生産組合長会 第46回通常総会を開く
鶴岡地域農村集落代表者会議・鶴岡市農業協同組合生産組合長会は11日、鶴岡市のJA農業振興センターで第46回通常総会を開いた。関係者約70人が出席。
2017年度事業報告と収支決算、18年度計画や役員選任などを承認した。
事業報告では、6月の低温、8月中旬以降の日照不足など登熟条件が不利な中、作況指数100、一等米比率99.5%、タンパク質含有率は低い傾向で良食味米を生産することができたことや、生産者・農業団体・行政が一体となって「生産の目安」に取り組んで行くことが報告された。
18年度は、よりニーズに合致し価値の高い鶴岡産米をどのように生産していくかを重要な課題とし、各種事業に取り組んでいく。
役員選任では、新会長に佐藤圭介さん(同市中山)、副会長に佐藤一輝さん(同市中橋)を選任した。
挨拶をする佐藤圭介新会長(左)と役員の皆さん
けさらん愛、愛サービスが福祉施設で草むしりのボランティア
JA鶴岡助けあいの会「けさらん愛、愛サービス」は4月7日の早朝、鶴岡市のJA鶴岡げんき館デイサービスセンターとショートステイ愛あい館で、草むしりなどのボランティア活動をした。
「けさらん愛、愛サービス」の協力会員は2班に分かれ、小雨が降る中、げんき館の畑の草むしりと、愛あい館の花壇の草むしりと土づくりをした。今後は、愛あい館の花壇に花植えのボランティアをする予定。
けさらん愛、愛サービスは、地域の高齢者福祉を目的に1998年に設立された助け合い組織で、会員数は37人。組合員家族を対象にしたミニデイサービスや、手作り弁当の配食サービスなどの活動をしている。
げんき館で畑の草むしりをする部会員たち
愛あい館で花壇の土づくりをする部会員たち
湯田川催芽場 芽だし作業 安全祈願祭を行う
JA鶴岡米穀畜産課は2日、鶴岡市のJA鶴岡湯田川キャッシュサービス脇の催芽場と同地区にある由豆佐賣(ゆずさめ)神社で安全祈願祭を行い、温泉を利用した伝統の芽だし作業が始まった。
湯田川温泉の廃湯を利用して種籾を発芽させる芽だし作業は、江戸時代後期の1848年に旧湯田川村の大井多右衛門が始めたとされ、同神社には功績をたたえる石碑が残されており、毎年作業の始まりに合わせて豊作と作業の安全を祈願している。
催芽場には、庄内地区をはじめ、新潟県などから約230㌧の種籾が順次持ち込まれる。8㌔程の種籾を入れた袋は12時間ほど浸した後、枕木の上で半日ほど蒸すことで発芽が促進される。
作業は4月いっぱい続けられ、10日~14日頃にピークを迎える。
作業の安全と豊作を祈願した関係者
女性総代・女性部・青年部・新規就農者合同座談会を開く
JA鶴岡は20日、鶴岡市のJA鶴岡大泉支所で、女性総代・女性部・青年部・新規就農者合同座談会を初めて開いた。関係者・役職員約60人が参加した。
この座談会は、毎年3月上旬に各集落で実施している下期集落座談会とは別に、より多くの声を募る為に女性総代・女性部員・青年部員・新規就農者を対象として今回初めて行われた。
佐藤茂一組合長はあいさつで、JA鶴岡の自己改革やエダマメ共選事業への取り組みなどを話し、組合員の意見・要望は組合にとって「宝」であり、より多くの意見・要望をいただくことがJAの発展に重要であると参加者に呼び掛けた。
その後、阿部昭裕参事が「2017年度の決算見込み・事業別取り組み」「18年度の事業計画」などを報告し、JAのお知らせ事項を関連部署の職員が説明した。
資料説明後の質疑・意見交換では、カントリーエレベーターなど共同乾燥施設の運営方針と再編計画、エダマメの共選事業、ミニトマトのパッケージセンターや新規就農者への支援、JAの事業損益の今後の見通し、女性部活動に関する質問など多くの意見が出され、佐藤茂一組合長を始め、関係部署の職員が回答した。
質問や意見を述べる参加者
あぐりセミナーで昔ながらの豆腐づくり
JA鶴岡は3月16日、鶴岡市農村センターで第5回JAあぐりセミナーを開いた。市民36人が参加した。鶴岡市のいとうファーム代表取締役社長の伊藤稔さんを講師に、講話と昔ながらの豆腐づくりを体験した。
前日に水に浸しておいた大豆をミキサーにかけて布でこしながら豆乳に加工。鍋に入れてかき混ぜながら煮た後、にがりを加え型に注いで固めた。参加者は「いい香りがする」「おいしい」など出来たての味を楽しんだ。
講話では、大豆と日本の食文化の関わりや、伊藤さんが全国の小学校で、大豆から学ぶ命の大切さについて教える取り組みについて紹介した。
JAの事業を紹介するJAの時間では、旅行事業や食材宅配、セレモニーなど、幅広い事業を取り扱う生活課を紹介した。
参加者は「手作り豆腐は手間かかるけど、食べてとてもおいしかった」と話した。
伊藤さんから豆腐作りのコツを聞く参加者。
大豆栽培について紹介する伊藤さん(中央)
産直館 新名称「もんとあ~る」に決まる
JA鶴岡が運営する直売所「産直館」の新名称が「もんとあ~る」に決まった。
新名称は全国から一般公募された2249点の中から鶴岡市在住の本間孝夫さんが考案した名称が採用された。16日に鶴岡市のJA鶴岡大泉支所で表彰式が行われた。
産直館という店名は、産直施設の総称として捉えられる事もあり、今年が15周年を迎えることから名称変更を企画した。
新名称は管内の方言である庄内弁で「山ほどある」を意味する「もんとある」に由来。地元の野菜や果物が山のように豊富にある直売所をイメージすることから採用された。
表彰された本間さんは「喜びと責任を感じている。名前にふさわしい施設になってもらいたい」と話した。
なお、最終選考に残ったほか4点の作者、原田あさみさん(神奈川県小田原市)、藤野智子さん(山形県鶴岡市)、吉村健二さん(埼玉県狭山市)、小寺光雄さん(愛知県名古屋市)にも米「つや姫」などの記念品が贈られた。
名称に続きロゴについても公募が始まっており、夏ごろには新名称でのリニューアルオープンを予定している。
表彰された本間孝夫さん(右)と佐藤茂一組合長
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2018年産米種子の温湯消毒が最盛期 大泉育苗組合
鶴岡市大泉地区の大泉育苗組合では2018年産米水稲種子の温湯消毒作業が最盛期を迎えている。
3月初旬から作業が始まり18年度は過去最高数量の約13㌧が申し込まれ、一日に1㌧超える消毒作業が中旬頃まで行われる。
品種別に色分けされた袋に入れた種子を60度の温水に10分間浸し消毒、その後冷却、脱水、風乾後各生産者へ順次届けられる。
同育苗組合は、農薬成分を減らした安全安心な米の生産、販売に取り組むため、農薬を使わない温湯消毒を12年より始め、主に大泉地区の組合員が利用している。
また、地区内の大泉カントリーエレベーター(CE)が取り扱う米「つや姫」は、全量温湯消毒を行い安全安心の米生産に向けて取り組んでいる。
種子袋を温水より引き上げる作業員
若手農業者研修会を開く
JA鶴岡は13日、鶴岡市のJA鶴岡本所で若手農業者研修会を開いた。関係者15人が参加した。
市内で飲食店を営む庄内ざっこ店長齋藤亮一氏より、「食と農について考える飲食業からみたこれからの農業の可能性」と題した講演が行われた。
講演では、料理人から見た食材の魅力や美食の街スペインのビルバオ市での世界料理人交流事業での体験した事、食の現場から見た農業の魅力や今後の可能性について伝えた。
齋藤氏は「食育が大切、小さい頃からいろいろなおいしいものと触れ合う機会を作ることが食べる習慣につながっていく。
また、生産者の皆さんが情報を発信することで、いろいろな人とつながって売り上げを伸ばすことになる。顔が見える事で料理人も使ってくれる」と話した。
齋藤氏は、その後の懇親会にも参加。若手生産者と互いに思いを語り合った。
情報発信の重要性を伝える齋藤氏
花き振興部会 総会を開く
JA鶴岡花き振興部会は2月28日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で第29回総会を開いた。関係者約50人が出席した。
佐藤克久部会長は「生産者の皆さまより不安定な天候にうまく対応し、より高品質は品物を多く出荷していただいた。販売先・市場からの高い評価や期待に応えられるよう頑張っていこう」とあいさつ。
平成29年度の販売額は5億7000万円となった。天候不順による悪影響はあったものの、前年度比本数増と、2日前集荷を全品目で実施したことなどが実績につながった。また消費地での販促活動にも積極的に取り組んでおり、前述の2日前集荷の実績と併せて、主な出荷先である株式会社フラワーオークションジャパンよりFAJオブザイヤーに選出された。
平成30年度の活動計画として、生産・販売面ではさらなる増反・増産を目指し、生産者の課題克服に取り組むこと、マーケットに合わせた作付け・商品提案を行っていく。組織面ではより活発な組織活動を目指し、これまでの専門部体制の再編や役員改選などが承認された。上野善光新部会長の下、部会員一丸となって販売額6億円を目指し取り組んでいく。
その後の研修会では「消費地に求められる花のトレンドと今後の展望」と題した講演が行われた。
17年度を総括した佐藤克久部会長
選出された新役員の皆さん
伝統料理を持ち寄り食文化を見直す/女性部上郷支部
JA鶴岡女性部上郷支部は2月24日、伝統料理を持ち寄る「第8回いただきます!」を三瀬コミュニティーセンターで開き、部員や市民など約40人が参加した。
参加者が持ち寄った昔ながらの料理を一緒に味わうことで、地元の食文化や食材の良さを再確認し、先人の知恵を学びながら交流を深めることが目的。
石塚公美上郷支部長は「プチあじ自慢大会改め、いただきますに行事名を変更して一年ぶりに開いた。地域の食文化を改めて見直し、私たちが次の世代に伝えていかなければならない」と話した。
第1部では、鶴岡市水無の斎藤伊登子さんと宮田文さんを講師に、「いももち」の作り方を学んだ。一晩浸水させたもち米をふかして餅をつき、あくで煮たジャガイモを混ぜながらこねるところを実演し、あんこを付けて試食した。
第2部では、イタドリを使った山菜料理や干し柿の白あえ、昆布煮など、約30品の家庭料理をバイキング形式で試食。参加者同士作り方を教え合いながら、各家庭の料理を味わっていた。
参加者は「昔ながらの料理の作り方を親から聞かないでしまったけど、こうやって地域で教えてもらえてありがたい。自分が作ったものを皆からおいしいと言ってもらえてうれしかった」と笑顔で話した。
イモモチの作り方を学ぶ参加者。
作り方を教え合いながら楽しく会食。