月山高原牧場で入牧はじまる
月山山麓の鶴岡市羽黒地区にある月山高原牧場(庄内広域育成牧場)で17日、繁殖用和牛の入牧が始まった。同市や酒田市、庄内町、遊佐町の畜産農家から和牛約140頭が運び込まれ、JA鶴岡管内の5戸からは34頭が入牧した。
年齢や畜種などで8群に分けられ、体重や体高測定、健康状態確認の後、約96㌶の牧草地に放たれた。
入牧の後、牛の健康と成長を祈る安全祈願祭が開かれた。
春から秋まで放牧して育てる夏山冬里方式は、1976年から導入された。標高約350㍍にある牧場は夏でも涼しく、高低差があるため足腰を鍛えるのに最適の環境だ。
4頭を入牧させた同市西京田の和牛繁殖農家、佐藤正さんは「飼料高騰が続いているので入牧させることで経費削減と飼養管理の負担軽減になる。緑豊かな自然の中で元気に駆け回り、足腰を鍛え、健康に育ってほしい」と話した。
24日には、乳牛と親子の放牧が行われる。今期は39戸の農家が178頭の放牧を予定し、10月に下牧する。
牛をひく佐藤さん
上郷小学校児童が田植え体験
鶴岡市立上郷小学校5年生21人が5月16日、学校そばの水田で米「はえぬき」の田植えに挑戦した。JA鶴岡の理事、青年部上郷支部の盟友や上郷支所職員など8人が指導した。
開会式では、JA鶴岡の難波篤理事が「今は小さい苗1つであっても、その収穫のためには汗一粒にもあたる労力がかかる。一生懸命汗を流しながら田植えをし、秋にはおいしい米を収穫できるよう頑張ろう」とあいさつした。
児童は苗を手に、慎重に前に進みながら丁寧に植えていた。
児童は「田んぼの泥の中で作業するのが難しかったがまた自分の手で田植えをしたい」と笑顔を見せた。
今後は稲の生育を観察しながら、秋には稲刈りを行う。
青年部員に教わりながら苗を植える児童たち
田植えを楽しむ児童たち
SEADS(シーズ)研修生へ講話
JA鶴岡は5月13日、鶴岡市立農業経営者育成学校「SEADS」(シーズ)の研修生へJAの組織や事業について講話した。同市千安京田の同校で行われ、佐藤茂一組合長が講師を務め、今年4月に入校した3期生9人が受講した。
講話ではJAの役割と意義、農業振興の核となる3事業「販売・購買・営農指導事業」について解説した。特に営農指導事業は生産者の相談相手となって農業経営を支援する要の事業であることを説明した。また、JA鶴岡では独自のインターネット通販サイト「だだぱら」、直売所「もんとあ~る」3店舗を展開し、消費者により近い販売にも取り組んでいることを紹介した。
佐藤組合長は「人生の大きな決断をして入校された研修生には是非とも成功してほしい。JAの販売事業と営農指導事業をセットで利用いただき所得向上につなげてほしい」と述べた。3期生全員に入校の動機と将来の営農ビジョンについて聴き取り意見交換をし、「地域や周囲の方々と交流を深めることが大事だ」とアドバイスした。
講話のあと、今野大介生産振興課長が「販売・購買・営農指導事業」と、品目専用肥料の開発・供給等の連携した取り組みや、農業労働力確保を目的とした無料職業紹介について説明をした。
3期生に講話する佐藤組合長
キュウリ最盛期前に規格確認
JA鶴岡大山園芸振興部会ハウスキュウリ班は5月10日、鶴岡市のJA北部集荷場でキュウリの目揃い会を開いた。
JAの販売担当者は、市況や小売店での販売状況、加工品会社での利用状況や他産地の出荷規格などを伝え、生産者と出荷規格を検討した。生産者はサンプルを手に取り、太さや長さ、色、曲がりなど規格を確認した。
JAの園芸指導係は「小まめな管理で病害虫の発生に注意し、防除を徹底してほしい」と呼び掛けた。
木村君雄班長は「生育は順調。品質の良いキュウリを作り、安定出荷を目指そう」と話した。
出荷は昨年より1日遅い5月3日から始まり、7月まで続く。
キュウリの出荷規格を確認する生産者
京田小学校の児童が田植えに挑戦
鶴岡市立京田小学校5年生19人が5月10日、5㌃の学校田で米「はえぬき」の田植えに挑戦した。農家とJA鶴岡青年部北支部や北支所職員が手植えの方法を教えるなど協力。児童は苗を手に、慎重に前に進みながら丁寧に植えていた。
田植え機の実演で、手植えとの違いを学んだ児童は「機械だと汚れずに早くきれいに植えられて便利」、「手で植えるのはとても大変たけど泥だらけになりながらの田植えも楽しかった」と笑顔を見せた。
田んぼの校長先生として、指導や管理をする工藤幸敏さんは「自分の手で植え、育てることで米づくりに興味をもってもらえたらうれしい。地域で作られたおいしいお米をたくさん食べてほしい」と児童に話した。
今後は稲の生育を観察しながら、秋には稲刈りを行う。
植え方を説明する青年部員
田植えを体験する京田小の児童
湯田川孟宗目揃い会を開く
JA鶴岡湯田川孟宗(もうそう)部会は5月6日、鶴岡市湯田川の集荷所で目揃い会を開き、生産者と同JA職員ら45人が参加した。
今年は降雪が多く、平年より気温が低い状況が続いたため、例年より5日ほど生育が遅れており、4月29日より出荷がはじまった。裏年にあたる昨年が約6㌧の集荷量だったのに比べ、表年にあたる今年は約12㌧の豊作を見込んでいる。
JA営農指導員が出荷規格に沿ったサイズ別の孟宗サンプルを用意し、傷や変色等により出荷できない孟宗の基準についてなどを詳しく説明した。
佐藤久男部会長は「今年も高品質な湯田川孟宗を出荷できるように努めよう」と部会員に呼びかけた。
JA鶴岡では、今季から通信販売で取り扱う孟宗を、湯田川孟宗と黄金産孟宗を合わせて「鶴岡産孟宗」として販売している。「鶴岡産孟宗」として販売している一方で、従来の取引先やJA鶴岡のファーマーズマーケット「もんとあ~る」などで取り扱う湯田川孟宗に関しては、従来通り「湯田川孟宗」として販売する。
出荷規格を説明するJA営農指導員(右)
げんき部会 「わんぱく農業クラブ」田植え体験で指導
山形大学農学部は5月7日、児童がコメ作りを楽しく学ぶ「わんぱく農業クラブ」を鶴岡市の同学部付属やまがたフィールド科学センターで開いた。
JA鶴岡げんき部会員が講師を務め、児童ら約30人が田んぼに裸足で入り、もち米「女鶴」の苗を手で植えた。
部会員は、枠回しで印をつけたところに3本位ずつ植えるよう指導。児童らは、泥に足を取られ、思うように前へ進めず悪戦苦闘しながらも1時間で植え終わった。
春の味覚市場へ 鶴岡産孟宗の出荷はじまる
JA鶴岡管内では、4月29日から特産のタケノコ「孟宗(もうそう)」の出荷が始まり、JA金谷選果場と鶴岡市湯田川のJA集荷所には、生産者らが孟宗を次々と運び込み、活気づいた。
今年は降雪が多く、平年より気温が低い状況が続いたため、例年より5日ほど生育が遅れているが、品質、収量ともに良好。初日の集荷量は、黄金が約500㌔、湯田川が約460㌔だった。
「表年」にあたる今年は、黄金が約50㌧、湯田川が約12㌧の豊作を見込んでいる。収穫のピークは5月中旬。
地元市場を中心に出荷される「黄金産孟宗」と湯田川の直売所で人気の「湯田川産孟宗」は、いずれも鶴岡市南西部の金峯山麓で産出されている。同山麓は保水力の高い赤土が、滋養に富んだ雪解け水をたっぷりと吸収しており、高品質な孟宗生産に非常に適した土壌条件を備えている。両地区とも、古くから孟宗生産に取り組んでおり、どちらも人気が高い。JA鶴岡では今年から、通信販売向けの商品について黄金産、湯田川産ともに「鶴岡産孟宗」として全国に売り出す。
「鶴岡産孟宗」の注文は、電話やファクス、JA鶴岡の通販サイト「だだぱら」で5月10日まで受け付ける。電話は平日の午前9時から午後5時まで(電)0235(29)9850まで。
JA鶴岡のファーマーズマーケット「もんとあ~る」白山店では、各地区の生産者が「孟宗」を出荷しており、旬な孟宗が店頭に並ぶ。
また、同日JA金谷選果場で行われた目揃い会では、JA園芸指導係が出荷規格を説明。等階級別の品質や形状、一本あたりの重さ、出荷容器ごとの入り本数や量目の他、朝掘り出荷での注意点などを伝えた。
「黄金産孟宗」の集荷に忙しい作業員
集荷された「湯田川孟宗」をサイズ別に仕分ける作業員
第66回県縦断駅伝JA鶴岡から3人の選手が走る!!
4月27日から29日の3日間、第66回県縦断駅伝競走大会が開催された。鶴岡田川チームの選手として、JA鶴岡から生産振興課の菅原隼希さん(33)、本店営業課の鈴木博斗さん(26)、北支所の佐藤雄志さん(24)の3人が出場した。
菅原選手は4区湯野浜~大山 7.4km(初日)、17区天童~寒河江11.3km(2日目)、鈴木選手は2区酒田~黒森 10.4km(初日)、14区尾花沢~村山18.0km(2日目)、佐藤選手は1区遊佐~酒田 17.1km(初日)、22区長井~川西13.0km(3日目)を走った。
初日午前8時20分、曇りの寒い中を佐藤選手が遊佐町の月光橋をスタートし、2位で鈴木選手に襷を繋いだ。3選手ともJA鶴岡を誇りに精一杯の走りを見せた。
チームの最終結果は総合7位となった。大会は遊佐町から山形市まで29区間の合計305.6㌔を、11チームが走り継いだ。
スタートを走る佐藤選手(㊨から3番目)。
佐藤選手から襷を受け取る鈴木選手。
大山を力走する菅原選手。
健苗育成に向け水稲育苗巡回
JA鶴岡生産振興課は、4月18日より水稲の育苗巡回指導を行っている。JA耕種指導係が各地区の生産者と共に生産者のハウスや苗代を巡回。生育状況や肥培管理を確認し、今後の育苗管理を指導する。
21日に鶴岡市大淀川で行なわれた指導巡回には生産者7名が参加。育苗ハウス6か所を巡り、各生産者の水稲苗の生育状況や障害の発生状況などの確認を行なった。
育苗指導にあたったJA耕種指導係は「高気温の状況にあり、苗の徒長が心配される。ヤケやムレ苗の発生に十分注意し、ハウス内の温度管理の徹底と十分な苗の潅水に努めてほしい」と健苗育成を呼び掛けた。
その他、米の品質低下に繋がるマメ科雑草のクサネムの発生が増えていることから、防除方法についてなどの情報提供を行なった。
管内の田植えは5月3日~5日頃から2週間程の期間で行なわれる見通し。
生産者と水稲の育苗状況を確認した巡回指導