会を開いた。部員8人が参加し、来年の干支である「犬」をモチーフにした押絵とお手玉を作った。
押絵ではスポンジウレタンの型を和紙でくるみ、ボンドで一つ一つのパーツを貼り合わせてふっくらとした立体的な絵に仕上げた。お手玉では体のパーツ部分の布に綿をつめて縫い合わせ、顔のパーツを付け、作った座布団にのせて完成させた。
参加者は「同じ型で作っても一つ一つの作品の表情が違ってかわいい。家の玄関に飾ってお客様にも楽しんでもらいたい」と話した。
真剣な表情で押絵を作る女性部員
完成したお手玉を前にほほえむ女性部員
立派な押絵が完成した
歯と口腔の健康づくりを学ぶ あぐりセミナー
JA鶴岡は12月15日、鶴岡市農村センターで第4回JAあぐりセミナーを開いた。市民24人が参加。一般社団法人山形県歯科医師会の前常務理事で、東根市の江場歯科医院の星川知佳子院長が「歯と口腔の健康づくり 口から始まる健康やまがた」と題して講演した。しっかりかんで食べることで肥満になりにくいことや、認知症との関わり、セルフケアの重要性について話した。体操や、顎関節症や肩こり予防に効くさとう式リンパケアも実践した。
星川院長は「お口の中の変化は全身状態のバロメーター。歯科医院は、治療のために行くだけでなく、健康づくりのためにいくところ。生涯に亘って歯と口の健康を保っていくために、かかりつけの歯科医を持とう」と話した。
参加者は「口腔ケアの大切さを感じた。自分でできることはやって健康長寿を目指したい」話した。
JAを知ってもらうことを目的とした「JAの時間」では、JA職員が同JAが運営する居宅介護支援事業や、デイサービス、ショートステイ、福祉用具貸与事業を紹介した。参加者は「これから介護が必要になってくるので参考になった」と話した。
歯と口腔の健康づくりについて講演する星川氏㊧
さとう式リンパケアを実践する受講生
お正月飾りを作ろう/女性部南支部
JA鶴岡女性部南支部は17日、南支所を会場にフラワーアレンジメント講習を開き、部員やJA関係者をはじめ19人が参加。
酒田市内在住の長堀みさこさんを講師に迎え、正月飾り作りに挑戦した。
はじめに参加者たちは、古代米の稲わらを使ってしめ縄作りを行った。縄ないをしたことがない参加者がほとんどで、長堀さんからアドバイスを受けながら、左よりの3本よりで直径3センチほどの本格的なしめ縄を完成させた。
その後、松ぼっくりやクルミ、トウガラシ、綿花などで周りを装飾し、モダンな正月飾りに仕上げていた。
縄の高さが均一になるように作業を進めます。
個性豊かな作品が完成しました!
ライフプランの立て方と家計簿記帳のコツを学ぶ
JA鶴岡は12月15日、鶴岡市のJA鶴岡農業振興センターで「ライフプラン、家の光家計簿セミナー」を初めて開いた。
一般社団法人家の光協会北海道東北普及文化局の廣井禎普及文化次長が、ライフプランを立てることの重要性について講演。「家の光」12月号付録の家計簿の特徴や、老後の生活費、介護費用などを紹介した。費用の分類方法を確認しながら、家計簿練習シートに記入し、収支日記の付け方を練習。パソコン版「家の光家計簿」ソフトの使い方についても学んだ。
廣井次長は「家計簿をつけることが目的ではなく、ライフプランや自分の夢の実現に近づけるためのツール。予算を立て、決算をして現状を把握することも大事。家の光家計簿をぜひ活用してほしい」と話した。
参加者は「家計簿記帳では予算や決算を立てたことがなかった。自分のやりたいことを書き出して、実現のために家計簿を生かしていきたい」と話した。
家の光家計簿の記帳方法について学ぶ受講生
大泉支所で「18年産つくばSD1号」の生産者説明会を開催
大泉支所、上郷支所の18年産つくばSD1号生産予定者を対象とした生産者説明会を12月14日に大泉支所で開き、42人が参加した。
はじめに米穀畜産課の菅原隼希指導員から16年・17年産「つくばSD1号」の生産実績について、17年は天候不順にもかかわらず平均収量が10㌃当たり約630㌔と高く、JA鶴岡管内のほかの主力品種よりも多収だったと説明があった。その後、種子や生産資材の供給元である住友化学株式会社の六反田琢氏が「コメ情勢・SD1の進む方向」と題し、全国の生産委託方式で栽培した各産地の情勢・動向を説明。「18年以降を見すえ、実需に結びついた業務向けSDシリーズの作付けにJA鶴岡と一丸となって取り組みたい」と話した。
今年度の総括と次年度へ向けた課題を確認する生産者ら
各産地の情勢を説明する住友化学:六反田氏
女性正組合員研修会を開く
JA鶴岡は12月13日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で、女性正組合員研修会を開いた。女性正組合員・役職員約80人が参加した。
この研修会は、女性のJA運営参画をめざし、女性正組合員を対象に初めて行われた。
研修は、JAいわて花巻理事の髙橋テツ氏を講師に迎え、「女性の力をJAの運営に生かす 今、できることは?」と題し女性部と協力し産直事業を設立したことや食品加工での取り組みなどを紹介した。これまでの経験から感じた組織活動のすばらしさや、次世代につなげていく役割があること、農業を楽しんでもらいたいことが伝えられた。
その後の研修では、阿部昭裕参事が情勢報告として、農協改革による改正農協法の内容や政府の狙い、同JAの自己改革実現に向けて中期経営計画・第11次地域農業振興運動計画を実践している事を伝え、1人ひとりの願いを協同の力で実現していこうと締めくくった。
その他、福祉事業の紹介や休憩・ティータイムではデザートビュッフェを設け参加者同士が交流した。
髙橋氏の取り組みから女性参画について学ぶ参加者