品質の良いミニトマトへ クロマルハナバチ講習を開く 

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JA鶴岡ミニトマト専門部は6月15日、鶴岡市のJA西郷支所と西郷地区のハウスでクロマルハナバチ講習会を開いた。ミニトマト生産者や関係者約40人が参加した。クロマルハナバチの特性や給餌方法、ハウスの環境整備や授粉でのポイントを学んだ。

管内ではミニトマトの授粉にホルモン剤を使用している農家が多い。ハチを使った方が自然着果し、ミニトマトの中の種が充実するなど品質が良くなるため、同専門部では昨年からクロマルハナバチを使った栽培を推進しており、昨年に引き続いて講習会を開いた。
クロマルハナバチを扱っている株式会社アグリセクトの担当者が講師となり、クロマルハナバチの生態に基づいた巣箱や温度管理など、適した圃場(ほじょう)環境、訪花しやすい花の状態を紹介。暑さ対策を万全にするため、必要に応じて巣箱に保冷剤を入れることや、直射日光が当たらないように日陰を作り、風通しが良いところに設置することを伝えた。また、花粉が少ない場合は餌不足になるため、蜂用花粉を与えるよう助言した。

JA指導員は「気温が高い時期に導入するため、扱い方に注意が必要。暑さに非常に弱かったり、ハウスに隙間があると逃げてしまったりするので、講習会を通して、スムーズに着果できるようにしてほしい。農薬の使用方法にも注意が必要」と話した。

専門部では、今後も定期的に現地講習会を開く。

巣箱の設置状態を確認する専門部員。

専門部員からは多くの質問が出された。

 

 

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