湯田川温泉で育苗前の稲の芽出し作業が最盛期

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鶴岡市のJA鶴岡湯田川催芽場では、温泉の余り湯を活用した稲の芽出し作業が最盛期を迎えている。4月8日、作業員らは手際よく種もみをお湯に浸していた。

温泉湯を使った芽出し作業は江戸時代後期に同地区の大井多右衛門が始めたとされる。湯田川温泉から催芽事務所脇の水路に流される余り湯は、約30~32度と種もみの発芽に最適な温度。農家が持ち込んだ種もみ約8㌔を詰めた袋を湯に半日浸した後、水路に敷いた枕木の上に袋を並べ、むしろで覆い半日蒸して発芽を促進させる。専用の機器を使った芽出しに比べてコストが安く、発芽が均一になり苗作りが楽になるメリットがあり、農家からは好評だ。

今年は庄内一円のほか県内の戸沢村や新潟県村上市から「はえぬき」や「雪若丸」「つや姫」など約240㌧の作業を受け付けた。ピーク時は一日約25㌧の漬け込みを行う。最盛期は17日頃までで、作業は4月いっぱい続けられる。

温泉の湯に種もみを浸す芽出し作業が最盛期を迎えている

枕木の上で蒸す種もみを運ぶ作業員

 

 

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