「田川焼き畑赤かぶ」山焼き

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JA鶴岡の田川焼畑赤かぶ専門班は8月21日、鶴岡市田川地区蓮花寺の杉伐採地で山焼きを行った。同専門班員は22人で面積は約100㌃。平均年齢は78歳。

山焼きは同地区特産の赤カブ「田川焼畑赤かぶ」生産にかかせない伝統的自然農法。土壌改良や防除効果がある焼畑農法にこだわり、毎年8月の炎天下に行われる。

この日は、班員2人が午前7時半から山焼きを開始した。杉枝の天地返し、下草刈り、延焼防止などの事前作業を終えた山の斜面上側から火をつけて約10㌃の山を焼いた。炎熱の中、急な傾斜で燃え広がりを調整しながら約5時間の過酷な作業となるが、この杉の葉と枝の灰が大事な肥料となる。このあと山肌に元肥を散布して赤かぶの種を播く。

伊藤英夫班長は「毎年1キロでも多く昨年の出荷数量を上回ることを目指し頑張っている。熱さの中、足腰に負担のかかる大変な作業だが、先人達が長い間継いできた貴重なこの伝統を守っていきたい」と語った。

特産「田川焼畑赤かぶ」は10月上旬に収穫を迎え、パリッとした食感で辛味があるのが特徴。出荷数量は約7㌧を見込む。

山焼きを行う赤カブ生産者

 

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