水稲種子の温湯消毒が最盛期
鶴岡市大泉地区の大泉育苗組合では水稲種子の温湯消毒作業が最盛期を迎えている。
同組合では、農薬を使用せずに消毒できることから、農薬成分を減らした安全安心な米の販売に取り組むことを目的に、2012年から温湯消毒を開始し、主に、大泉カントリーエレベーター(CE)利用組合員が利用している。大泉CEで取り扱う「つや姫」は全量温湯消毒を義務づけている。
毎年3月初めから作業が開始され、今年は約300㌶にあたる、12トンと過去最高の申し込みがあり、日量約1トンが消毒されている。
昨年は、JA鶴岡管内でもばか苗病が多発。今年度は、消毒機械や保管用シートまで徹底して消毒し作業にあたっている。
作業員からは「昨年度温湯消毒した種子のばか苗病の発生が比較的少なく、農薬使用の方が多かったと聞く。注目されてきている技術なので、今後も受け入れを拡大していきたい。また、種子配送後の自宅保管状態によってはばか苗菌が付着する可能性があるので、保管場所を徹底してほしい」と語った。
温水から種籾袋を取り出す作業員
安心・安全のみそ造り/第5回あぐりセミナー
JA鶴岡は、2月28日に鶴岡市農村センターを会場にJA鶴岡あぐりセミナーを開き、市内在住の女性135人が参加した。
今年度5回目となる今回は、市内で有限会社いとうファームを営む伊藤稔さんを講師に迎え「安心・安全の味噌作り」をテーマに行った。味噌作りに使用したのは、伊藤さんの畑で収穫された無農薬栽培の大豆(エンレイ)と「つや姫」から作られた麹、そして塩のみ。昔はどの家庭でも味噌を手作りしていたので家庭ごとに違う味わいがあったが、現代では買って食べるものになったため味噌の作り方を知らない人が多く、135名の参加者数から関心の高さが窺えた。
前日から水に浸し、柔らかくなるまでじっくり煮た大豆を手でつぶすところから参加者たちは行った。機械ではなく自分の手で大豆を1粒1粒潰していく作業はなかなかの忍耐力が必要で、参加者同士がおしゃべりしながら約20分間潰し続けた。大豆が人肌以下の温度まで下がったことを確認し、味噌作りにおいて一番のポイントとなる塩と麹と大豆を混ぜ合わせる作業に取り掛かった。ムラができないように丁寧に時間をかけて混ぜ合わせ、最後にカビの原因となる空気が入らないようにパック詰めをし完成。今年の9月頃には食べられるようになるので、それまで各家庭で熟成させてもらう。
参加者からは、「自分の手で作った手作り味噌が半年後にはどんな味になるのか楽しみ」、「思ったより簡単に作れると知り、ぜひ家でも挑戦したい」との感想が聞かれた。
JA鶴岡では、来年度もあぐりセミナーを開催する予定。市内の女性を対象にした暮らしに役立つ講座を準備し、皆様のご参加をお待ちしております。
講師の伊藤稔さんのお話に耳を傾ける参加者たち。
指先に力を込めて大豆を1粒1粒潰していきました。
【公告】第16回総代選挙の執行について
鶴岡市農業協同組合総代の任期満了に伴う第16回総代選挙を、下記により執行いたしますので、本組合定款ならびに定款附属書総代選挙規程の定めにより公告いたします。
記
1.総代選挙の日 平成29年3月17日
2.投票の開始、終了時刻 午前7時より午後3時まで
3.各選挙区の選挙する総代の数ならびに投票所・開票所
・南 89名
・大泉 109名
・北 91名
・上郷 77名
・大山 51名
・西郷 83名
計 500名
・投票所・開票所は選挙区毎の各支所(事務所)
4.投票用紙に記載すべき選挙する総代の数 1名
5.立候補(推薦を含む)の届出は、3月3日から3月14日までの間で、本組合の通常就業時間内に、各支所に届出ください。
平成29年3月3日
鶴岡市農業協同組合
代表理事組合長 佐藤茂一
第28回花き振興部会通常総会を開催
JA鶴岡花き振興部会は2月27日、第28回総会を東京第一ホテル鶴岡で開き、部会員や関係者70人が参加した。
佐藤克久部会長はあいさつで「8月と9月の不安定な天候により出荷本数が伸び悩み、目標販売額の5億8千万円には届かなかった。全国的にも品質低下・品不足の中、当JAでは秋以降最低限の出荷減にとどまったのは、生産者の努力の成果である。販売面でも2日前販売に積極的に取り組み、JA鶴岡の花は大変高い評価を得ている」と今年度を総括。「来年度は生産者の皆さんから増反・増産に取り組んでいただき、目標6億円に向けての足固めに向けて活動していきたい」と呼び掛けた。
28年度は、9月中旬以降の小日照が秋冬品目の収量・品質に大きく影響し、特にストックは年内出荷で前年比5割を下回る実績となり、花き販売実額は計画に対して96.9%の5億6千万円の見込みとなった。
29年度は、販売額5億8千万円を目標とし、販売金額の増額に向けた作業の省力化による増反、増産や、他品目の導入、2日前集荷・販売への全品目実施と相対販売率の拡大による安定販売、新規生産者が安心して栽培できる環境を整える生産技術フォロー体制強化などの計画が承認された。また、相対販売率向上による安定販売などを目的とした集荷日変更についても承認された。
総会後は、鶴岡管外の花き生産者や生花商関係者を交えての研修会を開催した。 講師に市村一雄氏(国立研究開発法人農研機構野菜花き研究部門花き研究監)を招き、「切り花の日持ちを科学する~主要花きの日持ちのメカニズムと品質保持技術開発の動向~」と題し講演を開催。鶴岡管内で生産の多いアルストロメリアやキクを始めとした切り花の品質保持等について学び、活発な質疑応答があった。
JA鶴岡花き振興部会は、生産農家の所得増大を図ることを目的に平成元年に設立され、会員数は107人。トルコギキョウ、アルストロメリア、ストック、キク、球根の5専門部より構成され、将来花き10億円産地を目指して活動している。
昨年度を総括する佐藤克久部会長
市村花き研究監による講演
会場では資材展示メーカーの紹介も行われた
第1期生卒業式&和食のマナー講座/女性大学「きらめきカレッジ」
JA鶴岡は2月21日、第5回女性大学「きらめきカレッジ」を東京第一ホテル鶴岡を会場に行い受講生19人が出席した。
今年度最後の講義となる今回は「日本の誇り 和食のマナー講座」と題し、講師に小笠原流礼法宗家本部師範の守本菱知氏をお迎えして箸の扱い方をはじめ会席料理の食べ方のマナーを実践で学んだ。
料理のメニューには、JA鶴岡管内で生産された冬の味覚「雪中軟白ねぎ」を使用した料理や平成28年度第1回の講座で受講生たちが手作りしたみそを使用した鱈のきもみそ焼きと椀物が並び、器や盛り付けで季節を楽しみつつ、食材のそのものの味を生かした料理の数々に舌鼓を打った。受講生からは、「日本人として知っておきたい和食の基本マナーを学んだので、普段の食事の時から気を付けていきたい」、「食事の食べ方が美しいと言われるような女性になりたい」という声が聞かれた。
また、講座終了後には初の卒業生となる第1期生10人の卒業式を行った。2年にわたるカリキュラムを修了した卒業生たちは、名残を惜しみつつも学長の佐藤組合長から一人一人修了書を受け取り、「社会人になってからの学びの場として、1度は体験してみたいと思っていた講義を受講することができ、この大学に入学してよかった」と大学生活を振り返った。
この「きらめきカレッジ」は生活文化活動の一環で、若い女性が参加者同士で交流を深めながら地元の食文化や農を学ぶことを目的に、2015年に開校。2年全10回の講義を行っており、平成29年度春には、第3期生の募集を行う。
美しい所作を身につけたいと守本先生(手前)の話を真剣に聴く受講生たち
出席者全員で記念撮影。第1期生の皆さん、ご卒業おめでとうございます!
ミニトマト・さやいんげん・加工用キャベツ新規生産者向け研修会を開催
JA鶴岡は2月23日、新規作付予定者を対象としたミニトマト・さやいんげん・加工用キャベツの研修会を農業振興センターで開き、26人が参加した。
研修では、JA指導員が栽培マニュアルを使って、ミニトマト「千果」、さやいんげん「レグルス」、「スーパーステイヤー」、加工用キャベツ「おきな」について、品種の特徴や栽培方法、出荷の流れを説明した。
参加者からは「マルチは何を使うか」「雑草対策はどうするか」「若苗を植える時の定植のタイミングは」などといった多くの質問が飛び交った。
この研修会は、新たに栽培を始める方が基礎から学べる場として毎年開催している。
当JA管内のミニトマトの生産者は142人で栽培面積1574㌃、さやいんげんは生産者84人で617.8㌃、加工用キャベツは生産者11人、209㌃で、現在次年度の生産者を募集している。
研修を受ける参加者
産直館全体会議を開催
JA鶴岡産直課は2月22日、産直館全体会議を大泉支所で開いた。産直会員や関係者160人が出席し、今年度の総括と次年度計画について確認した。
28年度は新鮮な野菜・果実など農産物の豊富な品揃えとイベントの充実、積極的な広告掲載などにより集客に力を入れた。野菜高騰の中での良心的な価格設定がお客様に支持されたこともあり、来店客数が伸び、白山店、駅前店、のぞみ店の3店舗合計で売上7億円を超す見込みとなった。
29年度はさらに魅力ある品揃えを実現するために、新規会員の加入促進と既存会員の増産につながる提案活動を積極的に行う。また、白山店では試食コーナーとイベントスペースを設置するなど、お客様の満足度の向上をめざす計画だ。
研修として、JA夢みなみのファーマーズマーケット「はたけんぼ」の佐藤貞和取締役部長を講師に招き、「ファーマーズマーケットにおける現状と課題」と題した講演も行われた。
五十嵐正谷運営委員長は「佐藤取締役部長よりご講演いただいた、はたけんぼの取り組みを参考に、明日から夢を持ち、作る人・消費者・お客様・販売者が一体となって、生活向上のために皆さんとともに頑張っていきたい」と呼び掛けた。
会員の結束を呼び掛ける五十嵐運営委員長
次年度計画について確認する産直会員
JA鶴岡年金友の会ワナゲ交流会を開く
JA鶴岡は2月20日、鶴岡市農村センターでJA鶴岡年金友の会ワナゲ交流会を開き、約160人の会員が参加した。
同交流会は、「心と健康を輪でつなく」を合言葉に会員相互の親睦と、健康増進に寄与することを目的に初めて開かれた。
開会式では本間和助実行委員長が「初めての開催で冬期間でもあったが多くの方から参加していただきありがたい」と述べた。
その後26チームに分かれて一斉にプレイを開始、一人3ゲームを行った。寒さを吹き飛ばす熱戦が繰り広げられた結果、同市東目の三浦健藏さんが、合計360点の成績で優勝した。また、チームの合計得点でも三浦さんが所属する「田川A」チームが優勝しダブル受賞となった。参加した同市少連寺伊藤英夫さんは「次回はもっと好成績が残せるように頑張りたい」と話した。
けさらん愛、愛サービスがまごころ込めた愛情弁当をお届け!
JA鶴岡助けあいの会「けさらん愛、愛サービス」は、高齢者世帯を訪問して手作りのお弁当を届ける配食サービスを2月15日に行いました。
この日は同会の会員40人が朝早くから鶴岡市農村センターに集まり、285食のお弁当作りに励みました。お弁当は地元食材を使った地産地消にこだわったもので、『きのこの混ぜご飯』『たらフライ ミックスサラダ・アスパラ菜添え』『玉子巾着と根菜の煮物』『ミートボールのトマト煮』『こごめのクルミ&ゴマ和え』『だだちゃ豆のあんかけ』『長芋のたまり味噌漬け』『いちご・キウイ』といった彩り豊かな愛情弁当を完成させました。
髙橋信子会長は「煮物を中心とした年配の方好みのメニューにしました。地元産の食材をふんだんに使った栄養満点のこのお弁当を食べて、これからも健康で元気に暮らしてほしい」と話していました。
出来上がったお弁当は、会員らの手によって管内122世帯に配達。髙橋信子会長から、まごごろがこもった温かいお弁当を受け取った平京田の若生新一さんは、「毎年楽しみにしていた。どうもありがとう」と感謝の言葉を口にしていました。
この取り組みは、組合員とその家族及び地域住民で概ね70歳以上の高齢者のみの世帯を対象に、栄養バランスの良い食事を届けて健康づくりへの貢献を図る目的で毎年行われています。
朝早くからお弁当作りに励む会員たち。
122世帯へまごころ込めた愛情弁当をお届けしました。
地元の食材がふんだんに使用され、彩り豊かなお弁当が完成!
『すまいる通信Vol.8』を発行しました
当JAすまいるプラザでは、暮らしに笑顔をお届けする情報誌『すまいる通信Vol.8』を発行しました。
「すまいる通信」では、暮らしと住まいをサポートする「JA鶴岡すまいるプラザ」の事業内容や、取り扱いしている商品、お役立ち情報などを紹介しています。
●すまいる通信最新号(2017年2月発行)はこちらから。