大泉支所で「新春稲作研修会」を開催
「つくばSD1号」の種子供給元である住友化学株式会社の成島義人氏を講師に迎えた講演会が1月19日に大泉支所で開かれ、管内の生産者やJA関係者など約80人が参加しました。「生産委託方式による米販売戦略とつくばSD1号について」と題した講演の中で成島氏は「米の消費量が毎年減少する中、業務用米の需要は年々増加している。平成30年度からは生産調整政策が廃止され米販売の自由競争が激化していく中で、住友化学では需要の高い業務用米の生産を産地に委託し、資材や技術提供を行いながら全量買い取り販売を行う生産委託方式に取り組んでいます。ここ大泉地区でも多くの賛同をいただき昨年から取引させていただいているが、鶴岡産は市場からとても評価が高いので、今まで以上に連携して一緒に産地を盛り上げていきましょう」と生産者に呼びかけていました。
大泉支所では、昨年から住友化学株式会社との生産委託方式に取り組んでおり、同社が供給するパッケージ商品(種子・農薬)を使用した28年産「つくばSD1号」は作付面積管内最大である大泉CEで平均反収659.6㎏、全量1等米出荷と好成績を残しました。平成29年大泉支所では約85haの作付を見込んでおり、当取組みを重点事項とし、推進を今まで以上に強化し、平成31年までに150haまで作付面積を拡大させたい構えです。
また、この日同席した販売先の伊藤忠食糧株式会社の平部達也氏は「鶴岡産の米は胴割れが少なく品質が安定していて非常に評価が高い。今後ますます産地と一体になって取組んで行きたい」と話し、一方生産者からは「販売先からの声を受け、より一層米づくりに対して安心安全の面など責任感が増した。新年早々米で明るい話題が聞け、生産意欲が湧いた」と販売先、生産者共に米づくりの気持ちを一つにしていました。
この講演会は、毎年この時期に「新春稲作研修会」として開催されており、今回は大泉支所生産組合長会・大泉CE利用組合・農事組合法人大泉フェローズが主催しました。
産地が生き残れる米づくりの必要性を講演した住友化学:成島氏
生産者の関心も高く熱心に聞き入る
稲作をテーマに若手農業者研修会を開催
JA鶴岡は、今年度2回目となる「若手農業者研修会」を12月21日にJA鶴岡振興センターで開催し、管内の若手農業者と役職員22人が参加した。
今回は、稲作をテーマに山形大学農学部附属やまがたフィールド科学センター長・藤井弘志教授と有限会社鶴岡グリーンファーム大滝敦社長より「これからの庄内の稲作を考えるためのイノベーション」と題した講演が行われた。
藤井弘志教授は、イノベーションは「考え方・見方を変えること」、イノベーションが稲作でも重要になる事を伝えた。山形県は日本有数の稲作に適した産地であるが、年々高温障害の発生リスクが高まっている為、より技術や戦略が重要になり、土づくりの必要性や品質・収量の最大化と重労働の解消に向け、ドローンを利用し圃場全体を「見える化」するプロジェクトが紹介された。
このプロジェクトの中で鶴岡グリーンファームは、ドローンの実証実験を行っており、大滝敦社長が映像を交えながら利用状況を説明した。参加者は、「ドローンをハウス内で利用可能か」など積極的に質問を行なった。
講演後、水稲新品種の「山形112号」についての研修が行われ、品種特性などを説明後、「山形112号」・「はえぬき」・「つや姫」の食べ比べが行われた。
稲作でもイノベーションが必要と述べた藤井弘志教授
水稲作柄調査検討会を開催
鶴岡地域良質米生産推進協議会は9月5日、JA鶴岡管内に設置された展示圃12か所で水稲作柄調査を行い、展示圃担当者や共乾施設利用組合代表者など約50人が参加しました。
同調査は登熟状況と成熟期調査に基づき、刈取適期を検討することを目的に開催され、現地では青籾歩合の確認をしつつ、担当の指導員が圃場の概要書を元に説明を行いました。
現地巡回終了後、検討会を開催。山形県庄内総合支庁の中場理恵子主任専門普及指導員は「青籾歩合と出穂後の積算気温を勘案すると、刈取適期は例年より早まる見込み。また、高温で経過したことにより胴割粒の発生が懸念されるため、刈遅れに注意すること」と総括しました。
JA鶴岡では、刈取適期内に収穫作業が終わるよう余裕を持った刈取計画をたてるよう呼び掛けていきます。
江戸川区小学校稲作特別授業を開催
JA鶴岡青年部は6月9日、10日の2日間、鶴岡市と友好都市盟約を結ぶ東京都江戸川区の小学校20校へ出向き、約1800人の5年生の児童を対象に稲作特別授業を行ないました。
参加した13人の盟友たちは手分けしてそれぞれオリジナルの授業を展開。お米の作り方をはじめ、どのような思いでお米を作っているのか、庄内米の良さも合わせて説明を行ない、参加した児童からは、「どうして農家になったのですか」などとたくさんの質問が飛び交いました。また、今年はバケツ稲作成も直接指導し、児童たちは手を泥だらけにしながら楽しそうに作業を行なっていました。
当事業は米作りの授業を通して児童たちから食と農への理解を深めてもらうことを目的に毎年開催しており、今年で24回目。委員長の田村裕介氏は、「子どもたちと触れ合って感じたことを日々の活力に、これからも農作業を頑張っていきましょう」と締めくくりました。
稲作総合実績検討会を開催
鶴岡地域良質米推進協議会(会長JA鶴岡本間孝組合長)は1月19日、平成27年度稲作総合成績検討会を振興センターで開きました。
検討会には生産者や関係職員50人が出席し、最新の米穀販売情勢や27年産米の作柄概況、管内各地区に設置された展示圃の総括、Qoi剤耐性いもち病菌への対策、28年産米の防除体系、無農薬栽培つや姫などが協議されました。
平成27年産米は、庄内作況が103となった中、台風15号や8月下旬から9月上旬の少照低温の影響を受け、収量面では品種間や地域間でばらつきがあったものの、主要品種の一等米比率が98%を超え、食味の指標となるタンパク値が昨年を下回る良好な結果となったことが確認されました。
また営農指導員より、無農薬有機栽培の課題や改善策、28年度の栽培方針が示され、協議会は売れる米づくりに向けた取り組みの更なる強化をすすめることとなりました。
気象経過と栽培過程から作柄要因を総括。
JA鶴岡福祉施設に新米を贈呈
新米を食べてもらい高齢者を元気づけようと、本間孝組合長と伊藤淳専務はこのほど当JAの『げんき館デイサービスセンター』『ショートステイ愛あい館』をそれぞれ訪れ、今年収穫した自家用米「つや姫」を贈呈しました。
施設利用者はお米を受け取ると顔をほころばせ、「ありがたい。食べるのが楽しみ」と話していました。本間組合長は「今年は美味しい米ができました。いっぱい食べて元気をつけてください」などと話しながら、職員や利用者と交流を図っていました。
このお米は、おにぎりとなり各施設で提供されています。
真っ白でつやつやの新米
新米つや姫に利用者からも笑みがこぼれた
青年部で江戸川区小学校稲作特別授業
児童たちに食と農への理解を深めてもらおうと、青年部では6月12.13日に、友好都市盟約を結ぶ東京都江戸川区の小学校25校で「庄内米づくり特別授業」を行いました。
参加した盟友15名は、それぞれ各小学校に出向いて授業を行いました。同区の約8割の小学校では、給食に庄内産はえぬきが使われており、いつも給食で食べているお米を作っていると説明された子供たちは「いつも美味しいお米をありがとうございます」などと感謝の言葉を語っていました。
また、5月中旬には同区内50校以上の小学校にはえぬきの苗を当青年部が提供しており、小学校ではバケツの中で大きく育っている姿も確認できました。
この特別授業は今年で22年目を迎えます。当青年部では、今後も江戸川区民祭りなどへの参加を予定しており、同区との交流を深めていきます。
授業出発前の盟友たち
庄内米の素晴らしさを教えました