花の仲卸・小売業者を招待 生産者との交流で鶴岡産花きをPR
JA鶴岡花き振興部会は6月25日と26日の両日、鶴岡市で全国の花の仲卸や小売業者らを招待して「“花想”来てみっちゃの~鶴岡」を開いた。12人が参加し、部会員の圃場(ほじょう)巡回や定植作業体験などを通して、栽培の知識を学び交流を深めた。
仲卸や小売業者と花き生産者の交流を通じて、生産現場への理解を深めることが目的。
初日は開講式で、同部会や取扱品目、出荷計画表などを紹介した後、佐藤司さんのダリアやトルコギキョウの圃場を見学。5人の生産者の圃場に分かれて出荷調整作業などを体験した。2日目は集荷の様子を見学し、花の品質を確認。トルコギキョウの定植作業体験や、5か所の圃場を巡回し、生産者と情報交換をした。
東京都で花屋「和花園」を営む西田誠代表取締役社長は「摘蕾作業を体験したが想像よりも大変だった。実際に産地に来て生産者の苦労がわかると愛着がわき、鶴岡の花を取り扱いたいと思う。自信を持って販売していきたい」と話した。上野善光部会長は「圃場巡回や作業体験を通して生産者の苦労を知ってもらい、鶴岡産の花を取り扱ってもらえたらうれしい」と話した。
JA鶴岡農政対通常総会を開く
JA鶴岡農政対策推進協議会は6月27日、鶴岡市のJA金融本店で通常総会を開いた。
2019年度は、11カ国による環太平洋連携協定(TPP11)や欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)の発効による動向を注視し、日米自由貿易協定(FTA)の交渉状況に応じてJAグループとしての県や全国段階での運動、農業者所得の向上と安定した農業経営を目指せる政策要請の展開を確認した。10月からの消費税軽減税率制度導入に伴い、農業分野に関する情報提供も行っていく。
会長の佐藤茂一JA組合長をはじめ、代議員や役職員59人が出席。農業や農畜産物への理解促進のため、地域住民や次世代、姉妹都市との交流活動、食農教育にも力を入れていくことを確認した。
佐藤組合長は「今後とも地域農業の振興に向けて全力で取り組んでいくので、引き続きのご支援、ご協力を賜りたい」と呼び掛けた。
上郷支所長杯グラウンドゴルフ大会を開く
JA鶴岡上郷支所は6月27日、会員の交流と親睦を目的に、鶴岡市上郷コミュニティーセンターで第13回上郷支所長杯グラウンドゴルフ大会を開き年金友の会の会員42人が参加した。
はじめに、長澤浩行上郷支所長が「グラウンドゴルフを通して会員同士や職員との親睦が図れる。元気に楽しくプレーしよう」とあいさつ。
大会は4~5人ずつ10組に分かれ、男女オープンの個人対抗12ホール、2ゲームを行った。参加者たちは遠く離れたホールポスト目掛けてボールを打ち、打数の少なさを競った。
参加者は互いに励まし合いながらゲームに熱中。メンバーから好プレーが飛び出すと、歓声が上がった。
熱戦を繰り広げた結果、 大谷の渡部綾子さんが優勝の栄冠に輝いた。第2位は中山の佐藤弥作さん、第3位は中山の今野一男さんだった。
渡部さんは「グラウンドゴルフは年齢・性別に関係なく共に楽しくプレーできる。これからも無理をせず健康に留意して楽しんでいきたい」と話した。
生産組合長会会長が市長を表敬訪問
JA鶴岡生産組合長会の阿部正光会長は6月25日、皆川治鶴岡市長を表敬訪問した。
阿部会長は、高齢化により毎年農家が減り、人材が不足している現状を伝え、担い手に関する取り組みに期待している事や、生産組合長会でも協力してくことを約束した。
皆川治市長は、担い手を地区外からも呼び込むための農業経営者育成学校「SEADS(シーズ)」の準備を進めている事や、先日発生した地震の被害状況にも触れながら、現場の皆さんが元気に取り組んでいる事をPRしていってもらいたいと話した。
地震により被災された皆様へ
6月18日に発生した山形県沖を震源とする地震により被災されました皆様に対して、心からお見舞い申し上げます。
被災者の皆さまが一日も早く安心した生活が送れますようお祈り申し上げます。
JA鶴岡
稲作展示圃現地研修会 生育状況や取り組みを確認
JA鶴岡や鶴岡市などで組織される鶴岡地域良質米生産推進協議会では6月24日、稲作展示圃(ほ)現地研修会を開き、稲の生育状況や取り組み内容を確認した。関係者約50人が参加。
管内5カ所の圃場を巡回。プラウ耕起による作土深の確保と排水性などの改善や、均平作業など耕うん作業による多収への取り組みなど、各圃場の目的や狙い、生育状況が説明された。
また、展示圃に設置予定のスマホなどの端末から遠隔操作が可能な自動給水栓についても紹介した。
米穀畜産課では、生育は順調で平年より進んでいるが、今後は低温が予想されるため、気象条件に負けない稲作りを周知していくことや、各圃場を検証し、収量増や高品質米生産の技術確立に向けて取り組んでいく。
青年部上郷支部 園児らとエダマメの苗を定植
JA鶴岡青年部上郷支部は6月21日、支部長の五十嵐亮さん の圃場(ほじょう)(鶴岡市みずほ)で上郷保育園の園児40人とエダマメの苗を定植した。
定植前には部員4人が畑に線を張り、苗を並べ、植えやすいように準備をした。
はじめに五十嵐さんが土に穴を掘り、苗の根を土の中に入れ、土をかぶせる動作を実際に行いながら苗の植え方を説明。
園児らは、青年部員に教わりながらエダマメ「庄内7号」の苗約500本を「おいしくな~れ」と声を掛けながら 丁寧に手植えした。
参加した園児は「暑かったが、苗をたくさん植えるのは楽しかった。早く食べたい」と笑顔を見せた。
五十嵐さんは 「散歩などで畑の前を通ったらエダマメの成長の様子を見てほしい」と話した。
8月下旬頃には収穫体験を行い、 保育園の食事で提供される予定 。
この事業は、食農教育活動の一環として昨年から行い、今年で2回目。
第47回通常総代会を開く 全9議案を承認
JA鶴岡は6月21日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で第47回通常総代会を開いた。 代理等を含め総代427人が出席し 2019年度事業計画など全9議案を原案通り承認した。
19年度は、中期経営計画・振興運動計画の最終年度。園芸品目の産地強化に向けて枝豆選別・包装施設の本格稼働や園芸ハウス団地へのリース支援に取り組み「めざせ100億!産地の信頼」をスローガンに、目標とする販売額100億円の達成を目指す。また、農機自動車購買会運用会計の内部会計化や営農指導機能の強化に向けた体制の見直しなどの経営刷新や、自己改革にも継続して取り組む。
18年度は、天候不順により近年にない米の不作や、だだちゃ豆の正品率も低下したが、砂丘メロン、だだちゃ豆は積極的な商談により販売単価が向上、ミニトマトも4.5億と大きく伸び、産直事業は、「もんとあ~る」へ改称し、客数取扱高とも順調に推移した。厳しい環境の中、販売事業全体の取扱高は97億円へと伸長した。
また、総代会に先立ち18年度高品質米生産共励会表彰が行われた。
各種商品を取りそろえ サマージャンボフェア2019開催
JA鶴岡は6月15・16日、鶴岡市白山地区のJAすまいるプラザ・中央センター周辺で、サマージャンボフェア2019を開き、生産資材、生活資材、農機、自動車などを各種展示、家族連れなど多くの方が訪れた。
会場には、4K対応テレビなどの各種家電、ガス器具、仏具、寝具などの生活関連用品やフェア限定の生産資材、農作業を楽にするパワードウエアのデモが行われた。
トラクタなど各種農機や、フェア限定価格の農機、軽トラ、話題の新車・中古自動車なども多数展示。農業用ドローンの特設コーナーや緊急ブレーキ搭載の軽トラの体験試乗も行われた。
子どもたちは、農機に乗ったり、落書きカーに書いたり、お菓子釣りなどで楽しんでいた。 また、来場プレゼントやお楽しみ抽選会、特設の屋台村を用意、給油所4店舗はガソリンなどの特価販売や直売所「もんとあ~る」は、ポイント2倍などでフェアを盛り上げた。
青年部が米作りへの思い伝える
JA鶴岡青年部は6月13、14日の両日、鶴岡市と友好都市の盟約を結ぶ東京都江戸川区の小学校14校へ出向き、約1300人の児童に稲作特別授業を行った。食と農への理解を深めてもらうことを目的に毎年開き、今年で27回目。
部員14人が2~3人ずつ6班に分かれて各小学校を訪問。米作りの年間作業をまとめたDVDを使って、種まきから田植え、稲刈りなどの米作りの過程や、米作りへの思いなどを伝えた。
質疑の時間では、児童から 「農家になったきっかけは何か」 「農業の大変な作業は何か」などとたくさんの質問が出された。
また、各小学校では、5月の初旬に送った委員長、副委員長2人の苗で事前に田植えを行っており、部員たちは学校田やバケツ稲の生育状況を確認。今後の栽培のポイントなどをアドバイスした。
佐藤大樹委員長は「米の生産者としておいしい米ができるまでの過程を児童たちに伝えることで、食と農に興味を持ってほしい。来年度以降も継続して事業に取り組んでいきたい」と意気込みを話した。
なお、JA鶴岡農政対ではこの事業を支援するため、毎年、経費への助成を行っている。