JA青年部が初めて制作した「菜の花迷路」を公開
JA鶴岡青年部大泉支部は5月3日から6日まで、鶴岡市矢馳のの転作田に初めて制作した、菜の花畑の迷路を一般公開した。1日にはオープニングセレモニーを開き、招かれた大泉保育園の園児約40人が、出迎えた青年部員らと迷路を楽しんだ。
同支部では、地域の子ども達に自然と触れ合う遊び場を提供したいと、2年前から菜の花迷路の制作を計画。昨年は菜種の生育不良で公開できなかったが、エダマメを栽培している部員所有の転作田0.3㌶に、昨年9月に菜種3㌔をまき、念入りな管理により菜の花は約1㍍にまで成長。部員が刈払機などで通路部分を刈り取って仕上げた。
訪れた園児たちは、一面に広がる菜の花に目を輝かせ、「黄色のお花がきれい」「ここ行き止まりだ」と歓声を上げながら、ゴールを目指し競うように迷路を駆け回った。
何度もゴールした酒井珀翔(はくと)君(5)は「迷路は難しかったけど皆でゴールして、とても楽しかった」と笑顔を見せた。
前支部長の福島直久さんは「農業や地域の人と触れ合う場を作りたくて制作した。子ども達が喜んでくれて嬉しい」と話した。
菜の花畑の迷路を駆け抜ける園児たち
菜の花迷路を制作した青年部員たち
黄金産孟宗の集荷はじまる
黄金産孟宗の集荷が4月28日より金谷選果場で始まり、初日は290.8㌔が運び込まれ、地場市場を中心に出荷された。
同日行われた目揃会には生産者40人が参加し、JA職員より出荷規格や集荷方法についての説明を受けた。
旧黄金村名産の黄金産孟宗はその昔、金峯神社の社殿を造る際に京都から下ってきた宮大工が京都の竹株を持ち込み、これを庄内平野の一角、金峯山の麓に植えたのがはじまりと言われている。黄金地区は西側を金峯山によって遮られているため、西風と西日があたらなく適度の湿り気があり、土が乾くのを嫌う孟宗には好条件の環境で育つ。
同選果場での集荷は5月いっぱい行われる予定で、今年度は49㌧の集荷量を目指す。
出荷の時を待つ黄金産孟宗
三瀬孟宗の集荷と直売が始まる
鶴岡市三瀬にある集荷場で2日、特産のタケノコ「三瀬孟宗(もうそう)」の集荷と直売が始まった。
管内では14人が生産。2016年度は約3.9㌧を出荷し、17年度は昨年度実績超えを目指す。
三瀬地区は八森山など多くの山林地帯を要し、品質が良い孟宗が採れる孟宗産地。2014年までは上郷産孟宗と一緒に出荷していたが、以前はあった三瀬独自のブランドを復活させたいとの思いで、生産者が3年かけて荒廃していた竹林を整備。2015年に「三瀬孟宗」を復活させた。毎年少しずつ生産者が増えている。
初日は午前6時前から生産者が約80㌔孟宗を持ち込み、規格ごとに仕分けし、集荷場に並べた。朝早くから新鮮な孟宗を求めて地元住民が大勢訪れた。
同日、三瀬孟宗生産出荷組合は目揃い会を開き、出荷規格や出荷方法を確認。
齋藤吉蔵組合長は「私たちは地元の方に三瀬孟宗を食べていただくことを大事にしている。そこからファンを増やし、今後は新規市場も開拓していきたい」と話した。
三瀬孟宗は主に地元市場へ出荷され、出荷日には集荷場での直売も行う。直売は午前6時からで今月25日まで営業する予定。価格は1㌔あたり600円。
21日には、三瀬八森山レクリエーション広場を会場に、第46回三瀬八森山孟宗まつりが開かれる予定で、三瀬孟宗を使った孟宗汁や孟宗ごはんなどを楽しむことができる。
孟宗集荷・直売予定日:5月2日(火)、5日(金)、8日(月)、10日(水)、12(金)、14日(日)、16日(火)、18日(木)、23日(火)、25日(木)
新鮮な孟宗を買い求める地域住民
齋藤組合長(右)と出荷規格を確認する生産者
三瀬孟宗をPRする生産者
だだちゃ豆専門部役員総会を開く
JA鶴岡だだちゃ豆専門部は4月27日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で役員総会を開いた。生産者、役職員を含め27人が参加した。
2016年度事業報告や17年度の事業計画、予算案などが承認されたほか、役員改選が行われ、専門部長に加賀山雄さん(栄)、副専門部長に斎藤健二さん(大山)、本間孝さん(京田)が選出された。
17年度は、専門部員234人で270㌶の作付を予定。「だだちゃ豆」の食味の高位安定へ取り組み、食味分析の実施や地元の肉骨粉を使用した肥料試験を行う。また、排水対策の徹底や土壌分析の実施による安定生産体制を構築し、8億8千万円の販売を目指す。
今後の方針を説明し、食味の高位安定と安定販売を目指す
鶴岡市認定農業者会議大山支部総会を開催
鶴岡市認定農業者会議大山支部は4月19日、総会を大山支所で開き、会員19人が参加した。
はじめに木村慎治支部長があいさつを行い、2017年度は米の直接支払交付金の支払いが最後の年となるが、18年秋に本格販売を開始する県産のブランド米新品種「雪若丸」への期待を述べた。
鶴岡市認定農業者会議大山支部は、農業経営の改善を推進し安定した農業の振興を図ることを目的として活動しており、地区の農用地利用調整委員会等と連携し、農業情勢や法人化等の学習会・研修会を毎年開催している。会員は現在79人。
議事では、16年度の事業報告や17年度の事業計画が上程され、原案通りに承認された。
また、18年度の「第21回全国農業担い手」が山形県を会場に開催されることが報告され、会員の協力を求めた。このサミットは、認定農業者などが互いにや交流を通じて経営改善、地域農業の発展につなげるのが目的で行われる。
挨拶する木村慎治支部長
総会の様子
大山支所年金友の会が総会を開く
JA鶴岡大山支所年金友の会は4月18日、大山支所を会場に総会を開き、会員数188人中45人が参加。
協議では、2016年度の事業報告としてJA鶴岡年金友の会の交流の場となっているゲートボール交流大会やワナゲ交流会への参加や、研修旅行として東京で宝塚の公演を観劇したことなどを報告。17年度の事業計画などについては原案通り承認された。
総会に先立って行われた研修では、当JAの伊藤淳代表理事専務が「JA改革に対する今後の対応について」というテーマで講演を行い、今後ともJA鶴岡の各事業への一層の協力を求めた。
協議の様子
露地ねぎの定植講習会を開く
JA鶴岡長ねぎ専門部は25日、鶴岡市西郷地区の圃場で露地ネギの定植講習会を開いた。生産者、職員を含め12人が参加した。
この講習会は移植機の使い方を確認し技術の平準化を目指して毎年開催している。
同専門部の伊藤鉄也部長は「今日の講習会は砂地だが、土でも作業内容は同じ、この講習会で定植作業を試し覚えていってもらいたい」と伝えた。
最初に手本を見せ注意点を説明した後、参加した生産者が畑の溝に沿って、移植機を引きながら苗植えを試した。
参加した生産者の阿部佑一さんは「農閑期の仕事としてねぎ栽培を始めたいと考え、どういった感じか知りたくて参加した。定植作業を試すこともでき、今後の参考にしたい」と話す。
同専門部では移植機を所有し、レンタルしている事や育苗のポイント、肥料、農薬の使用について説明を行った。
今後は、他地区での講習会も検討しながら技術の普及を行っていく。
ねぎの定植を試す参加者
水稲育苗巡回指導を実施
JA鶴岡米穀畜産課では17日から、水稲育苗の状況を確認するために各地区で育苗巡回指導を行った。
管内では、7日頃より播種作業が始まり15日頃には最盛期を迎えるなど、ほぼ例年並みの経過をたどっている。
管内の状況は、一部で出芽不良などの発生はあったものの概ね順調に生育している。
巡回した指導員は「順調に生育しており安心している。今後、天気予報を注視して温度管理に気を付け、作業にあたってほしい」と呼び掛けた。
同課では、今後の育苗管理と好天時の移植作業により、適切な初期生育を確保するように呼び掛けていく。
大泉地区年金友の会が第38回通常総会を開く
JA鶴岡大泉地区年金受給者友の会は4月21日、鶴岡市農村センターで第38回通常総会を開いた。約55人の会員が出席し、2017年度の事業計画などを原案通り承認した。
成沢作治会長は「昨年度は初めて企画した事業もあったが、皆さんの協力で盛大に開催することができ、御礼を述べたい」とあいさつ。
16年度は、湯田川・田川・大泉3地区合同のグラウンドゴルフ大会、ゲートボール交流会を初めて開催したことや、JA鶴岡年金友の会主催のワナゲ交流会に参加したことなどを報告。
17年度は、引き続き会員の親睦を目的とした研修旅行や支所管内合同のグラウンドゴルフ大会、ゲートボール交流会、新規年金受給者に対する加入の呼び掛けを行うことを確認した。報告事項として、6月14日から1泊2日の日程で行われる宮城県浄土ヶ浜を尋ねる研修旅行について説明した。
また、総会前には会員同士の親睦と健康増進を目的とした、ワナゲ交流会を開いた。
一人3ゲームの合計を競う熱戦が繰り広げられ、同市白山の阿部信雄さんが、合計181点の成績で優勝した。
2017年度事業計画を確認する会員
盛り上がりを見せたワナゲ大会
JA職員が農作業研修で播種作業を体験
JA鶴岡は4月15日から23日まで、鶴岡市で職員の農作業研修を行い、86人が管内86軒の農家の協力で水稲苗の播種(はしゅ)作業を体験した。この研修は、組合員と農作業を通じ直接ふれ合い、農業や農家に対する理解を深め、組合員との繋がりを強化することが目的で、今回初めて実施した。受け入れ農家は座談会や広報誌を通して募集し、1農家または1共同組織へ1人職員を派遣した。
15日、鶴岡市苗津の菅原良和さんの育苗ハウスでは、水稲「つや姫」、「はえぬき」、「コシヒカリ」の種もみを播種した育苗箱1200枚を、職員が生産者と一緒にハウス内に1枚1枚丁寧に並べた。
8日に研修を受けた職員の阿部真さんは「普段支所で話すだけになりがちな組合員さんと仲良くなれたと思うし、農業への熱意にも触れて、JA職員として意識を改める良い機会だった」と感想を述べた。受け入れ農家の鈴木正さんは「JA職員が農作業研修を行うことは良い試みだと思う。職員にとっては勉強になるし、組合員にとっては職員と交流でき、大変な作業なので助かる」と話した。他の受け入れ農家からも、来年も頼みたいとの声が多く聞かれ、好評だった。
当JAでは、今後も組合員との繋がりを強化する研修を計画している。
育苗箱を運ぶ職員