伝統をつなぐ「あじプチ自慢大会」を開催
当JA女性部上郷支部は2月27日、「第7回あじプチ自慢大会」を三瀬コミュニティーセンターで開き、女性部会員や市民など42名が参加しました。
この行事は、参加者が伝統料理や家庭の味を持ち寄り、「ちょっとした自慢」をしながら食することで、地元の食文化や食材の良さの再確認や、先人の知恵を学んで交流を深めることが目的です。
講話では、鶴岡市本町「ケトルワン」の三井博子氏より「家庭で落とす食品添加物と農薬」と題したお話をいただき、食品添加物の怖さや食材を湯通しして添加物を除去する方法などを学びました。
さらに、料理の出品者から作り方のポイントなどを聞きながら、孟宗のしょうが炒めや青菜の煮びたし、長芋きなこ団子など、25品の家庭料理をバイキング形式で試食しました。
参加者からは「高齢のため普段あまり料理を作らなくなったが、出品のために何回も試作して勉強になったし、幅広い料理を美味しく食べることができ、参加して良かった」と楽しそうに話しました。
三井博子氏の講話。
家庭料理で楽しく会食。
JA鶴岡女性大学「第5回きらめきカレッジ」手作り茶碗でお茶を楽しむ
当JAの女性大学「きらめきカレッジ」第5回目が2月25日農村センターで開かれ、「和の心 お茶を楽しむひととき」をテーマに、茶道のたしなみについて学びました。
講師である当JAの五十嵐千代美理事からは、長芋ときな粉を使ったお菓子の作り方や、お菓子とお茶のいただき方、お茶の点て方について教わり、参加者全員に薄茶を点てていただきました。その後、第2回講座で作成した抹茶茶碗を使い、各自がお茶を点て、茶道に親しみました。
参加者は「茶道は敷居が高いというイメージだったが、講師の立居振舞や、お茶の美味しさにふれ、とても良い経験になった。」と、茶道への関心を寄せられました。
また、恒例の「JAの時間」では、当JAの福祉事業について、平成10年から開始した福祉事業の紹介や現状の課題について報告し、JA福祉事業への理解を深めました。
茶道のたしなみを学ぶ。
おいしいお菓子が完成。
ミニトマト・さやいんげん研修会を開催
当JAは2月24日、新規作付予定者を対象としたミニトマト・さやいんげん研修会を農業振興センターで開き、生産者50人が参加しました。
研修では、JA指導員がミニトマトやさやいんげんの栽培方法をはじめ、当JAによる新規取組への補助支援の内容などを説明。
参加者からは「連作障害はあるのか?」「単価や資材費の目安は?」などといった質問が多く寄せられ、その場でJA指導員がアドバイスを行いました。
研修会は新規生産を目指す人をはじめ、現在作付をしている方にとっても活発な意見交換の場となりました。
当JA管内のミニトマトは生産者149人で栽培面積15.4ha、さやいんげんは生産者90人で栽培面積6.3haです。
今後もJAでは、新規作付者に対する研修会を通し、情報提供を行っていきます。
熱心に研修を受ける参加者
【JAげんき部会】落語を通して交通安全学ぶ
当JAげんき部会は2月23日、湯野浜温泉満光園にてJA鶴岡交通安全教室を開き、落語家の林家久蔵さんによる交通安全落語などを会員24人が楽しみました。
林家さんは、林家一門らしいパワフルで明るい落語で会場を笑わせ、交通安全のポイントや笑点でおなじみの林家木久扇師匠のエピソードなどを面白おかしく話しました。
他にも、座ったままでできる「交通安全レインボー体操」や反射神経測定マシン「にぎるくん」を使った反射神経測定の実演など、手軽にできる交通安全への取り組みを学ぶことができた教室となりました。
林家久蔵さんの楽しい落語
「にぎるくん」で反射神経を測定
高齢者世帯に「手作りお弁当」をお届けしました
JA鶴岡助けあいの会「けさらん愛、愛サービス」は、高齢者世帯を訪問して手作りのお弁当を届ける配食サービスを2月17日に行いました。
この日は会員や協力者が朝早くからお弁当作りに取り組み、管内に住む197人に配達しました。
木村佐栄子会長は、下小中の菅原たみえさん宅に配達。受け取った菅原さんは「このサービスを毎年利用している。一人暮らしなのでとても助かりうれしい。見た目もおいしそうで栄養も満点」と感謝を寄せていた。
木村会長は「このサービスを毎年心待ちにしている人がいる。それを励みにこれからも美味しいお弁当を届けたい」と話しました。
お弁当のメニューは、JA健康寿命100歳宣言でうたわれている「おいしく減塩で乳和食、5色の地元産食材を使ってバランスの取れた食事」に基づいたものです。
この取り組みは、70歳以上の1人~3人で生活する組合員世帯に、栄養バランスの良い食事を届けて健康づくりへの貢献を図る目的で毎年行われており、今年で18回目です。
早朝からお弁当づくりに取り組みました。
会員によって手作り弁当が手渡されました。(下小中 菅原さん宅)
田川地区で奥田シェフが講演会 地元食材の料理も披露
当JAは2月9日、田川地区自治振興会と共催で「アル・ケッチァーノ」オーナーシェフ奥田政行氏の講演会を田川地区コミセンで開き、地区住民ら70人が参加しました。
奥田シェフは「田川地区の在来作物の活かし方と地域活性化」をテーマに、田川地区および鶴岡の在来作物が持つ可能性などを講演しました。
アル・ケッチァーノを立ち上げた経緯や自身のこれまでの歩みなどを話したほか、「田川かぶは温海かぶに比べ、洋食にあう特徴がある。田川地区の在来野菜は食の都庄内を広めていくために必要不可欠。農林水産をつなげられるのが飲食業なので、これから一緒に地元鶴岡を盛り上げていきましょう」と参加者に訴えました。
また講演前には、田川地区の在来野菜などをふんだんに使用した地産地消料理「田川焼畑赤かぶの寿司」「田川そばのクレープ」「むきそばと田川焼畑赤かぶとベーコンのスープ」がふるまわれ、参加者は地域の資源を活かして地域活性化させるためのヒントにしていました。
講演する奥田シェフ。
田川かぶを使った寿司(左)と、田川そばを使ったクレープ(右)
第5回あぐりセミナーを開催
当JAは2月4日、最終回となる第5回JA鶴岡あぐりセミナーを鶴岡市農村センターで開き、93人の受講生が参加しました。
講話では、株式会社渡會本店の渡會俊正氏より「”大山”に伝わる酒造りの歴史・日本酒の魅力」をテーマにお話をいただきました。
渡會氏は「酒のまち」「東北の灘」と言われた大山地区についての、酒造りの技や郷土史などを解説。現在は新酒・酒蔵まつりでも賑わう大山の魅力を教わりました。
また、「酒粕を使った漬け物づくり」をテーマにした実習では、JA櫛引農工連の遠藤正之参事の指導のもと、粕漬けづくりを行いました。
講演を頂いた渡會本店の酒粕を使用し、きゅうりと白うりの粕漬作りに挑戦。参加者どうしで協力し合う姿が多く見られ、「1か月後の完成が待ち遠しい」などといった声も聞かれました。
ほかにも、今年度最終回のセミナーということで閉講式が行われ、29人に皆勤賞の鉢花が授与されました。
あぐりセミナーは28年度も開催する予定ですので、興味のある方はぜひご参加をお待ちしております。
渡會俊正氏の講演。
粕漬け作りに挑戦。
女性部で出羽三山精進料理講習会を開催
JA女性部では1月28日、楽しい料理講習会「伝統食文化を学ぶ、出羽三山精進料理講習会」を農村センターで開き、部員や関係者ら80人が参加しました。
当日は講師に「出羽三山精進料理プロジェクトメンバー」である土岐彰さん(多聞館)、工藤純平さん(月山仏生池小屋・清源坊)、田村郁さん(田村坊)、神林綾さん(三山大愛教会・長円坊)、早坂牧子さん(大進坊)、吉住弘幸さん(羽黒町観光協会)を招き、精進料理の作り方を教わりました。
講習では、ごま豆腐やごま豆腐のあん、巻き油揚げ、ゼンマイの白和えを手際良く完成させ、講師が調理した山菜の味噌汁、炊き込みごはんと一緒に試食しました。
参加した部員は「地元でも貴重な精進料理の作り方を学べてうれしい。覚えた料理を家庭でふるまいたい」と感想を話していました。
宿坊経営者より精進料理を教わる。
完成した精進料理。
若手農業者研修会を「アル・ケッチァーノ」で開催
当JAは1月28日、管内の若手農業者を対象にした研修会をイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」と「イル・ケッチァーノ」で開き、管内の若手農家と役職員30人が参加しました。
研修では「若手が希望を持てる農業を!」をテーマに、「アル・ケッチァーノ」オーナーシェフ奥田政行氏が講演しました。奥田氏は庄内平野の地図を使って、庄内の食材や風土の特徴、郷土史など様々な点を挙げて庄内の魅力を説明したほか、「日本一四季がはっきりしており、在来作物が70種類もある庄内地方は世界一食材が多い場所。庄内の食をもっと発信し、胸を張って誇れる地域にしたい」と話しました。
研修後の交流会では、参加者が持ち込んだ農産物を使用した17品の絶品料理を囲み、奥田シェフを囲んで活発な情報交換が交わされていました。
参加者からは「自分の作った農作物がすばらしい料理で生まれ変わり、栽培していく自信がついた。これからも若手農業者全員で地域を盛り上げていきたい」と嬉しい声が聞かれました。
当研修会は今年度3回目の開催で、2月に第4回目が開かれる予定です。
庄内の知識を説明する奥田氏。
参加者の農作物が美しい料理に。
『亡国の農協改革』著者三橋貴明氏を招き総代研修会
平成27年度の総代研修会が26日、総代と役職員約350人が出席して東京第一ホテル鶴岡で開かれました。
「TPP、農協改革にみる日本の政治・経済の状況と農業の方向について」と題した講演では、著書『亡国の農協改革』を昨年発表して話題を呼んだ作家で経済評論家の三橋貴明氏を講師に招きました。
三橋氏は、一連の農協改革は、国内外の一部投資家などによる、政府に対する強力な圧力によるものだとし「国民のみならず、政治家までもが中身を知らないまま、一部の人々を潤す構造改革が進んでいる。このままだと、郵政改革の時と全く同じパターンになるだろう」と話し、また、ほとんど報道されなかった点として、農協法の改正にあわせて、農地法と農業委員会等に関する法律も改正されたことを説明し、外国企業による農地所有などの危険性を指摘しました。
加えて、「農協改革とTPPによって、もっとも恐れるべき事態は食の安全保障が脅かされることだ」とし、集まった総代に対して「何があっても農業を続けることが食の安全保障につながる。これからは日本の生産年齢人口が下がっていくが、これは高度成長期に見られた傾向と同じ。必ずチャンスがやってくるからがんばってほしい」と激励していました。
一方、農業所得における国の直接支払の割合についても触れ「農業者は他産業よりも税金で守られていると言われるが、日本農業の15.6%に対してアメリカは26.4%、ヨーロッパでは90%以上という国も多い」と紹介し「民主主義国家である以上、農業者の思いや要望を国に訴えていくことは大切なこと。堂々と行動していってほしい」と呼びかけ、参加者はメモを取るなどして真剣な表情で聞き入っていました。
講演する三橋貴明氏。