第3回あぐりスクールを開催
JA鶴岡は11月5日、第3回あぐりスクール「お米を食べよう!~ポン菓子作り見学&ライスバーガーを作ろう!~」を鶴岡市農村センターで開き、市内外の小学3~6年生の親子21組59人が参加した。
はじめに、JA鶴岡でポン菓子加工のオペレーターをしている佐藤隆雄さん、佐藤ゆりさんを講師に迎え、ポン菓子が作られる加工の現場を見学。専用の機械に生の米を入れふたをして加熱し圧力をかけた後、機械のバルブをハンマーでたたいて一気に減圧すると、機械からポン菓子が勢いよくはじけ出た。参加者からは「とても大きな音がすることにも驚いたが、お米が大きく膨らんで出てきたことに驚いた」との声が聞かれた。
また、JA職員よりお米ができるまでの話を聞いた後、昼食作りを行った。できたてのポン菓子を使ったおこしとライスバーガー、豚汁の3品を、班ごとに協力しながら作った。ライスバーガーは、子どもでも簡単に作れることから「家でも作ってみたい」、「おいしくできてよかった」との感想が聞かれた。
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平成29年度のあぐりスクールは今回で最後となります。参加いただきました親子の皆様、ありがとうございました。来年度も農業や食に興味をもっていただけるような楽しい企画を計画しておりますので、是非ご参加ください。
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大きな音にビックリ!
美味しくな~れ♪
第3回あぐりセミナー 「米、くうべ!」新米を使った料理講習会
JA鶴岡は10月13日、鶴岡市農村センターで第3回JAあぐりセミナーを開き、市民31人が参加した。
ナチュラルフードコーディネーターなどの資格を持つ矢作由美子さんが、「米、くうべ!」新米を使った料理講習をテーマに指導。アシスタントを務める料理研究家の樋口順子さんの著書「米、くうべ」から、りんごライスの肉巻きおにぎり、米粉のプレッツェル、きのこの緑茶スープの3品を作った。
矢作さんは「材料にお米を加えて、お米のプレッツェルや緑茶リゾットにアレンジできる。お米をたくさん食べて」と話した。参加者は「肉巻きおにぎりは、ほのかにリンゴの甘みとボリュームがあっておいしかった。家でも作りたい」と話した。
JAを知ってもらうことを目的とした「JAの時間」では、JA職員が青年部と女性部の食農教育や仲間づくりなどについて紹介した。参加者は「いろいろな活動をしており、興味を持った」と話した。
矢作さん㊥から調理のコツを教わる参加者
肉巻きおにぎりを作る参加者
青年部と女性部の取り組みを紹介した
完成した料理
2017年産米の入庫が始まる
2017年産米の入庫が9月22日から始まり、鶴岡市のJA大泉倉庫では大泉、湯田川、田川地区から主食用米、需給調整米などが運び込まれ、検査員がパレットに入れられたサンプルの水分や形質、整粒歩合を検査、格付けした。佐藤博検査員は「乳白やカメムシなどの被害粒も少なく、品質は良好」と話した。
今年産米は、出穂後の日照不足で品質が心配されたものの、9月27日現在までの管内の検査状況は1等米比率がうるち米で99.5%と高い状況となっている。
パレットに入れられたサンプルを検査する検査員
児童が稲刈り体験
鶴岡市立斎小学校の5年生20人は11日、学校近くの三浦直樹さんの田んぼで稲刈りを体験した。
JA鶴岡青年部南支部と農家の指導のもと、5月に植えた稲を鎌で収穫。同校では、食農教育の一環として毎年、田植えから稲刈りまでの稲作を学んでいる。鎌を使って1株ずつ丁寧に刈り取った後、杭(くい)掛けも体験した。
児童からは「手作業で稲を刈り取っていくのが大変だったが、楽しかった」との感想が聞かれた。
水稲作柄調査と検討会を実施
鶴岡地域良質米生産推進協議会は9月6日、管内7カ所の展示圃場(ほじょう)を巡回し、水稲作柄調査をした。生産者や関係者約50人が参加した。
県産米新品種「雪若丸」や「つや姫」、「コシヒカリ」、密苗技術圃場などを巡回し、JA各支所の指導員らが青籾歩合を確認。展示圃場の概況や各地域の生育状況を説明した。
巡回後はJA鶴岡農業振興センターで、成熟期調査結果に基づき今年産の作柄状況や、適期刈取時期、乾燥調製時期についての検討会を開いた。
山形県庄内総合支庁の佐藤智浩プロジェクト推進員は「出穂後の日照不足で登熟遅れが懸念される。最後まで登熟や粒肥大を促す管理をしてほしい。圃場で生育にばらつきがあるので刈取適期を逃さないように」と述べた。
6月の低温による生育不足は7月の好天で回復したが、8月の日照不足で登熟状況はやや遅れている。
JA鶴岡では、例年以上に圃場をよく確認し、刈取適期内に収穫作業が終わるよう、余裕を持った刈取計画を立てるよう呼び掛けていく。
密苗「はえぬき」の圃場で生育状況を確認する参加者。
「雪若丸」の圃場で生育状況を確認する参加者。
管内7カ所の圃場を巡回した。
生育を確認 稲作展示圃現地研修会を開く
JA鶴岡米穀畜産課では6月30日、良質米生産指導圃(ほ)や新技術試験実証圃等を巡回する稲作展示圃現地研修会を開き生産者ら約40人が参加した。
今年試験を行っている密苗の圃場(ほじょう)や米「雪若丸」・米「つくばSD1号」などの圃場を巡回し、各圃場担当の営農指導員が概況や各支所の生育状況を説明した。
その後の検討会では、管内の生育状況が報告され「6月は気温が低く日照時間が少なく経過したため生育が平年より3~5日程度生育が遅れている。今後は中干しを行い根の活力を向上させ適期適量の穂肥(ほごえ)ができる稲体づくりを目指そう」と呼びかけた。
密苗で田植えを実施
JA鶴岡米穀畜産課では水稲の生産コスト低減を目指し、密苗栽培の試験を進め、5月中旬管内5カ所で密苗での田植えを行った。今回の田植えにより、10アール当たりの苗箱数が通常約25枚必要なところ50株植えで平均7~10枚の使用枚数となり、必要苗箱数が減る事が確認された。また、苗箱1枚当たり乾もみを通常の概ね2倍300㌘に増やしたことで苗が密集しているため、箱施用剤など農薬の使用方法なども確認した。参加した指導員は、「田植え時に必要な苗箱数が減ることが確認できた。苗運び、苗渡し作業の軽減が期待できる。ただ、今までの作業内容と変わってくる部分もある。根張りが順調で強風にも耐えられるかなど、今後の生育状況を見守っていきたい」と話す。
密苗での田植えを確認する関係者
苗箱数が減る事が確認された
水稲育苗巡回指導を実施
JA鶴岡米穀畜産課では17日から、水稲育苗の状況を確認するために各地区で育苗巡回指導を行った。
管内では、7日頃より播種作業が始まり15日頃には最盛期を迎えるなど、ほぼ例年並みの経過をたどっている。
管内の状況は、一部で出芽不良などの発生はあったものの概ね順調に生育している。
巡回した指導員は「順調に生育しており安心している。今後、天気予報を注視して温度管理に気を付け、作業にあたってほしい」と呼び掛けた。
同課では、今後の育苗管理と好天時の移植作業により、適切な初期生育を確保するように呼び掛けていく。
水稲種子の温湯消毒が最盛期
鶴岡市大泉地区の大泉育苗組合では水稲種子の温湯消毒作業が最盛期を迎えている。
同組合では、農薬を使用せずに消毒できることから、農薬成分を減らした安全安心な米の販売に取り組むことを目的に、2012年から温湯消毒を開始し、主に、大泉カントリーエレベーター(CE)利用組合員が利用している。大泉CEで取り扱う「つや姫」は全量温湯消毒を義務づけている。
毎年3月初めから作業が開始され、今年は約300㌶にあたる、12トンと過去最高の申し込みがあり、日量約1トンが消毒されている。
昨年は、JA鶴岡管内でもばか苗病が多発。今年度は、消毒機械や保管用シートまで徹底して消毒し作業にあたっている。
作業員からは「昨年度温湯消毒した種子のばか苗病の発生が比較的少なく、農薬使用の方が多かったと聞く。注目されてきている技術なので、今後も受け入れを拡大していきたい。また、種子配送後の自宅保管状態によってはばか苗菌が付着する可能性があるので、保管場所を徹底してほしい」と語った。
温水から種籾袋を取り出す作業員
平成28年度稲作総合成績検討会を開く
鶴岡地域良質米推進協議会(会長JA鶴岡佐藤茂一組合長)は2月2日、平成28年度稲作総合成績検討会を振興センターで開いた。
検討会には生産者や関係職員48人が出席し、2016産米の作柄概況、管内各地区に設置された展示圃の総括、地域別食味分析結果に基づく対応策、ばか苗病の発生状況と対策が協議された。
2016年産米は、庄内の作況が103となり、食味の指標となるタンパク含有率も低く良好な結果であったが、「ばか苗病」の発生が多かったことから、作業チェックリストを活用しながら対策を実施し発生を減らしていくことや、カメムシの発生状況も報告され、生息数を正確に把握し防除時期を検討する必要がある事が説明された。