水稲の芽出し作業安全願う

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温泉を利用する伝統の水稲の芽出し作業の始まりを前に、JA鶴岡米穀畜産課は1日、鶴岡市の湯田川催芽場で安全祈願祭を開いた。作業員やJA役職員ら15人が今年の作業の安全を祈願した。

伊藤淳専務は「雪解けが遅く心配していたが例年同様の申し込みをいただいた。農家・組合員の期待と信頼に応えられるよう事業を進め、秋の収穫に期待したい」と話した。

湯田川温泉の余り湯を利用した水稲の芽出し作業は、江戸時代後期に始まった。
農家が持ち込んだ種もみを入れた袋を温泉の余り湯が流れ込む水槽に半日浸し、枕木の上で半日蒸すことで発芽を促す。発芽が均一になることから管内の農家だけでなく庄内地方一円から利用申し込み
があり、今年も昨年同様約240㌧の種もみが持ち込まれる予定だ。
作業は4月いっぱい予定され、6日~17日頃にピークを迎える。
同市湯田川地区にある由豆佐賣(ゆずさめ)神社には、創始者である旧湯田川村の大井多右衛門の功績をたたえる石碑があり、毎年芽出し作業の始まりに合わせて関係者一同で拝礼した。

玉串を捧げ、芽出し作業の安全を祈願する伊藤専務

 

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