西郷地区農用地の水害解消に向け、市に陳情書を提出
JA鶴岡と西郷地区砂丘畑保全組合は、夏の大雨の影響により水害を受けている西郷地区農用地の被害解消に向け、9月27日に鶴岡市に陳情書を提出した。
8月18日の集中豪雨の影響で、湯野浜・七窪地区を中心に農用地が冠水・浸水し、農業施設・農作物が大きな被害を受けた。
その後も水が引かず、冠水・浸水面積が増加傾向に有り、現状のままでは次年度の生産面積・農業生産額の減少のみならず、地域農業の衰退にもつながりかねない事態と危惧されている。
今回、市へ要望された内容は、①湯野浜・七窪地区農用地の応急的排水対策の実施、②酒田市境界農道への海岸線に抜ける排水路の整備、③国道112号線七窪地区側溝の本格的排水機能整備、④国有林への放水許可にかかる関係機関との調整、⑤湯野浜地区農道の無償譲渡の早期受け入れ、⑥周辺住居への危機管理を含め恒久的対策の早期着工支援、以上の6項目。
今野毅組合長から陳情書を受け取った榎本政規鶴岡市長は、「暫定的な応急措置と、恒久的対策の両面から対応する必要がある。県や国との連携も働きかけていきたい」と答えた。
「JA鶴岡カップ争奪中学校選抜野球大会」球児たちが熱戦を展開
米消費拡大運動の一環としてJAが毎年主催している、「JA鶴岡カップ争奪中学校選抜野球大会」が、9月23日・24日の二日間、鶴岡ドリームスタジアムを主会場に、各中学校で行われた。 この大会の開催は今年で19回目。今大会には市内の中学校を中心に、鶴岡地区から6校、田川地区から3校、酒田地区から5校、内陸の長井地区から1校、新潟県から1校の合計16チームが参加した。
開会式では、JAの田澤繁参事が始球式を務め、試合がプレイボール。
各チームの選手達は日頃の練習の成果を発揮し、ガッツ溢れる気迫のこもったプレーを披露。観客や応援団からは大きな歓声が上がり、球場は熱気に包まれた。
決勝戦は鶴岡ドリームスタジアムで行われ、酒田市立第三中学校と酒田市立第四中学校が対決。両チーム一歩も譲らぬ好ゲームの末、終盤に得点を重ねた酒田三中が5対1で勝利した。
優勝の栄冠に輝いた酒田三中には、表彰式で本間孝代表理事常務から優勝カップが手渡された他、さらに副賞として新米の「つや姫」20キロが贈られた。
「第3回あぐりカレッジ」ぶどう狩り&芋煮会で秋を満喫
第3回目となる「JA鶴岡あぐりカレッジ」が、9月21日に開校し、鶴岡市内から30人の親子らが参加した。
この取り組みは、地域の子育て世代の女性市民を対象に、地域の基幹産業である農業や、食料、さらに地産地消への理解を深めてもらおうと、JA生活課の主催で毎年開催されている。
イベント時における子育ての負担を軽減するため、託児サービス「コメットさん」の協力により、別会場に保育スタッフが派遣され、託児を行うサービスも参加者に喜ばれている。
今回は、『今が旬!ぶどう狩り&芋煮会!』をテーマに、鶴岡市西荒屋にある「ぶどう園さくま」で、ぶどう狩りを体験。
同園では20アールの巨大なハウスに、「高尾」「高墨」「安芸クイーン」「ロザリオ・ビアンコ」「スチューベン」など、多品種のぶどうが合計で3トン栽培されている。参加者達はもぎとり食べ放題のぶどうを、食べ比べなどもしながら大いに堪能。さらに、芋煮汁も振る舞われるなど、親子で秋の味覚を満喫していた。
田川小学校の児童達が、稲刈りの体験授業
稲作を通して、命や食の大切さを学んでもらおうと、鶴岡市立田川小学校・生産者・JA鶴岡による『田んぼ学習』の稲刈り体験が、9月15日に田川地区の圃場で行われ、全校児童46人が参加した。
児童達は2人一組になって鎌を持ち、生産者やJA大泉支所の宮守徳弘支所長らにポイントを教えてもらいながら、慣れない手つきで一生懸命に稲を刈り取っていた。
児童達は汗を流しながら「稲が立派に育ってくれて嬉しい」「自分達で育てて刈り取ったお米なので、食べるのが楽しみ」と嬉しそうに話してくれた。
田川小学校では秋に収穫感謝祭が行われる他、12月には正月の雑煮餅用に押し餅を作るなど、楽しいイベントが予定されている。
今年の『田んぼ学習』では5月に田植えを体験した他、圃場の生育や生き物を観察するなど、児童達は自然とふれあってきた。
この取り組みは、地域の基幹産業である農業についての理解を深めようと、地域の生産者やJAも技術指導を行うなどの協力をしながら、毎年開催されている。
「輝き部会ふれあい研修会」地産地消料理と美しい歌声を楽しむ
JA女性部の中心組織である輝き部会では、各地区の会員同士の交流を図ろうと、9月16日に東京第一ホテル鶴岡『鳳凰の間』で、「輝き部会ふれあい研修会」を開催。各支部の女性部会員や、JAの役職員ら160人が参加した。
会の冒頭では、女性部の小林絹井部長やJAの今野毅組合長が挨拶した他、参加者全員によるJA女性組織綱領の唱和が行われた。
会では、「秋の味覚を楽しむこだわりディナー」と題した夕食会が行われ、JA鶴岡の産直施設から出荷された、椎茸・小松菜・長なす・パプリカ・スティックセニョールなど、秋季の旬をふんだんに使用した地産地消料理が、参加者の目と舌を楽しませていた。
さらに、ソプラノ歌手である松倉とし子さん、男性4人のボーカルグループ『ボニージャックス』のバリトン歌手である鹿島武臣さんがゲストとして登場し、デュオ・コンサートが行われた。『春一番』『しなやかに歌って』『涙そうそう』など、幅広い年代に愛される名曲の数々が披露され、会場からは惜しみない拍手。
旬の味覚と、美しい歌声を楽しみながら、参加者達は交流を深め、秋季の農作業に向けて決意を新たにしていた。
広報誌「けさらん」9月号を発行しました
JA鶴岡広報誌「けさらん」9月号(NO.489)を発行致しました。
今月号では、「『けさらんハッピーポイント』10月1日(土)スタート!」などの特集記事を掲載しております。ぜひご覧下さい!
年金友の会が「グラウンドゴルフ大会」で交流を深める
JA鶴岡年金友の会グラウンドゴルフ大会が9月14日、櫛引総合運動公園で開催され、約120人の会員が参加した。
開会式では、前年度優勝者である黄金地区の石川当久さんが選手宣誓。また、今年で喜寿を迎える6人の参加者には記念品が贈呈された。
同大会の副会長を務めるJAの本間孝代表理事常務は「会員相互の交流を図るとともに、思い出に残るような楽しい一日にしましょう」と挨拶。さらに始球式では、同会連絡協議会の菊地芳吉会長とともにナイスショットを披露して競技がスタートした。
選手達は4~5人のグループに分かれ、8ホールセットの3コース(計24ホール)における競技者個人の合計打数を競った。「惜しい」「ナイスショット!」などの声を掛け合いながら、参加者達はプレーに一喜一憂し、スポーツの秋を楽しんでいた。
激戦の末、優勝の栄冠に輝いた京田地区の佐藤勉さんは、上位入賞メンバー14人とともに、10月4日に中山町で行われる県大会に出場する。
水稲の作況調査を実施「水管理で登熟を高め、適期刈取りを!」
鶴岡地域良質米生産推進協議会は8月31日、今年度の水稲作況調査を実施した。
調査には、展示圃場担当者や共乾施設利用組合代表者、関係機関、JA役職員ら約70人が参加。
参加者らは、昨年に本格デビューして全量一等米という快挙を達成したつや姫をはじめ、コシヒカリ・はえぬき・ひとめぼれ・つくばSD1号・山形95号など12箇所の圃場を巡回した。
慣行栽培以外にも、疎植栽培・V溝直播栽培・湛水栽培などに取り組んでいる各圃場の生育状況や、使用した肥料や除草剤、病害虫防除法などを、各地区の営農指導員が説明。巡回後には、グランドエル・サンにおいて検討会が行われ、今後の管理方法などを確認した。
今年は病害虫の発生は少ないが、全体的に穂数・籾数は例年よりも若干少なめになっている。
米穀畜産課では「落水時期を早めることなく、間断灌水で登熟向上に努めてほしい。刈取り時期は出穂後の積算気温を目安に、登熟歩合・青籾歩合を見ながら適期刈取りに努めることが重要」と生産者に呼びかけている。
JA青年部と高齢者の温かい交流、夏の旬をお届け
JA鶴岡青年部・大泉支部は8月30日、鶴岡市茅原町にある老人保健施設「のぞみの園」を訪れ、青年部のメンバーが育てた「白山だだちゃ豆」約5キロを同施設へ贈呈した。
支部を代表して松浦慶一支部長が、「今日の早朝に収穫してきました。ぜひ採れたてのだだちゃ豆を味わって下さい」と枝豆の束を利用者に手渡すと、施設には笑顔が溢れた。
佐藤久美施設長は「だだちゃ豆の良い香りがしますね。塩茹ではもちろん『ずんだ寒天』など、調理師においしい枝豆料理をつくってもらい、利用者全員で美味しく頂きたいと思います」と感謝の言葉を述べた。
松浦支部長は「今年は天候不順で栽培管理に苦労したが、利用者の皆さんに喜んで頂いて非常に嬉しい。今後とも地域の介護施設の利用者などに、夏の旬を届けていきたい」と語った。
この取り組みは、JA青年部による地域貢献活動の一環として、大泉支部が鶴岡地区の各介護施設などへ毎年だだちゃ豆を届けており、今年で7回目。
被災地の子ども達が、鶴岡の大自然で夏休みを満喫
JA鶴岡では6月から、東日本大震災の被災地における「復興支援プロジェクト」をスタート。
JA職員が被災地を訪れ、荒れた田畑の手入れや、野菜や花の苗を植えたりなど、継続的に支援活動を行っている。
8月27日には、ふるさとが放射能で汚染され外で遊べない福島県の子ども達のために、夏休みを思い切り楽しんでもらおうと、鶴岡に疎開している3家族の親子との交流イベントが行われた。
このイベントは、被災地の家族の保養を目的とした鶴岡の市民有志によるネットワーク「フクシマの子どもの未来を守る家」(高橋裕子代表)に、山形大学・JA鶴岡が協力して、鶴岡市上名川にある山形大学演習林で行われた。
JA鶴岡からは5人の職員が参加して、「だだちゃ豆おこわ」を振る舞った他、鶴岡市分会からも、特産の「だだちゃ豆」や、「だだちゃ豆アイスクリーム」が提供された。
子ども達は大自然の中で、鶴岡の特産品を味わい、山を駆け回り、川では水遊びを満喫するなど、夏の楽しい時間を過ごしていた。
福島県伊達郡出身の坂本有子さんは、三人の子ども達が遊ぶ姿を見つめながら、「震災以来、外で遊ばせることが出来ませんでした。今日は素晴らしい自然の中で、子ども達を思いっきり遊ばせることが出来て、本当に嬉しく感じています。とても楽しい夏休みの思い出になったと思います」と目を細めていた。