BISTRO下水道研究発表会in鶴岡

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下水道資源を農作物の栽培等に有効利用し、農業等の生産性向上に貢献する取組「BISTRO(ビストロ)下水道」の研究発表会が8月23日、鶴岡市の山形大学農学部で開催された。

研究発表では処理水を利用した飼料用米栽培、処理過程で発生する消火ガス発電の余熱を利用したハウス加温による野菜の栽培などの取り組みを同農学部や関係機関が報告した。

鶴岡市では市、山形大学、JA鶴岡など6者が産学官連携でビストロ下水道に取り組んでいる。JA鶴岡は2016年に市からコンポストセンターの運営と販売を受託。同センターでは浄化処理した下水汚泥を堆肥に変え供給している。

パネルディスカッションでは、関係機関を代表した5人がパネラーとして参加し、JA鶴岡からは営農販売部生産振興課の今野大介課長が参加した。

JAの立場からビストロ下水道を生産者や消費者に普及させていくためにはという討議では、今野課長が「同センターは1986年から稼働し35年ほど経過している。管内では特別な資材ではなく、堆肥と同じように利用していて、生産者にも広く普及している」と述べた。

また「資源循環では管内CE(カントリーエレベーター)で生じたもみ殻をコンポストに利用している」と述べ「農水省ではビストロを「みどりの食料システム戦略」や肥料高騰等に対応する化学肥料削減のための対策のひとつとして示している。消費者にも理解を示す機会となっている」と訴えた。

意見を述べる今野課長(パネル中央)

 

 

 

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