鶴岡産秋野菜の発展に向けて
西郷砂丘畑振興会は2月2日、秋野菜の生産・販売についての総括を行う2017年度秋青果物精算報告会を西郷支所で開き、西郷地域の生産者と市場関係者など約130人が出席した。
本間吉典会長は「今年も天候に悩まされた年となったが、主要品目のミニトマトの販売高が昨年を上回ることができたのは出荷いただいた生産者のおかげ。次年度以降も高品質出荷を目指してほしい」と述べた。
当日は、秋野菜で栽培者数が多いミニトマトやサヤインゲンはじめ、長ネギ、軟白ネギ、赤カブ、抑制メロンといった秋野菜主要品目の生育概況と販売経過が報告された。生産面では順調な出荷となり、販売面でも全体的に堅調な販売環境で推移し、特にミニトマトは過去最高の販売額となった。
消費地から産地への提言として、東一川崎中央青果株式会社野菜第2部部長の今井彰久氏は「鶴岡産野菜を求める声が多くあるので、今後も作付面積を減らさず、高品質出荷を目指してほしい」など集まった生産者らを激励していた。
同日開かれたミニトマト専門部実績検討会では、生産販売経過と出荷実績の総括が行われた。
本年度よりマルハナバチを本格導入したことで、出荷に大きなピークや谷間がなく、継続的に出荷することができ、またトマトトーン散布作業の省力化やつや無し果の発生抑制により正品率が高くなり、選別作業の省力化につながったことが報告された。
来年産に向けた意見交換が行われた。
消費地の声を報告する東一川崎中央青果(株)の今井部長(左)
甘酒料理に舌鼓/女性部南支部輝き部会
JA鶴岡女性部南支部は2月4日、鶴岡市黄金コミュニティ防災センターで料理講習会を開いた。
部員12人が参加し、健康食品として注目されている「甘酒」を料理の味付けや隠し味として使用した料理4品を作った。
甘酒で煮込んだ具だくさんのシチューは、ダイコンやニンジンなど旬の野菜の味をいかしつつ甘酒のやさしい甘みが引き立つ味わいになった。
フライパンピザは生地を丸く伸ばしていく作業を楽しみながらしていた。定番のベーコンやコーンをはじめ軟白ねぎやミニトマトなど地元の野菜をトッピングし、彩りも鮮やかなピザが完成した。
参加者からは「甘酒を味付けに使う発想がなかったので、これから料理に活用していきたい」との声が聞かれた。
楽しみながら調理をしていました
完成した料理の数々
高校生が郷土料理や行事食を学ぶ/女性部
JA鶴岡女性部は31日、山形県立鶴岡中央高等学校で伝統料理講習会を開いた。
食文化が多様化する中で地域の郷土料理や伝統食などの食文化を次の世代へ継承するために今年初めて企画。
鶴岡中央高校総合学科家政科学系列食物系2年の生徒20人が、女性部員6人の指導のもと、鶴岡の伝統料理である赤飯、納豆汁、ごま豆腐のあんかけの3品を作った。
はじめに女性部員の石塚公美さんが蒸し器を使った、本格的な赤飯の作り方を説明。赤飯ササギの煮汁の取り方や蒸し方のポイントなどを伝えた。蒸しあがったばかりのツヤツヤの赤飯を見た生徒からは「おいしそう」と歓声があがった。
また、ごま豆腐作りではすり鉢でごまをするところから調理を開始。各班に女性部員がつき、弱火でじっくり練っている生徒に「とろみがついてくると一気に固まるから注意して」などと声をかけながら調理を進めた。
昔ながらの作り方を学んだ生徒からは「すり鉢でごまをすったり、納豆をつぶしたりするのが大変だけど楽しかった」との感想が聞かれた。
頑張ってごまをする生徒。
地域に伝わる伝統の味が完成。
おいしくできました!
アルストロメリア・ストック実績検討会を開く
JA鶴岡アルストロメリア専門部とストック専門部は31日、鶴岡市の農業振興センターと北部集荷場でそれぞれ実績検討会を開いた。関係者延べ50人が出席した。
各実績検討会では、販売実績や各市場担当者から市場動向の報告、栽培管理について説明が行われ、今後の作付け品種の紹介・検討や来年度に向けての課題整理を行った。
アルストロメリアは、2017年の出荷数量が生産者の栽培管理により生育も順調で18万7千本と昨年を超える出荷となり、販売額も昨年を上回った。
市場からは、17年は厳しい状況だったが、色のバランスもよく安定して出荷していただいた。他産地が減少しているいることから今後も継続しての出荷を期待された。
また、ストックについては、例年よりも早めに出荷が始まり、本数、販売金額ともに昨年度同時期に比べて上回っている。しかし昨年度の最終実績には届いていないため、出荷後半で連日の寒さの影響もあり今後厳しい状況が続くが昨年度の出荷本数を超えようと呼び掛けた。
市場からは、天候に左右される状況だが、多くの出荷をお願いしたいと伝えられた。
アルストロメリア品種検討で今後の導入に向けサンプルを紹介した。
ストック専門部実績検討会では、来年度に向けて課題が検討された。
スイーツ作りに挑戦/女性部北支部輝き部会
JA鶴岡女性部北支部輝き部会は28日、鶴岡市農村センターを会場に料理講習会を開き、部員22人が参加した。
講師にJA鶴岡の子会社であるパンハウス庄内の久保田新さんを迎え、家でできるスイーツ作りに挑戦。シュークリームとラングドシャを作るにあたり、久保田さんは「家庭でも作りたいと思っていただけるよう、作り方を覚えていってほしい」と伝え、注意点として生地を強く出し、しぼり袋を回さないなどのポイントを説明した。
各班ごとに作業を開始し、参加者からは「オーブンレンジで作る場合はどのくらい焼けばいいのか」などの質問が出されるなど和気あいあいと作っていた。
各班きれいに焼きあがり、参加した部員からは「特別な材料や器具を使わず、家にある調理器具でできるのがよかった」「家で作って孫に食べさせたい」との感想が聞かれた。
プロの技に釘付けの参加者
しぼり袋を回さないように気をつけて作業しました
総代研修会を開く
JA鶴岡は26日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で総代研修会を開いた。関係者約340人が出席した。
佐藤茂一組合長はあいさつで、組合員の皆さまにコメの値上がりを実感してもらうために、例年8月に支払っている米の追加精算をした事や今後は卸・市場より生産拡大を依頼されている園芸に力を入れて、米と園芸双方に軸足を置く二本足打法の農業に取り組むことを話した。
「ピンチをチャンスに政府主導の農協改革から組合員主体のJA改革へ」と題して講演した滋賀県立大学環境科学部教授の増田佳昭氏は、政府が進める農協改革の本当の狙いは何で、政府の農協への見方で何が問題なのかを伝え、ピンチをチャンスに変え組合員とともにJA自らが自己改革に取り組むことの重要性を伝えた。
増田氏は「自己改革は組合員と理解しあい力を合わせて取り組まなければならない。組合員の皆さんもJAが自己改革でよくなるためにも利用し、声をかけ、意見を言い、役に立つJAを創るよう取り組んでほしい」と呼び掛けた。
増田氏は、皆さんの声がJAをより良くすると伝えた。
葬祭マナー学ぶ/女性部上郷支部
JA鶴岡女性部上郷支部は25日、鶴岡市の上郷支所でかがやき講座を開き葬祭マナーについて学んだ。11人が参加した。
本年度6回目となる今回は葬祭マナー講習として生活課セレモニー主任門脇拓也さんが講師となり弔問、葬儀参列時のマナーや最近の葬儀傾向について説明した。
弔問時のマナーや遺族の負担にならいないよう心掛ける事、葬儀参列時での、服装や香典、焼香での作法や宗派による違いなどを説明した。また、最近は会館葬が多くなっている事や家族葬についても伝えられた。
参加者からは、これまで疑問に思っていたことやマナーについての質問がだされ、詳しく聞けて良かったなどの感想が聞かれた。
かがやき講座は、部員以外との交流や女性部の活動を知ってもらうことを目的として全6回行った。
葬祭マナーを再確認する参加者たち
平成29年度稲作総合成績検討会を開く
鶴岡地域良質米推進協議会(会長JA鶴岡佐藤茂一組合長)は1月24日、平成29年度稲作総合成績検討会を農業振興センターで開いた。
生産者や関係職員49人が出席し、平成29年産米の作柄概況、管内各地区に設置された展示圃の総括、地域別食味分析結果、ばか苗病の発生状況と対策、コンポスト展示圃の結果を協議した。今年度新に取り組んだ密苗試験結果についても報告された。
平成29年産米は、庄内の作況指数が100となり、食味の指標となるタンパク含有率は平年より低く良好な結果だった。次年度の米作りに向けて、適正生育確保や、総合的な土づくりの継続が重要であることが説明された。
ばか苗病の発生は前年より減少したが、防除薬剤は、「スポルタック」の耐性菌が確認されたことから、「テクリードC」に切り替えるよう呼び掛けていくと報告された。
密苗試験結果報告では、今年度の試験で今後に生かせる低コスト技術であることが確認された。次年度は、課題解決に向けた密苗試験の継続と合わせて既存機械を使った密苗試験を新たに実施していくことが報告された。
栽培について助言する庄内総合支庁佐藤智浩プロジェクト推進員㊨
パティシエ気分でスイーツ作り/女性部西郷支部フレミズ部会
JA鶴岡女性部西郷支部フレッシュ部会は1月23日、鶴岡市の西郷地区農林活性化センターで料理講習会を開き、部会員8人が参加した。米粉を使った、チーズケーキ、カスタードミルフィーユ、栗蒸しようかんの3品を作った。
西郷支部のフレッシュ部会には、本年度新たに9人が仲間入りした。今回の料理講習会が初めて参加する女性部事業となった新メンバー3人とともに、和気あいあいと楽しく調理をしていた。
参加者からは「お菓子は材料をしっかりと計量しなければならないので、普段はなかなか作らない。このレシピで家でも作り子どもに食べさせたい」との感想が聞かれた。
各支所で「つや姫」の生産者研修会を開催
JA鶴岡では1月15日~22日に各支所で「つや姫」の生産者研修会が開かれた。
研修会では、山形県庄内総合支庁農業技術普及課の佐藤智浩プロジェクト推進専門員などから品種特性や品質・収量、生産技術のほか、17年産米における収量や品質の解析をしながら18年産米における栽培上の注意点などの説明があった。
その後、JA鶴岡の営農指導員より耕種基準や防除基準と山形県の「つや姫」生産者認定制度について説明した。
18年度は、生産者数624人、約672㌶での栽培が予定されている。